ミョンジンがイナを連れ去ったのは意外な理由?映画『クローゼット』

映画『クローゼット』では、父親に無理心中させられたミョンジンが、同じような寂しい境遇のイナを霊界へ連れ去って行きますが、それは父親の復讐や寂しさを紛らわすためではなかったので、その理由について解説しましょう。

映画『クローゼット』のキャスト

韓国のホラー映画『クローゼット』は、2020年に上映されました。

監督&脚本&制作

  • 監督:キムクァンビン
  • 脚本:キムクァンビン
  • 制作:チョン・ウォンチャン

女優&男優

  • サンウォン(演:ハン・ジョンウ)妻を失って、娘の接し方に苦労する父親
  • イナ(演:ホ・ユル)サンウォンの娘
  • ギョンフン(演:キム・ナムギル)イナの救出に手を貸す人物

映画『クローゼット』のストーリー

サンウォンは、妻のスンヒを交通事故で亡くしてしまいますが、仕事が忙しくて娘の面倒を見てくれるシッターを探していました。しかし、娘のイナは心を閉ざして、ロクに笑わない日々が続いていたのです。

そんな状況を少しでも改善したくて、自然の多い所へ引っ越しますが、その家のクローゼットから不思議な音が聞こえてきたので、イナは恐る恐る開けてみます。

そうしたら、中には何もなかったのですが、背後に見知らぬ少女が立っていたのです!驚いて悲鳴をあげるので、サンウォンは部屋に入っていくと、何も様子は変わっていませんでした。

それからイナは不気味で汚い人形を大事にするようになり、変わった絵を描くようになって、サンウォンは困惑してしまいます。ところが、イナの性格が豹変していき、父親に反抗的な態度を取るようになり、忽然と姿を消してしまいました。

サンウォンは『娘はどこにいったのだ』と懸命に探していたら、ギョンフンがやってきて「1998年から32人の子供が無くなっている。みんな似たような絵を描いているんです」と教えられて、それは確かに、自分の娘が描いている絵とソックリでした。

イナを連れ去ったのは、父親に無理心中させられた少女ミョンジンという者であり、同じような寂しい境遇の子供たちを次々に、霊界へ連れ去って行ったのです。

サンウォンは娘を救うために、霊界へ足を踏み入れますが、イナを助け出す事ができるのでしょうか?

『ミョンジンがイナを連れ去ったのは意外な理由』

ミョンジンがイナを連れ去ったのは、愚かな事をする父親へ復讐するようなストーリーが展開されていきました。

実際に、サンウォンは仕事ばかりをして、娘のイナに寂しい思いをさせていて、ミョンジンから「あなたは娘を捨てようとしたでしょ?」となじってしまいます。

ところが、ミョンジンが人間の心を取り戻すのは母親の霊が現れてからでした。そういった事を考えれば、ミョンジンは次々に子供をさらっていき、自分がここにいる事を母親に知らせたかったのではないでしょうか?

何人もの子供を霊界に連れ去っていけば、いつか母親が自分に気づいて会いに来てくれるかもしれないと思って、このような事をしたのかもしれません。

そして、寂しい子供ばかりを狙ったのは、自分と同じような境遇の子供であれば霊界に連れ去っても寂しくはないだろうという思いが、多少あったようにも思えます。

映画『クローゼット』と他の作品を比較

クローゼットで人が殺められてしまって、そこから幽霊が生きている人間を霊界へ連れ去ろうとする映画は『クローゼット』の他にも『貞子』というものもあります。

貞子は、言わずと知れたジャパニーズホラーの代名詞とも言える『リング』の登場人物が、映画となったものです。

しかし、貞子のほうはクローゼットというよりは、廃墟の建物全体が禁断の地という扱いです。

そういった事を考えたら、クローゼットだけに恐怖を集中させたのは、どちらかと言えば韓国映画『クローゼット』のほうでしょうね。

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映画『クローゼット』のまとめ

ミョンジンの父親は妻を殺害してしまって、娘をクローゼットに閉じ込めて、家に火をつけて「こんな生活を送るぐらいなら、死んだほうが幸せだ」と無理心中をしてしまいます。

そのため、クローゼットに強い怨念が残ってしまって、同じように寂しい思いを抱いている子供たちを次々にクローゼットから霊界へ連れ去って行きました。

恐らくミョンジンは、寂しさを紛らわすために子供を多く連れ去っていき、愚かな父親たちに復讐したい気持ちもあったのでしょう。しかし、騒ぎを起こしていけば、いつか母親が会いに来てくれるという想いが、無意識のうちにあったようにも思えます。

幽霊の演出としては、目の周りが少し黒くなっていて、目は白くなっているので、まぁまぁの怖さを感じられる演出です。

心憎い演出としては、鳥が窓に当たっていき、窓が少し割れてしまって血がタラァーっと流れる時に、サンウォンが交通事故で車のガラスが割れて妻を亡くしたシーンを思い出してしまう所とリンクする所ですね。

あのシーンは、なかなか良くできた演出だなぁと思ってしまいますが、いきなり鳥がぶつかってくる時は少しだけビビってしまいました(苦笑)。

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