映画『歓びのトスカーナ』では、診療施設にいたドナテッラは大人しい女性と思われていましたが、ナンパしてきた男に思わぬ仕打ちをしてしまうので詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。
『歓びのトスカーナ』のキャスト
イタリア・フランスの合作映画『歓びのトスカーナ』は、2016年に日本で上映されました。そして、DVDの収録時間は116分になります。
監督&脚本
歓びのトスカーナを製作したパオロ・ヴィルズィ監督は、今まで様々な作品を製作してきました。その中でも『人間の値打ち』は高い評価を受けたので、今作も大きな話題を呼びました。
登場人物と役者
映画『歓びのトスカーナ』では、数多くの映画に出演しているヴェレリアさんが主演を努めて、ミカエラさんは精神的に弱い女性を熱演しています。
『歓びのトスカーナ』のストーリー
ベアトリーチェは、診療施設で生活していましたが、面倒な事ばかりして、職員たちを悩ませていました。
ところが、ベアトリーチェは、診療施設にやってきたドナテッラに注目して、何度も話しかけてしまいます。
当初こそ、ドナテッラは、性格の分からないベアトリーチェに警戒していましたが、あまりにもしつこく話しかけてくるので、仕方なく相手になってあげるのです。
やがて、二人は親友同然になるほど、よく話し合うようになり、ついに二人は診療施設から抜け出してしまいます。
ドナテッラたちは街中で、男に声をかけられるので、その車に乗る事になりました。ところが、男が車から降りた所で、大人しい女性と思われていたドナテッラが車を走らせてしまうのです。
ナンパしてきた男は「俺の車だぞ!」と怒って追いかけてきますが、二人は笑いながら、車で走り去っていきました。
ところが、二人とも家族から見放された過去をかかえていたので、家族に会おうとしますが、冷たい対応をされてしまいます。
絶望にうちひしがれる二人でしたが、海岸で思わぬ光景が目に飛び込んできたのです!
『ドナテッラがナンパした男にした仕打ち』
ドナテッラは、つねに受け身という感じの女性で、口数も少ない女性でした。ところが、ベアトリーチェと話しをするうちに、だんだんと心を開いて、明るい性格になっていきました。
しかし、ナンパしてきた男と一緒に車に乗り込んだ後に、思わぬ行動に出てしまいました。
それは、男が車から降りた所で、素早く運転席に映って車を走らせて、そのまま車を盗んでしまったのです。
男は「俺の車だぞ」と怒るのも無理はない所でしょう。さすがに、ナンパした男が可哀想と思ってしまいましたね(苦笑)。
『歓びのトスカーナ』の豆知識
邦題とは大きく異なる内容になっている映画『歓びのトスカーナ』に関連する情報を紹介するので、興味のある方はご覧になってみて下さい。
パオロ・ヴィルズィ監督の『人間の値打ち』
パオロ・ヴィルズィ監督が製作した事がある『人間の値打ち』は、2つの家族が良好な関係を築いていきます。しかし、野心家のディーノという男が、人間の値打ちを無理に上げようとして、 大きな騒動を巻き起こしていく事になるのです。そのため、この映画はあまり身の丈に合わない事をするリスクを分からせてくれる内容になっています。
トスカーナの魅力
イタリアのトスカーナは、芸術の都として知られていますが、オリーブオイルやワインなどの産地としても有名です。そして、トスカーナ州の中心地は、あの有名な『フィレンツェ』になります。かつて、レオナルド・ミケランジェロ、ラファエロなどの3大芸術家が活躍をして、ルネサンスが花開いた都です。
『歓びのトスカーナ』の感想
邦題では、歓びのトスカーナと言われているので、多くの方たちが幸せそうなストーリーになっているものと思ってしまうでしょう。所が、邦題とストーリーは大きくかけ離れたものになっているので、そのような映画をみた感想を紹介するので参考にしてみて下さい。
『歓びのトスカーナ』のオススメ層
当初こそ、ドナテッラは性格が暗くて心を開こうとしていませんでした。ところが、ベアトリーチェと親交を深めていく事によって、少しずつ前向きな性格に変わっていったので、是非とも友達同士で見て欲しい映画ですね。
どちらかと言えば、家族愛よりも女性同士の友情に重点を置いているので、ファミリー層よりも、友達同士で見てみるのにぴったりと言えるでしょう。
- 友達同士:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 女性層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 男性層:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
- ファミリー層:⭐️⭐️
『歓びのトスカーナ』の残念な所
歓びのトスカーナを見て思った事は、とにかくベアトリーチェがうるさすぎです!ここまでうるさく、まくしたてるように喋る必要があるのだろうかと辟易としました。
イタリアの女性は、日本人女性よりも活発的なイメージがあるので、ハイテンションで喋りまくるのは仕方ないにしても、あまりにもオーバーな演出になっている所が、残念でしたね。
『歓びのトスカーナ』の見所
ベアトリーチェの口やかましい所は残念ですが、そのような破天荒な女性と友情を育む事によって、ドナテッラは少しずつ息子に近づく事ができます。そのため、途中までは、こんな女性と付き合わなくてはいけないなんて、ドナテッラは可哀想だなぁとは思います。
しかし、そんな苦しい思いをしてまで、息子に会いに行こうとするドナテッラの姿に、母親としての深い愛や強さを感じられる所が、歓びのトスカーナの大きな見所になっています。