ハラ・ゲンゴがローレンスに心を開いた理由とは?映画『戦場のメリークリスマス』

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映画『戦場のメリークリスマス』では、旧日本軍のハラ・ゲンゴ軍曹が捕虜のローレンスになぜか心を開いていくので、その理由について考察してみました。

映画『戦場のメリークリスマス』のキャスト

日本・イギリエス・オーストラリア・ニュージランドの合作映画『戦場のメリークリスマス』は、日本で1983年5月28日に上映されました。

監督&脚本&原作&音楽

  • 監督:大島渚
  • 脚本:大島渚&ポール・メイヤーズバーグ
  • 原作:ローレンス・ヴァン・デル・ポスト 
  • 音楽:坂本龍一

女優&男優

映画『戦場のメリークリスマス』のストーリー

大日本帝国軍は、イギリスと戦争をしていた事もあり、捕虜の扱いはあまり人道的とは言えない状況だったのです。そんな状況で、裁判が行われますが、捕虜は「何度も殴られた」と証言をして、体のキズを見せつけます。

その様子を見たヨノイ大尉は「もう良い、服を戻せ」と言うだけでした。イギリスの捕虜が苦しい毎日を送る中で、ハラ・ゲンゴ軍曹は次第にローレンスの事が気になっていたのです。

しかし、ローレンスたちは無断で無線機を持ち込んでいて、それがバレて独房に入れられてしまいました。ジメジメとした暗い独房の中で、ローレンスたちは『もうクリスマスの時期なんだなぁ』という想いを抱いてしまいました。

ところが、ローレンスたちはハラ・ゲンゴ軍曹に呼びつけられます。

そこで、ハラ・ゲンゴ軍曹は「メリークリスマス!俺はサンタクロースだ。お前たちを釈放する。これは俺からのプレゼントだ」と言って、ローレンスは『やはり、あなたも人間だ』と想い、イギリスの兵士たちとハラ・ゲンゴ軍曹は互いに笑い合うのです。

それから、第二次世界大戦が終わりハラ・ゲンゴ軍曹は処刑される事になりますが、二人は「あのクリスマスは良かったなぁ」と笑い合うのです。

ローレンスは名残阻止そうに立ち去ろうとしますが、ハラ・ゲンゴ軍曹は「メリークリスマス」と声をかけますが、二人の絆は国境を超えられたのでしょうか?

『ハラ・ゲンゴがローレンスに心を開いた理由』

ハラ・ゲンゴは、当初こそ捕虜たちに「なぜ敵の捕虜になって生き恥をさらす」と理解を示しませんでした。しかし、次第にローレンスに心を開いていきますが、それは白人でありながら、日本人を対等な人間として見ようとしていたからでしょう。

この時代の日本人は、常に白人に差別されて、見下されてきて、国が占領されかねない時代を生き抜いていました。そのため、祖国が強国になっても白人に対して劣等感を抱いていたのです。

実際に、他の捕虜たちは日本人をどこかバカにしているような感じがありましたが、ローレンスだけは違っていました。ハラ・ゲンゴは、それがよく分かっていたので、ローレンスに親近感を抱いて、クリスマスプレゼントとして釈放を決めたハズです。 

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映画『戦場のメリークリスマス』と他の作品を比較

映画『戦場のメリークリスマス』は、戦争中にも関わらず、日本兵と英軍捕虜の間に親交が結ばれていく作品です。

実は、このようにクリスマスが敵味方のいがみあいをなくす映画は、他にもあって、それが『クリスマス休戦』です。

このクリスマス休戦では、第1次世界大戦で、英国&フランス連合軍とドイツ軍が激しい塹壕戦を繰り広げていましたが『クリスマスぐらい休戦しないか?』と一部の兵士たちがあゆみよって、奇跡的に休戦した物語です。

以前まで命をかけて戦い合っていた兵士たちが、手を握り合い、サッカーまでする光景はまさに人間という不思議な生き物とは何か?それがよく分かる内容になっています。 

映画『戦場のメリークリスマス』のまとめ

クリスマス映画と言えば、やはり戦場のメリークリスマスというぐらい、知名度の高い作品です。しかし、昔の作品という事もあり、自分は今まで見てこなかったのですが、実際に見ていたら『これは確かに名作だ!』と思ってしまいましたね。

まず、たけしさんがローレンスに「メリークリスマス!メリークリスマス!ミスターローレンス」といって、白人から野蛮と思わていた大日本帝国軍が捕虜を釈放するのは、クリスマスの奇跡のように見えるからです。

そして、それはローレンスが日本人も同じ人間であると思っていた事がようやく報われた瞬間でもあり、いろいろと感慨深いものがあります。そして、ラストシーンでも、再び、たけしさんが「メリークリスマス」というのは、感動的な所でした。

捕虜を虐待する所は、目をそむけたくなる所かもしれませんが、クリスマスには是非みておきたい映画の一つですね。そして、坂本龍一さんの音楽は、心が洗われるような神のような旋律という感じで、日本軍と英軍捕虜の難しい関係性をよく表していました。