映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』では、清貧なウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカが、なぜか来日をしてくれましたが、それには大きな理由が3つもあったので詳しく解説しましょう。
- 映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のキャスト
- 映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のストーリー
- 『ホセ・ムヒカが来日した3つの理由』
- 映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』と他の作品を比較
- 『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のパンフレット
- 映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のまとめ
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のキャスト
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は、2020年11月6日に上映されました。
監督&脚本&原作
登場人物
主題歌
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』の主題歌は、三浦透子さんの『uzu』です。作曲・編曲は森山直太朗さんが担当しました。
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のストーリー
監督は、ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領にインタビューしようとしたら、思いのほか気さくに答えてくれて驚かされました。
なぜなら、ホセ・ムヒカはブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われた『国連持続可能な開発会議で』で人々の心を打つスピーチを行い時の人となっていたからです。
多くの国々の代表者たちが、これといった対応策を言えない中で、ホセ・ムヒカは「貧しい者は、物や金が少ない者ではなく、物を欲しがる者なのです。もし、インド人の多くがドイツ人が乗っている同じ車に乗ったらどうなりますか?」と呼びかけました。
ホセ・ムヒカのスピーチにより、世界中から支持されるようになりましたが、若い頃は国をよくしようと戦って投獄された事もあったのです。監督は、そんな偉大な人物に来日を呼びかけてみたら、何と日本へ来てくれる事になりました。
ホセ・ムヒカは、車の中から銀座を見て「なぜ、広告には欧米人ばかりを採用しているのですか?日本人にも美しい女性がいっぱい居るのに」と険しい顔になってしまいます。
それからも、日本各地を訪れて、そして広島の原爆ドームへ到着します。ホセ・ムヒカは「ここ(広島)へ来なければ、日本の歴史への侮辱です」とぽつりと言って、原爆の犠牲がいかほどのものか?じっくりと見物します。
はたして、ホセ・ムヒカは、日本にどのような印象を持ったのでしょうか?
『ホセ・ムヒカが来日した3つの理由』
ホセ・ムヒカが来日した理由は、大きく分けて3つありました。
人間の先端技術
日本は科学技術が進んでいるので、今後の地球の環境をよくする事ができるのか?その参考のためにも来日したいと考えていました。
そして、広島にも行って、科学技術は扱い方を間違えたら、悪魔の道具になる事も学んだのです。
2つの日本
日本は、2000年の歴史を誇っていますが、ホセ・ムヒカは「1000年以上の歴史を持つ日本を見てみたい」と思って来日します。
しかし、日本は欧米化した都市やファッションと、昔から続く日本文化の2つで成り立っていました。ホセ・ムヒカは、それを実感して、日本がどのように発展しているのかも見物していきました。
ホセ・ムヒカと日系人のつながり
ホセ・ムヒカは早くに父を亡くしてしまったので、母と一緒に貧乏な暮らしをしていました。そんな時に近所へ移民してきた日本人と知り合って、花の作り方を教わります。
日本人の勤勉さや働く姿勢に感銘を受けたホセ・ムヒカは、多くの日本人が働こうとする姿をじかで見てみたかったのでしょう。
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』と他の作品を比較
ホセ・ムヒカは、にこやかな大統領というイメージを持つ日本人は多いのですが、意外にも若い頃は国家・国民のために戦いへ身を投じた事があります。
そのため、あの革命家のエルネスト・ゲバラ(チェ・ゲバラとも呼ばれています)と話し合った事もありました。
エルネスト・ゲバラが戦いへ身を投じていった所が、映画『チェ 28歳の革命』では描かれているので、南米で、もう1人の清貧な偉人を見たい方にはオススメの映画ですね。
『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のパンフレット
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のパンフレットに書かれていた内容を少しだけ紹介します。
ホセ・ムヒカのプロフィール
ホセ・ムヒカの少年時代から大統領時代までの経歴が書かれているので、清貧な大統領は、どのような生き方をしてきたのか?よく分かる内容になっています。
ホセ・ムヒカ大統領が行った政策
ホセ・ムヒカ大統領は多くの政策を行っていて、いかに革新的な事を行っているのか、よく分かります。
南米では、カトリック教徒が多いので、中絶を認めていない国々は多くあります。しかし、それをあえて断行して、望まない出産を拒否できるようにしました。
さらに同性婚まで認めていて、この辺りは日本より進歩的な考え方と言えますが、この辺りは賛否両論あるかと思います。そして大麻の栽培・売買を一定量まで認める事により、裏組織が暗躍できないようになって、それなりの成果をあげました。
そして、ホセ・ムヒカ大統領は自分の給料の8割以上ものお金を寄付して、貧困層に住宅を無料で提供したのです。
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』のまとめ
今まで、ホセ・ムヒカは、あまり欲張らないで生きる事が幸せだよとスピーチをしたイメージが強くありました。
確かに、この映画を見ても、そのスピーチは流れているのですが、その他にも戦場に身を投じたり、様々な政策を実行したりしている所も知る事ができて良かったですね。
さらに、ホセ・ムヒカ大統領と日本人の交流も見られるので、ぜひ多くの日本人に見て欲しい映画になっていますね。