映画『アレクサンドリア』セラピスは天皇と同じ?

映画『アレクサンドリア』では、多くの民たちがセラピスという神を崇めていましたが、セラピスは日本の天皇と同じような側面を持つので、詳しく紹介しましょう。

映画『アレクサンドリア』のキャスト

引用:https://www.amazon.co.jp/

アレクサンドリアは、2009年に公開されたスペイン映画です。

アレクサンドリアの登場人物や俳優さんたちは、以下の通りです。

映画『アレクサンドリア』のストーリー

4世紀、エジプトのアレクサンドリアは発展し続けていましたが、ユダヤ教と新興勢力のキリスト教の争いにより、その発展に陰りが見え始めていました。

ヒュパティアは、アレクサンドリア図書館で、天文学について熱心に説いていましたが、その間にもユダヤ教キリスト教の争いは激しくなる一方だったのです。

一部のキリスト教徒は、ユダヤ教徒を弾圧し始めたので、ユダヤ教徒は「奴らはセラピスを恐れなくても、剣は恐るはずだ」と報復を宣言!

ユダヤ教徒たちはキリスト教を信じる民たちを次々に虐殺していきます。しかし、キリスト教徒たちも応戦して、お互いに「信じる神は一人!異教徒は敵なり」と殺しあい、地獄の様相を呈していきました。

キリスト教徒の反撃は凄まじく、ユダヤ教徒がいるアレクサンドリア図書館を襲撃!門を閉じて、なりゆきを見守る中で、軍隊でさえキリスト教徒を抑えきれないほどキリスト教徒の数は増えていたのです。

そこで長官は、アレクサンドリア図書館とセラピス神殿をキリスト教徒に譲り渡す事を決断。多くの貴重な書物が失われる可能性が出てきて、ヒュパティアは危機感をつのらせます。

はたして、アレクサンドリアの未来はどうなってしまうのでしょうか?

『セラピスは天皇と同じ?』

アクレサンドロス大王によって開かれたアレクサンドリアは、エジプト人ギリシャ人・ユダヤ人が混在する国際都市であり、まとまった都市ではありませんでした。

そのため、民衆を一つにまとめる象徴とも言える神が必要であり、そこで作られたのが『セラピス』という神でした。

参照元http://www.moonover.jp/bekkan/god/serapis.htm

日本も太古の昔は、中国大陸から渡ってきた民や、朝鮮半島韓半島)から渡ってきた渡来人が混在していて、各豪族が争いを続けていたのです。

紆余曲折しながらも、天皇という象徴的な存在によって、やがて大和民族として一つにまとまっていったので、日本の天皇とエジプトのセラピスには多くの共通点があります。

そういった事を考えたら、天皇とセラピスには同じような側面があり、少しだけエジプトに親近感を抱いてしまいますね。

映画『アレクサンドリア』と比較

アクレサンドロス大王が建設した『アクレサンドリア』ですが、その大王自身を描いた映画があって、それが『アレキサンダーです。

中東に猛威を振るい、遠征に次ぐ、遠征を続けた大王の波乱に満ちた生涯を描い作品であり、歴史映画が好きな方から戦争映画が好きな方までオススメの映画ですね。

映画『アレクサンドリア』のまとめ

ユダヤ教徒が、キリスト教徒を襲撃しますが、民に施しをしていたキリスト教は多くの信者を増やしていました。まさかの反撃にユダヤ教は狼狽(ろうばい)してしまいますが、そのワンシーンは、まさに圧巻の光景でした。

一部のユダヤ教徒が何回もキリスト教徒たちを不意打ちしてしまい、キリスト教の先導者は「ユダヤ人はイエスをはりつけにした!奴らは未来永劫まで、さまよう事になる」と憤慨してしまいます。

未だにに、中東では宗教の名において争いが絶えませんが、このような歴史を知ったら、なぜ宗教の名において争いが絶えないのか、よく分かりますね。

そして、古代ではエジプトがいかに進んだ国であるか分かる映画であり、古代の歴史を知りたい方は見ておいて損はないでしょう。