ジェームズが猫に救われたのは金銭面だけじゃない?映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』では、薬に手を出した青年ジェームズが、野良猫に救われますが、それは金銭面以外にも救われた所があったので詳しく紹介しましょう。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のキャスト

引用:https://www.amazon.co.jp/

イギリスで製作された伝記映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は、2017年8月26日に日本で上映されました。DVDの収録時間は、約103分になります。 

監督&脚本&原作

青年になるまで、人生を大きく踏み外した人物を描いた映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を製作したのが、ロジャー・スポティスウッド監督です。

  • 監督:ロジャー・スポティスウッド
  • 脚本:ティム・ジョン&マリア・ネイション
  • 原作:ジェームズ・ボーエン

登場人物&役者

大きな過ちを犯してきた青年が立ち直っていく映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』に登場した人物や役者は以下の通りです。

  • ジェームズ・ボーエン/貧乏な夢見る青年(演:ルーク・トレッダウェイ)
  • ジャック・ボーエン/ジェームズの父親(演:アンソニー・ヘッド
  • ヒラリー/ジャックの再婚相手(演:ベス・ゴダード
  • ベティ/猫に名前を付ける女性(演:ルタ・ゲドミンタス)
  • ボブ/ジェームズの相棒となる猫(演:ボブ)
  • ヴァル/ジェームズを更生させる女性(演:ジョアンヌ・フロガット)
  • メアリー/出版社に勤める女性(演:キャロライン・グッドール)

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のストーリー

ジェームズは、ストリートミュージシャンをしていましたが、お金を置いてくれる通行人は、ごくわずかで貧乏な生活を続けていました。

以前まで薬をしていた事もあり、今は薬を断ち切るように我慢していましたが、仲間が話しかけてきて、車の中へ入るように促します。そこで薬をするように勧められて、誘惑に負けてしまい、そのまま利用して眠ってしまうのです。

ところが、その車は盗んだ物だったので、持ち主が警察に通報して、ジェームズは捕まってしまうのです。

薬の依存症者を更生させようとするヴァルは『仕方ないわね』と思って、ジェームズに家を与える代わりに面会へ来させるようにしました。今まで路上生活をしていたジェームズにとっては、この上なくありがたくて感謝します。

ところが、家の中でシャワーを浴びていたら、部屋の中に猫が忍び込んできました。怪我をしていたようなので、ジェームズは隣人のベティという女性に診てもらいます。

それから、二人は猫の面倒を見るために、協力しあうようになって、少しずつ親密な関係になっていくのです。

しかも、今までストリートミュージシャンをしても、全く相手にされなかったのに、可愛い猫が一緒にいる事から、周りの人間たちが「可愛い」と言ってくれて、次々にお金を貰えるようになります。

ジェームズは、あれほど辛かった薬も断ち切る事ができて、今まで疎遠だった父とも若いする事ができます。そんな時に、出版社のメアリーが「ボブとの話を本にしてみないか?」と誘ってききたのです。

はたして、ジェームズとボブの関係は今後どうなるのでしょうか?

『ジェームズが猫に救われた部分』

ジェームズは、猫と一緒にいる事によって、ストリートミュージシャンをしようとしたら、お金を貰えるようになります。さらに、猫とのやりとりを書いた本が売れるので、金銭面で救われたようにも見えます。

しかし、ボブという猫に救われたのは、金銭面だけではなくて、猫と一緒にいる事から、多くの方たちと関われるようになって、家族ともやり直せた事も挙げられます。

あれだけ辛い薬断ちも、近くでボブが寄り添ってくれたから、できた事でした。そういった事を考えたら、猫によって金銭面だけではなく、人間関係も修復できたと言えるでしょう。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の豆知識

世界では、猫に関係する映画は『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』以外にもあるので、どのような作品があるのか、いくつか紹介しましょう。

映画『キャッツ&ドッグス』

映画『キャッツ&ドッグス』は、世界征服を狙う猫たちが、人間を奴隷のように扱おうとする中で、人間に忠誠を誓う犬たちが立ち上がろうとするストーリーです。

この映画では、猫の王様と呼ばれるペルシャ猫『Mr.ティンクルズ』が、色々な作戦を実行して、ビーグル犬の『ルー』が、果敢に応戦していこうとします

映画『猫の恩返し

日本のジブリの映画『猫の恩返し』では、ハルという女子高生が命がけで猫を助けたら、猫の王族から迷惑な恩返しをされてしまいます。

何と、この恩返しでハルは人間から猫にされてしまうのです。そこで、一部の猫たちが、ハルを助けようとするストーリーになっていて、ハルは何とか人間に戻ろうと奮闘していきます

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の感想

野良猫を拾って育てるのであれば、どこにでもありふれた話ですが、この映画では、拾った野良猫から逆に救われる映画です。

しかも、それが実話なので、多くの方たちから共感を呼びました。そのような映画を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のオススメ層

ボブという猫に青年が救われていく物語なので、やはり猫好きの方には、かなりオススメの映画ですね。さらに、疎遠だった家族関係も修復されていくので、家族で一緒に見るのも良い作品と言えます。

ただし、気になった所としては、更生させるために家まで与えるのか?と思ってしまいましたね。すごく太っ腹な国だなぁと思ってしまいましたが、これは日本と英国の違いなのかなと感じます。

日本では、真面目に働いてきて、お金がなくて餓死するケースもあるのにと思ってしまうと、日本は失敗した人間に厳しい社会だなぁと感じてしまう作品でもあります。

  • 猫好きの方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 医療関係者:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 男性層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 女性層:⭐️⭐️⭐️⭐️

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の残念な所

日本は、先進国の中ではセカンドチャンスをもらう事が難しい国と言われています。所が『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を見たら、セカンドチャンスを貰う事が難しいのは、日本だけではない事がよく分かります。

この映画は猫に救われたから良かったのですが、やはり現代社会の醜い縮図を見させられるようで、いたたまれなくなりましたね。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の見所

薬の依存症になりながら、何とか克服しようとするジェームズが、ボブによって生きる喜びを覚えていくストーリーは、見ていて心がほんわかとしました。

この映画を見たら、やはり猫は良いなぁと思ってしまいましたね。私にも大和という飼い猫(ペルシャ猫)がいますが、ツンデレみたいな性格ですが、やはり猫は良いですよ。

少しストーリーができすぎていると思ってしまいますが、これが実話なのですから、驚きですよね。

そして題名にハイタッチとありますが、ボブは人間とハイタッチする事ができるのが関係していると思いますが、ジェームズを幸福に導いたという意味も含まれているのでしょう。