ドラマ『映像の世紀 2集』では、ドイツが第1次世界大戦で敗戦国になってしまいますが、それは紙一重の差でした。実は、ドイツは戦勝国になる寸前だったので、その理由について解説しましょう。
ドラマ『映像の世紀 2集』のキャスト
NHKのドラマ『映像の世紀 2集』は、1995年3月25日に放送されました。
ドラマ『映像の世紀 2集』のストーリー
20世紀の頃のヨーロッパは、イギリスが世界の工場と言われていて絶大な生産力を誇っていました。ロシアはニコライ2世が莫大を富を誇っていて、ドイツはウィルヘルム2世が新たな植民地を作ろうと狙っていたのです。
まさに、一発の銃弾でも発射されたら、ヨーロッパは戦争が起きてもおかしくない時でした。そんな時に、オーストリア・ハンガリー二重帝国の皇族がセルビア人によって射殺!世に名高い『サラエボ事件』です。
オーストリアはセルビアに宣戦を布告して、ドイツはオーストリアを支持して、ロシア・イギリス・フランスはセルビアを支持して、日本はイギリスと同じ連合国側につきました。
ドイツは、東部戦線ではロシアと戦って、西部戦線ではフランス・イギリスと戦って苦戦を強いられてしまいます。この戦争は、当初こそ騎馬兵と大砲を使用するだけのものでしたが、そのうち機関銃・戦車・毒ガスなどが登場したのです。
まさに、兵士たちを大量殺戮できる戦争になっていきました。第1次世界大戦はいつ終わるとも分からぬほどの熾烈な戦争へと発展しますが、アメリカ合衆国が参戦した事によって、同盟国側のドイツやオーストリアなどの敗戦により終わりを告げました。
『第1次世界大戦でのドイツの勝敗が紙一重だった理由』
ドイツは、東西で戦って苦しい状況が続いていました。しかし、ロシアで革命が起きた事によって、ロシアはヨーロッパから手を引いていきます。
これにより、ドイツは東部戦線に派遣していた軍隊を西部に回す事ができたのです。しかし、ドイツはアメリカ合衆国から送られてきた物資を寸断するために、潜水艦Uボートから無差別攻撃してしまいます。
アメリカ合衆国は、イギリスやフランスを支援していたとは言え、民間人の船が攻撃された事によって、ドイツに宣戦を布告したのです。
圧倒的な物量に物を言わせる米軍の前に、ドイツはなす術もなく敗退してしまいました。もしも、ドイツがアメリカ合衆国の船に攻撃をしかけずに、西部戦線に全軍を向けていたら、どうなっていたか?
勝つ事は難しくても、負ける可能性は低くなっていたでしょう。
ドラマ『映像の世紀 2集』のまとめ
ドイツは、鉄血宰相のビスマルクの登場によって、強国の仲間入りを果たしました。しかし、アメリカ合衆国を攻撃してしまって、どうする事もできなくなってしまったのです。
もしも、アメリカ合衆国が参戦しない状況で、ドイツが全軍を西部戦線に向けられたら、どうなっていたか?全く予想がつかない感じです。
そして第1次世界大戦では、900万人が亡くなって、2000万人が負傷したと言われています。今までの戦争とは比べものにならない死傷者数であり、戦場となったヨーロッパは地獄を見た時代でした。