映画『マリと子犬の物語』では、自衛隊の苦渋の決断で、石川彩と愛犬のマリは離れ離れになってしまいます。ところが、現代であれば、このような事を避けられる可能性が高いので、その理由について紹介しましょう。
- 映画『マリと子犬の物語』のキャスト
- 映画『マリと子犬の物語』のストーリー
- 『現代では石川彩とマリは離れ離れにならない可能性』
- 映画『マリと子犬の物語』と他の作品を比較
- 映画『マリと子犬の物語』のネットの評価
- 映画『マリと子犬の物語』のまとめ
映画『マリと子犬の物語』のキャスト
日本のドラマ映画『マリと子犬の物語』は、2007年12月8日に上映されました。
監督&脚本&原作
女優&男優
- 石川優一(演:船越英一郎)山古志村の役場の職員
- 石川優造(演:宇津井健)石川優一の父
- 長谷川冴子(演:松本明子)石川優一の義妹
- 石川亮太(演:広田亮平)石川優一の息子
- 石川彩(演:佐々木麻緒)石川優一の娘
- 内村和男(演:蛭子能収)軽トラックを運転中に土砂に巻き込まれる男性
- 内村義男(演:三宅弘城)内村和男の男性
- 安田啓一(演:高嶋政伸)村民を救出する陸自二曹
- 竹村真治(演:徳井優)石川優一の同僚
- 関根博美(演:小林麻央)石川亮太の担任教師
- 児島忠志(演:小野武彦)山古志の村長
主題歌
映画『マリと子犬の物語』の主題歌は、平原綾香の『今、風の中で』です。透明感が高くて、声の伸びもありながら、山古志村の苦難や希望を歌うような内容になっています。
映画『マリと子犬の物語』のストーリー
石川彩は、兄と一緒に外を歩いていたら、子犬が捨てられている事に気づきますが、父は大の犬嫌いでした。そこで兄は知恵を働かせて、親を何とか説得させます。
それからマリを飼い始めて、幸せな毎日が続いていましたが、運命の夜がやってきます。
新潟県中越地方にマグニチュード6.8の大地震。世に言う『中越大震災』が山古志村を襲ってきたのです!石川家は崩れ落ちて、彩は祖父と一緒に下敷きになってしまいました。
マリは前足を血だらけにしながらも、なんとか二人を助けようとしても助けられません。ところが、遠く離れた所まで、自衛隊員が村民の救出に来ていた事に気づき、マリは自衛隊員を家まで案内するのです。
自衛隊員は何とか彩たちをヘリで救出しようとしますが、彩は「マリも一緒だよね?」と訴えますが、自衛隊員は「今はダメなんだ、まずは君たちを救出する、それが僕らの仕事なんだ」と言って、彩をヘリへ引き上げていきます。
彩は取り残された愛犬に向かい「マリーーー!」と叫びますが、この後マリを助ける事はできるのでしょうか?
『現代では石川彩とマリは離れ離れにならない可能性』
日本は、中越大震災の後も、東日本大震災が起きてしまって、多くのペットがさまよい歩くという悲劇が生まれました。
そこで日本政府は、人間とペットが共に避難できるようにガイドラインを作成しました。
避難所でも多くのペットが避難できるようになり、東日本大震災では多くのペットの救出に成功しています。もしも、現代であればマリも一緒に救出する事は可能だったのかもしれません。
同時救出が難しかったとしても、マリの救出に向かう事は、もっと早める事はできたでしょう。
映画『マリと子犬の物語』と他の作品を比較
『マリと子犬の物語』は、マリと子犬の絆だけではなく、犬と人間の絆を描いた作品でした。この映画では彩が命がけで犬を救おうとしますが、猫を命がけで救おうとする映画もあります。
それが『世界から猫が消えたなら』です。この映画では、主役(演:佐藤健)が悪魔と取引をして、寿命を1日伸ばすたびに、世界から大事なものを一つだけ無くしていきます。
しかし、次に無くすものが猫と分かった時に、主人公は自分の命と引き換えに、猫を守るべき悩んでしまうのです。犬と猫の違いはありますが、共に動物と人間の絆を描いた名作なので、見ておく価値はあります。
映画『マリと子犬の物語』のネットの評価
ネットでは、子役の佐々木麻緒さんの演技が凄く上手で、賞賛の声が多くあがっていました。さらに泣けるストーリーになっていて、涙腺が崩壊している方も多かったです。
私も、これほど感動的なストーリーの動物映画は他にないと思っているので、涙腺が崩壊している方が多いのは納得ですね。
しかし、中には泣かせようとして、クサく感じてしまう演出や、ストーリーで感情移入できないという声もあがっています。この辺りは、いろいろな考え方があるので仕方のない所でしょう。
映画『マリと子犬の物語』のまとめ
自分の故郷の中越地方が舞台になっているので、えこひいきしたくなる作品ですが、故郷を抜きにしても名作中の名作だと思います。
彩とマリが離れ離れになってしまうシーンは、多くの方たちが泣けてしまう所ですし、その他にも石川優造役の宇津井健さんの演技が光っていましたね。
家が崩落して石川優造が下敷きになった時に、マリが前足を血だらけにしながら助けようとしたのに、ヘリの中で自分だけがなぜ助かったかと目をつぶってしまうシーンは鳥肌モノでしたね。
本当に残念そうな表情をして、宇津井健さんの演技も涙腺崩壊を後押ししてくれます。
そして、主題歌も悲しみや辛さを実感させてくれるので、感動モノの映画を見たい方には『マリと子犬の物語』はおすすめです!