大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』では、織田信長が足利義輝に謁見します。一見すると力のない将軍に謁見するのは意味がないように見えますが、織田信長が足利義輝に謁見するとメリットがあるので詳しく解説しましょう。
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』のキャスト
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』は、2020年5月24日に放送されました。
脚本&語り
女優&男優
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』に出演する俳優や女優さんたちです。
明智家
将軍家
- 足利義輝(演:向井理)室町幕府の第13代将軍
- 三淵藤英(演:谷原章介)礼儀正しい幕臣
- 細川藤孝(演:眞島秀和)問題の多い幕臣
- 三好長慶(演:山路和弘)将軍家を脅かす逆臣
- 松永久秀(演:吉田鋼太郎)裏切りを恥と思わぬ幕臣
斎藤家
織田家
その他
- 朝倉義景(演:ユースケ・サンタマリア)越前の大名
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』のストーリー
織田信長は、弟の信勝を始末して尾張を完全に統一しましたが、母の土田御前から「お前は私の大事なものを次々に壊す」となじられてしまいます。
母になじられてしまって、織田信長は妻の帰蝶に「私は、父や弟だけではなく、母まで失ってしまった」と嘆いてしまうのです。
その頃、京都ではようやく将軍 足利義輝が三好長慶と和睦した事により、戻ってきました。
朝倉義景は、将軍足利義輝から上洛するように言われていましたが、明智光秀に「京の都へ行き、義輝様に鷹を献上してくれ」と託します。明智光秀は都へたどり着きますが、そこには織田信長も上洛してきました。
織田信長は、足利義輝に謁見して今川義元に尾張から手を引くようにお願いしますが「私にはそれほどの力がない」と言われてしまうのです。その言葉に落胆する織田信長でしたが、この後どうやって尾張を守っていくのでしょうか?
『織田信長が足利義輝に謁見するメリット』
足利義輝は力のない将軍でしたが、未だに権威の象徴として、武士たちから注目される存在でした。織田信長は尾張を統一したばかりという事もあったので、まだ正式に尾張の支配者と認められた訳ではありません。
そこで、足利義輝に謁見する事により、諸大名たちに尾張の支配者として認めさせる事ができるのです。これで今川義元が尾張の進出を諦める訳ではありませんが、それでも尾張の支配権を確実にする事ができました。
かつて武田晴信(信玄)も将軍に信濃守護職をもらえるようにお願いした事がありました。国内の支配権を確実にする事ができれば、無用な争いを避けられるので、様々な大名たちは将軍を利用しようとしていたのです。
そのような事を考えれば、織田信長が将軍 足利義輝に謁見するメリットは大きいでしょう。
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』のまとめ
織田信長は、足利義輝の力のなさに落胆しますが、尾張の大名として上洛したメリットは大きかったでしょう。この上洛で、織田信長は名実と共に尾張を支配する戦国大名として認められた訳なので、尾張の国内は少なくとも安定します。
これで、織田信長は今川義元との戦いに全力を傾けられる訳なので、今後の展開に期待したいですね。
それにしても、斎藤義龍役の伊藤英明さんが、美濃は多くの犠牲を払ってきた事について、悔いているように語りかけるシーンは胸にグッときましたね。
海猿の時のように激しい感情を表に出さなくても、静かな表情で、その苦悩や怒りなどを表せるとは、さすが伊藤英明さんと言わざるを得ません。
大河ドラマ『麒麟がくる 第19回』は、動画配信『U-NEXT』で見る事ができて、初入会の方であれば2日間は無料で見る事ができます(2020年5月時点)。