「忠臣蔵(2004年)第1話」で、浅野内匠頭(沢村一樹)の辞世の句と名言が登場するので、その意味やストーリーについて紹介しましょう。
忠臣蔵のキャスト
ドラマ『忠臣蔵(2004年)』は、2004年10月18日〜12月13日まで放送されていました。
監督&脚本&原作
- 脚本 古田求
- 監督 齋藤光正
女優&男優&声優
忠臣蔵で登場する人物たちと俳優たちは、以下の通りです。
赤穂藩
- 浅野内匠頭(演:沢村一樹)赤穂の藩主
- 阿久里-瑤泉院(演:櫻井淳子)浅野内匠頭の正室
- 戸田局(演:野際陽子)阿久里-瑤泉院に仕える人物
- 大石内蔵助(演:松平健)赤穂藩で主君を案じ続ける家老
- 大石りく(演:田中好子)大石内蔵助の正室
- 大石主税(演:山崎裕太)大石内蔵助の長男
- 岡野金右衛門(演:要潤)吉良上野介の嫌がらせに苛立つ人物
- 片岡源五右衛門(演:羽場裕一)主君に会おうとする家臣
上杉家&吉良家
- 上杉綱憲(演:榊英雄)米沢藩の4代藩主にして、吉良上野介の息子
- 千坂兵部(演:夏八木勲)上杉家の家老
- 吉良上野介(演:伊東四朗)賄賂を渡さない大名に嫌がらせをする人物
- 小林平八郎(演:春田純一)吉良上野介を護衛する人物
- 梅(演:大家由祐子)赤穂藩の者たちを調べる間者
- 清水一角(演:松重豊)小林平八郎に仕える武士
幕府&その他
- 徳川綱吉(演:津川雅彦)江戸幕府の5代将軍にして、喧嘩両成敗を無視
- 多門伝八郎(演:片岡鶴太郎)浅野内匠頭に同情する幕臣
- 柳沢吉保(演:中原丈雄)徳川綱吉の側用人
- 荻生徂徠(演:橋爪功)幕府に仕える学者
- 脇坂淡路守(演:村上弘明)龍野藩の2代藩主
- 加古川本蔵(演:平泉成)脇坂淡路守に仕える家臣
- 垣見五郎兵衛(演:江守徹)大石内蔵助に情けをかけた人物
- 土屋主税(演:北大路欣也)赤穂藩の家臣たちを認める人物
「第1話 刃傷 松の廊下」のストーリー
浅野内匠頭は、朝廷の勅使をもてなす事になりましたが、吉良上野介に賄賂を渡さなかったら、逆恨みをされて、あらゆる嫌がらせを受けて、松の廊下で、ついに刀を握り締めます
『ここで斬っては家臣たちが』と思いとどまり、手がぶるぶると震えてしまいます。
吉良上野介は「なんじゃ、その手は?面白い。斬れるものなら斬ってみよ!……愚か者め、武士の魂などとぬかしても、何の役にも立たん。ふな侍、できもせぬ事はなさらぬ事じゃ」と吐き捨てて、立ち去ろうとします。
ところが、ついに浅野内匠頭の怒りが爆発して「吉良上野介、待てぇ!このたびの遺恨、覚えたか!」と斬りかかりますが、加古川本蔵に取り押さえられました。
幕臣たちの中には、喧嘩両成敗なので吉良上野介も処罰すべきという声もありましたが、徳川綱吉は神君家康公の定めた法を無視して、浅野内匠頭だけに切腹を命じて、赤穂藩の取りつぶしを命じてしまったのです。
浅野内匠頭は切腹をしようとした時に「田村家の者に、大石内蔵助に我が形見として刀を。そして書状をお願い申す。こたびの事、不審に思うであろう……ただ無念じゃと」と託しました。
そして、桜が散る中で浅野内匠頭は見事に切腹!その驚天動地の知らせは国元の赤穂藩の大石内蔵助のもとへ届き「なにぃ!殿がご生涯?」と主君の辞世の句を何度も読み上げる事しかできなかったのです。
『忠臣蔵』シリーズの全話のストーリー
下の内部リンクをタップ(クリック)したら、ドラマ『忠臣蔵(2004年)シリーズの全話のストーリー・名言・豆知識などを見られます。
「第1話 刃傷 松の廊下」の名言
私が「忠臣蔵 1」で、独断で素晴らしいと思った名言を紹介します。
浅野家の家風「万一の備え」
江戸伝奏屋敷にいた浅野家に、吉良上野介が「精進料理」を作るように命令が届きました。しかし、浅野家の一部の家臣は、突然の命令に何かの間違いではないのかと忠言します。
そこで浅野内匠頭は精進料理と、魚類を使った料理の2種類を用意します。間違いがあっても問題にはならないように準備をしました。これこそ浅野家の家風「万一の備え」だったのです。
浅野内匠頭の辞世の句の意味
浅野内匠頭が、最後を迎える時に無念の辞世の句を残しました。
風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん
春の季節に、桜が風によって散っていく中で、それよりもなお春の名残を惜しいと思う私はどうすれば良いのかという無念に満ちた辞世の句です。
名言とは少し違うかもしれませんが、私は辞世の句も名言だと思ったので紹介させていただきました。
「第1話 刃傷 松の廊下」のまとめ
吉良上野介の悪行の数々は、現代まで語り継がれています。しかし、この吉良上野介の悪行は誇張されたものという説があるのです。
確かに一大名である浅野内匠頭にここまでの仕打ちをするとは考えにくいものがあります。
吉良上野介が誇張された原因
明智光秀や、吉良上野介という敵とされる人物は、誇張して悪く伝える所が日本にはあるのです。大和民俗は、敵討ちが好きなので、やむを得ない所かもしれません。
しかし、ここまで事さらに悪く描かれては、吉良上野介が少し可哀想な気がしますね。
懸命の畳替え
畳替えには及ばないと聞いていた浅野内匠頭でしたが、伊達家ではすでに畳替えを済ませていたという知らせが、浅野内匠頭に届きます。
またしても、吉良上野介が浅野内匠頭を騙してしまったのです。そこで、赤穂藩士や大工達が寝る間も惜しんで、明朝までに200畳もの畳替えを終わらせます。
見事に畳替えを終わらせた光景を見た浅野内匠頭は感動しますが、私も感動して見ていました。
浅野内匠頭の最後
浅野内匠頭が切腹をする時に「多門伝八郎(演:片岡鶴太郎)」のはからいによって、赤穂藩士一人が浅野内匠頭に会える事になりました。