ドラマ『映像の世紀 9集 ベトナムの衝撃』では、超大国であるアメリカ合衆国が、ベトナム戦争で敗北を喫してしまうので、その原因について詳しく紹介しましょう。
ドラマ『映像の世紀 9集』のキャスト
NHKのドラマ『映像の世紀 9集 ベトナムの衝撃~アメリカ社会が揺らぎ始めた~』は、1995年月日に放送されました。
ドラマ『映像の世紀 9集』のストーリー
ベトナムのトンキン湾で、アメリカ合衆国の駆逐艦がパトロール中に北ベトナムから攻撃を受けたので、反撃する準備を開始します。ところが、パトロールというのは嘘で、南ベトナムと共に北ベトナムへ侵犯していたのです。
これによって、アメリカ合衆国は本格的にベトナム戦争へ突入していきますが、国内では黒人差別が大きな問題となっていました。
キング牧師はガンジーを習って『非暴力不服従』で差別を解消しようとしますが、マルコムXは力づくで白人に目にモノを見せてやろうと暴力で差別を無くそうとしていたのです。
そのような状態が続く中で、ベトナム戦争は長期化していって、アメリカ合衆国内では厭戦(えんせん)気分が広がっていって、戦争を支持する保守勢力と、戦争に反対する勢力がぶつかり合うようになります。
ニクソン大統領は『名誉ある撤退』を掲げていましたが、ベトナム情勢は悪くなる一方で、ついに無敵を誇っていたアメリカ合衆国が南ベトナムから撤退。南ベトナムの象徴的な像が引き倒されて、サイゴンに北ベトナムの国旗がひるがえったのです!
『アメリカ合衆国がベトナム戦争に敗北した3つの原因』
アメリカ合衆国が、ベトナム戦争で負けたのは地上戦に弱いからというのが通説です。しかし、映像の世紀で見る限りでは、敗北した原因は地上戦に弱いというだけではなくて以下の原因が挙げられます。
アメリカ合衆国は、以前から白人が黒人を差別していて、それが大きな問題となっていました。それが、ベトナム戦争で多くの黒人が命を落としていく事によって、以前からくすぶっていた不満が爆発してしまったのです!
さらに戦争が長引く事によって、反戦支持者が膨れ上がっていき、戦争を継続していく事がいよいよ難しくなっていきました。
そして、米軍が路上で武器を持たない捕虜を射殺してしまった映像や、民間人を爆撃してしまった映像などが流れて、世界から『アメリカは本当に正義の側にいるのか?』と猛批判を浴びるようになって、国内でも疑問の声があがったのです。
このような様々な原因があった上に、北ベトナムの巧みなゲリラ線と、南ベトナムを内部から撹乱させる動きもあって、アメリカ合衆国はベトナム戦争で敗北を喫しました。
ドラマ『映像の世紀 9集』のまとめ
第一次世界大戦と第二次世界大戦を終わらせたアメリカ合衆国を見事に撃退させる内容になっていて、素直に『北ベトナムは凄すぎる!』と感激してしまいました。
第二次世界大戦では、多くの日本人が米軍に虐殺されてしまって、今もなお日本を属国のように見下しているのがアメリカ合衆国なので、ベトナムの勇姿には敬意を評したいですね。
しかし、皮肉な事に現代では、中国共産党が他国の領海を侵犯する動きが活発化されてきたので、ベトナムと米国が接近している動きもあります。今後も、人類の間で戦争が無くなる事はないのでしょう。
それでもアメリカ合衆国には、多くの問題があるので、日本が自立した国家になれる可能性はある事が分かります。
問題は隣国が軍事費をあげる中で、日本が自立した国家になるためには、どういったモノが必要になるのか?真剣に考えたほうが良い時代になってきましたね。