大河ドラマ『麒麟がくる 第20回 家康への文』では、松平元康は今川義元の命令に従うのみでした。ところが、菊丸たち三河の者の熱き想いが、松平元康の心を大きく突き動かそうとするので詳しく解説しましょう。
大河ドラマ『麒麟がくる 第20回』のキャスト
大河ドラマ『麒麟がくる 第20回』は、2020年5月31日に放送されました。
脚本&語り
女優&男優
大河ドラマ『麒麟がくる 第20回』に出演する俳優や女優さんたちです。
明智家
- 明智光秀(演:長谷川博己)明智庄で野党と戦う青年
- 明智光安(演:西村まさ彦)明智光秀の父
- 牧(演:石川さゆり)明智光秀の母
- 明智左馬助(演:間宮祥太朗)明智光秀の従兄弟
- 煕子(演:木村文乃)明智光秀の幼馴染
織田家
今川家
その他
- 朝倉義景(演:ユースケ・サンタマリア)越前の大名
- 望月東庵(演:堺正章)京の都の名医
- 駒(演:門脇麦)望月東庵に従う女
- 菊丸(演:岡村隆史)野党に捕まっていた男
- 於大の方(演:松本若菜)竹千代の母
- 水野信元(演:横田栄司)於大の方の兄
大河ドラマ『麒麟がくる 第20回』のストーリー
駿府では、いよいよ尾張に向けて数万もの大軍が動き始めていました。その動きは、左馬之助によって、明智光秀の耳にも届きますが、越前国は平穏そのものでした。
しかし、明智光秀は東海の動向が気になって、今回の戦いのカギを握るのは松平元康と睨みます。そこで、左馬之助に「帰蝶様に文を渡して欲しい」と託します。
今川勢が2万5000もの大軍で、大高城や鳴海城へ向かっていたので、尾張の清須城では軍議を開いていました。しかし、有効な策も出なかったので、織田信長は軍議を放り出してしまいます。
ところが、帰蝶から熱田で松平元康の母や叔父と会う事を知らされて、織田信長も会う事にしたのです。
織田信長は、水野信元たちから「今後、三河に手を出さない事を約束して下されば、元康を今川から離反するように働きかけます」と進言されます。それに「約束しよう」と答えて、水野信元はすぐに菊丸に文を渡して、元康の元へ走らせました。
はたして、明智光秀や帰蝶の狙い通りに、松平元康を離反させられるのでしょうか?
『松平元康を突き動かす菊丸の熱き想い!』
菊丸は「於大の方様から文を預かっております」と、文を差し出して、松平元康を驚かせます。
母からの文には「この戦は勝っても負けても辛い事ばかりなので、身を引くように」とありました。
その文に動揺する松平元康ですが、菊丸は「今川がいる限り、三河には100年経っても光は当たりません。三河は三河の者に戻してください。これは三河全ての者の想いです」と嘆願します。
これはフィクションの話ではありますが、あながち嘘話ではありません。今川義元は、つねに織田との戦いで、三河の者たち特に岡崎勢を先鋒に立たせたのです。
岡崎の兵士たちは「竹千代(松平元康)さまが岡崎へ戻ってくるまで」と、歯をくいしばり、泥水をすすり、屈辱にたえて戦い続けてきたのです。そして、松平元康や三河の者たちが、今川から解放されるのは『桶狭間の戦い』を終えてからでした。
大河ドラマ『麒麟がくる 第20回』のまとめ
松平元康は、三河の熱い想いに耳を傾けて、目頭を赤く染めます。今まで、関係のない菊丸はいらないなぁと思っていましたが、今回ばかりは良い仕事をしましたね。
歴史に関係のない登場人物でも、このようなシーンで当時の人々の関係や想いなどを伝える事もできるのだなと感慨深くなりましたね。
私は、徳川家康関連の小説やマンガ本を読んできた事があるので、今川義元の三河への扱い方のひどさはよく分かっているだけに、今回の菊丸と松平元康の話はジーンときました。
大河ドラマ『麒麟がくる 第1〜20回』は、動画配信『U-NEXT』で見る事ができて、初入会の方であれば2日間は無料で見る事ができます(2020年5月時点)。