映画『デンジャー・クロース』ハリーとポールの悲しい関係

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』では、ベトナム戦争北ベトナム軍とオーストラリア軍が超至近距離で打ち合っていきます。その時に、上官のハリーと部下のポールが悲しい関係に陥ってしまうので、詳しく紹介しましょう。

 

映画『デンジャー・クロース』のキャスト

オーストラリアの歴史&アクション映画『デンジャー・クロース』は、日本では2020年6月19日に上映されました。

監督&脚本&原作

  • 監督:クリフ・ステンダーズ
  • 脚本:スチュアート・ビーティー

女優&男優

  • ハリー(演:トラヴィス・フィメル)熱血漢な少佐
  • ボブ(演:ルーク・ブレイシー)真っ直ぐな性格をした軍曹
  • ジャック(演:アレクサンダー・イングランド)ハリーを補佐する准尉
  • ポール(演:ダニエル・ウェバー)上官に反発する二等兵
  • オリバー(演:リチャード・ロクスバーグ)味方を見捨てる准将

映画『デンジャー・クロース』のストーリー

第二次世界大戦が終わった後、ベトナム共産主義北ベトナムと、資本主義の南ベトナムに分かれましたが、激しい内戦が続きアメリカ合衆国や豪州(オーストラリア)は南ベトナム側として参戦しました。

オーストラリア軍は、北ベトナムが攻めてこないか監視していましたが、ポールと戦友が戦闘の最中に酒を飲んでしまって、誤って銃を発射するというトンデモナイ失態を演じてしまいます。

上官のハリーは、ポールを呼び出しますが、言い訳めいた態度を取ってきたので「今度そんな事を言ってみろ!」と首をしめあげてしまったのです。

戦う前から、上官と部下の間には信頼関係が築く事が難しい状態で、ついに両軍の間で激しい戦いが起きます。

オーストラリア軍の1部隊が、ロングダンで北ベトナム軍に包囲されてしまい、無線で「これでは全滅する、我々の場所までも標的になって良いから砲撃してくれ!」と頼んできたのです。ハリーは悩みながらも砲撃を許可!

部隊とは連絡がつかぬまま、ついにハリーやポールがいる部隊まで攻撃されてしまいます。はたしてオーストラリア軍は無事に帰国できるのでしょうか?

『ハリーとポールの悲しい関係』

ハリーは、ポールに首をしめあげておいて「軍には信頼関係が大事なんだ」と言っておきなら、味方の所まで砲撃させてしまいます。

ポールは、部下からの要請である事を知らずに、ハリーが無慈悲に砲撃させたと思って上官の胸ぐらをつかんで責め立てるのです。

そんな時に、ポールは指揮官のオリバーから「味方が攻撃されていても、見捨てて基地に戻れ」と命令されてしまいます。

それにポールは「その命令は聞けません、味方を見捨てる事はできない」と戦場にとどまってしまうのです。近くにいた側近はこれを聞いて不敵を笑みを浮かべてしまい、ポールから「おかしいか?」と言われてしまうのです。

その後に、味方を見事に救出して、次第にハリーとポールの間でも信頼関係が生まれていきます。そしてハリーはポールが結婚式を控えている事を知って「俺もその式に出るよ」と言って、二人で笑い合います。

しかし、二人の間で確かな信頼関係が生まれた後に、哀れにも北ベトナム軍によってポールの額が撃ち抜かれてしまったのです。

映画『デンジャー・クロース』と他の作品を比較

ベトナム戦争を描いているのは『デンジャー・クロース 極限着弾』だけではなく、あの有名な『トップガン』も関係しています。

トップガンでは、ベトナム戦争が行われていた時代に、米軍の優秀なパイロットたちが訓練をしていく映画です。

主題歌の格好良さも、戦闘機の派手な演出などを考えたら『デンジャー・クロース 極限着弾』よりも『トップガン』のほうがはるかに見応えがあります。

しかし、米国で描かれるベトナム戦争ではなく、オーストラリアで描かれるベトナム戦争は違う側面を見る事ができるので歴史映画ファンなら見ておく価値があるでしょう。

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映画『デンジャー・クロース』のパンフレット

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『デンジャー・クロース 極限着弾』のパンフレットでは、出演者の情報だけではなく、オーストラリアが北ベトナムと戦った経緯や戦況などが細かく書かれています。

さらに、両軍の武器の情報も詳しく載っているので、歴史映画ファンであれば買っておいて損はしないでしょう。

映画『デンジャー・クロース』のまとめ

私は、ベトナム戦争は知っていましたが、ロングタンでオーストラリア軍108名が北ベトナム軍2000名を撃破した話は知りませんでした。

ベトナム戦争と言えば、米国の枯葉剤投入や、韓国軍のライハイダン・南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)などが有名ですが、これほどの戦いが知られていなかったとは意外でしたね。

この映画では、銃を持った両軍が至近距離で撃ち合いますが、オーストラリア軍はたびたび無線で相手の位置を知らせようとします。

その知らせを聞いたら、遠くにいるオーストラリア軍が『方位』と『距離』をそれぞれ4桁の数字を素早く言って砲撃しようとして緊迫感のある戦いでした。しかし、同じような事が繰り替えされるので、やや退屈と感じてしまう所があるのも事実です。

退屈に感じてしまう所はありますが、近代の陸上戦をしっかりと描かれているので、見応えがありますね。

特に、林の中を行軍する時に木漏れ日がさしこむ道は、まるで天国のような場所に見えますが、それが土砂降りの雨や銃弾の雨が降ってきて地獄絵図に変わっていくので、なかなか感慨深くなる映画です。