映画『アナーキスト 愛と革命の時代』では、ジャンが女スパイとして潜入しますが、スパイ失格と言えるような仕事内容だったので詳しく解説しましょう。
- 『アナーキスト 愛と革命の時代』のキャスト
- 『アナーキスト 愛と革命の時代』のストーリー
- 『ジャンは女スパイ失格と言える理由』
- 今作の豆知識『アナーキストの意味』
- 『アナーキスト 愛と革命の時代』と他の映画を比較
- 『アナーキスト 愛と革命の時代』の見所
『アナーキスト 愛と革命の時代』のキャスト
19世紀末の不公平な社会に異議を唱えるアナーキストと警察が激しく戦うなかで、禁断の愛が展開される「アナーキスト 愛と革命の時代」に出演したキャストを紹介します
(一部のキャストを紹介しているので、この他にも出演しているキャストはいます)。
ジュディット(演:アデル・エクザルコプロスさん)
アナーキストの男性「ウジェーヌ」の恋人ですが、警察のスパイ「ジャン」と愛し合うようになって三角関係になってしまうのです。
この映画では体当たりの演技で、服を脱ぐシーンなどがあるので、この映画を親子で見ようと考えている方は注意したほうが良いでしょう。
ジャン(演:タハール・ラヒムさん)
警察のスパイとしてアナーキスト達の所へ潜入しますが、途中からアナーキスト達を騙している事に罪悪感を感じるようになって、苦しむようになります。
さらにアナーキストの女性ジュディットに恋をしてしまうのです。
ウジェーヌ(演:ギョーム・グイ)
アナーキストのリーダー的存在で、途中から参加してきたジャンを信頼します。しかし、ジャンを信用し過ぎた事によって、ウジェーヌには悲しい結末が待ち構えている事に?
『アナーキスト 愛と革命の時代』のストーリー
パリで暗躍していたのがアナーキストで、国家から危険な存在と思われて警察から睨まれていました。
このまま放っておくのは危険と考えた警察はジャンをスパイとして送り込もうと考えます。ジャンは、仕事に集中するために、恋人に会いに行き、別れを告げに行きますが、恋人から軽蔑されてしまい、二人は別れる事になります。
ジャンはアナーキスト達の情報を収集するために、劣悪な環境の職場で働く事になります。ここではボロボロの作業着で、耳が痛くなるほどの音を聴きながら重労働をしていくのです。
そんな職場で、休憩中にビスキュイと下品な冗談を交わして笑い合います。ビスキュイによって、ウジェーヌやエリゼ達と知り合う事になります。ジャンはすぐに警察へアナーキストと接近する事を伝えます。
ジャンはアナーキスト達の集会に参加して、美しき女性ジュディットを初めてみかけます。その後、ジャンは多くのアナーキストと知り合って、ジュディットと軽く会話を交わしていき、仕事は順調に進んでいるように思われました。
仕事に集中するつもりだったのに、やがてジュディットと愛し合うようになり、禁断の恋が芽生えていきます。
しかし、警察はアナーキストを追い詰めていくので、ジャンはジュディットだけでも助けようと思って、外へ待たせます。
そして建物の中へ入っていったら警察が待ち変えて、アナーキスト達には衝撃的な結末が待っていたのです。それを遠くから見ていたジュディットは悲嘆にくれてしまいますが、ジュディットやジャンの関係は、どうなってしまうのでしょうか?
『ジャンは女スパイ失格と言える理由』
ジャンは、女スパイとして潜入しようと思っていたのに、美しく女性ジュディットに恋をしてしまい、彼女だけは助けようと奔走してしまいます。
それは、女スパイとしてはあるまじき行為であり、ジャンは女スパイ失格と言えるでしょう。しかし、スパイと言っても、普通の人間と変わりはないので、仕方のない所かもしれません。
今作の豆知識『アナーキストの意味』
アナーキストは、無政府主義者ですが、テロリストではありません。しかし、政府を挙説するので、権力者の側からしてみたら、危険な集団のように映ってしまいました。
そのため、ジャンをスパイとして潜り込ませようとした訳ですが、今の日本は所得格差が離れていく一方なので、もしかしたら日本でもアナーキストが増えていくかもしれませんね。
『アナーキスト 愛と革命の時代』と他の映画を比較
映画『レッド・スパロー』は、今作と同じように女スパイが活躍する作品です。ただし、レッド・スパローは女を最大の武器にして活躍していくので、その活躍の度合いは大きく違っています。
そのため、女を最大の武器にして活躍するスパイ映画を見たい場合には、今作よりも『レッド・スパロー』のほうがオススメです。
『アナーキスト 愛と革命の時代』の見所
映画『アナーキスト 愛と革命の時代』を見た感想について解説します。
『アナーキスト 愛と革命の時代』のオススメ層
大人の女性がスパイとして活躍する映画なので、キッズよりも大人向けの映画と言えます。そして、男性よりも女性が活躍する映画なので、男性向けの映画というよりは女性向けの映画と言えますね。
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 男性:⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
『アナーキスト 愛と革命の時代』の残念な所
女スパイが活躍するので、もう少し激しいアクションシーンがあるのかと思ったら、それほど迫力のあるシーンが無かったのは残念でした。
どちらかと言えば、アクションシーンよりも、禁断の愛に重点をおいた映画と言えますね。
『アナーキスト 愛と革命の時代』の見所
ジャンは警察のスパイとして、当初こそ仕事に情熱を持っていましたが、途中からスパイの仕事に嫌気をさしていきます。
そして、時には信じられない行動を重ねるアナーキストに嫌悪感を抱きながら、仲間として迎え入れてくれた事には感謝をしてしまうのです。
この映画は、禁断の愛だけではなく、スパイの仕事がいかに過酷で大変であるか?それがひしひしと伝わってきます。
もちろんジャン・ジュディット・ウジェーヌの三角関係も、この映画の最大の見所でしょう。しかし、私はスパイであるジャンが苦悩しながら、恋人や仲間達を裏切っている事に苦悩していく所が、最大の見所に感じてしまうのです。