映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』では、ジークがある秘密を守るために、嘘に嘘を重ねてしまって、狼少年の辛さを伝える内容になっているので詳しく紹介しましょう。
- 映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のキャスト
- 映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のストーリー
- 『ジークが狼少年の辛さを伝える映画』
- 映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』と他の作品を比較
- 映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のまとめ
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のキャスト
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』は、日本で2020年8月7日に上映されました(上の画像は映画チラシの物です)。
監督&脚本
- 監督:ダニエル・シャイナート
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脚本:ビリー・チュー
女優&男優
- ジーク(演:マイケル・アボット・Jr)秘密を隠し続けてしまう男
- アール(演:アンドレ・ハイランド)ジークの親友
- ディック(演:ダニエル・シャイナート)病院の前で倒れていた男
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のストーリー
ジーク・アール・ディックたち三人はバンド仲間であり、一緒にバカな事をしてしまう男たちでした。そんな三人が今夜も馬鹿騒ぎした後に、ちょっとした悪ふざけをしようとしたら、思いがけない事が起きてしまったのです!
ジークやアールたちは焦ってしまって、重症に陥ってしまったディックを病院前まで運んで行って逃亡してしまいます。こんな事になるとは思っていなかったジークは車内が血まみれになってしまったので、焦って血を拭き取ろうとします。
その頃、警察はディックが大腸から出血していた事や、頭部を強く打った事などから、中年男性が性的暴行の果てに殺害されたのだろうと睨みます。
ジークたちは、ディックが亡くなった事を知ってしまって、何とか昨夜の事をごまかそうとしても、車内は血まみれになっている上に、娘にはディックの財布を持っている所を見られてしまいました。
何とか車内の血を拭き取ろうとしても、DNAを検出されたら終わりだと思って、アールと二人で車を池に沈めてしまいます。
そして妻には「車を盗まれたんだ」と打ち明けたら「大変!警察に通報しなくては」と言われてしまって、最悪の展開へ発展していくのです。ジークは『俺はディックを殺した訳ではないのだが』と焦りますが、彼は何を隠そうとしているのでしょうか?
『ジークが狼少年の辛さを伝える映画』
ジークは、妻から「娘を学校へ送ってあげて」と頼まれたので仕方なく送る事にします。そこで、車のシートの血を隠すために、シーツのようなものをシートにかぶせて出発します。
しかし、血は滲み出てしまって、娘の服にべったりと付いてしまうのです。そうとも知らずに、ガソリンスタンドで娘は店内は入っていき、偶然にも婦警と出会ってしまいます。
あわてたジークは急いで娘を外へ連れ出そうとしますが、娘が「パパが財布を拾ったから、おまわりさんに届けるつもりだったの」と言い出して、なんと被害者のディックの財布を自ら渡すハメになってしまったのです。
まだ被害者の身元がわれていなかったとは言え、亡くなったのがディックと分かったら絶体絶命のピンチでした。
それからも、婦警が自宅にやってきて「車を盗まれたのはいつ?」と追求されて「夜中かな」と、再び嘘をつく事になってしまいます。
しかし、後になって娘が「うぅん、朝はパパの車で学校まで送ってもらっていたんだよ」と言われてしまって、妻から「どういう事?」と追及されてしまうのです。
1つの嘘をついたら、それを隠すために2つ3つの嘘をドンドンとついていかなくてはいけなくなるので、ジークを見ていたら狼少年の辛さがよく分かってしまいますね。
そして、妻はジークの事を全く信じられなくなってしまって、狼少年……いや狼中年になりさがってしまったのです。
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』と他の作品を比較
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』は、かなりのブラックコメディですが、それに対抗しうる映画と言えば『ステキな金縛り』でしょう。
ステキな金縛りは、無実を証明できる証人が落ち武者の幽霊だったのですが、全員が落ち武者を見られる訳ではなかったので、裁判は難航します。
ところが、落ち武者は相手の小佐野徹検事(演:中井貴一)が自分が見えているくせに、裁判に勝つために見えないフリをしている事に気づきました。
そこで、検事が喋っている時にわざと大声を出して妨害したり、挑発したりして、検事を苛立たせてしまうのです。このように秘密を隠そうとして、笑わせてしまう所は、2つとも共通しているので、その違いを見比べてみるのも面白いでしょう。
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のまとめ
ディックが死んだ原因を書いてしまっては、ネタバレになりますし、あまりにもキツすぎる理由なので、アドセンス停止になりかねません。
そのため、死因は書きませんが、あまりにもキツすぎるので『それだったら秘密にしたいよなぁ』とジークたちに同情してしまいました。それにしても、最初の嘘を見破られないために、四苦八苦するジークを見ていたら、映画館で笑いそうになりましたね。
これは、キツすぎるブラックコメディですが、笑える所が数多くあるので、見応えのある映画です。しかし、若い方には刺激が強すぎるので、要注意の映画でもありますね。