映画『ダウンサイズ』では、ポールが小人になったほうが幸せになれると思ったのに、かけがえのないモノを失ってしまうので詳しく紹介しましょう。
『ダウンサイズ』のキャスト
アメリカ合衆国のコメディー映画『ダウンサイズ』は、2018年3月2日に日本で上映されました。
監督&脚本
小人の幸せや不幸が展開していく映画『ダウンサイズ』を製作したのは、アレクサンダー・ペイン監督です。
- 監督:アレクサンダー・ペイン
- 脚本:アレクサンダー・ペイン
- 脚本:ジム・テイラー
登場人物と役者
小人になる者や、小人になる事を拒んでいく者を演出する人物や役者さんたちは、以下の通りです。
- ポール・サフラネック/小人になる事を決断した男(演:マット・デイモン)
- ポールの母/体が不自由な女性(演:ジェイン・ハウディシェル)
- オードリー・サフラネック/ポールの妻(演:クリステン・ウィグ)
- デイヴ・ジョンソン/ポールの家の隣人(演:ジェイソン・サダイキス)
- ノク・ラン・トラン/貧しい所に住む小人(演:ホン・チャウ)
- ユルゲン・アスビョルンセン博士/ダウンサイズを成功させる博士(演:ロルフ・ラスゴード)
- アンドレアス・ジェイコブセン博士/ユルゲンの成功を喜ぶ博士(演:セーレン・ピルマーク)
- アン=ヘレン・アスビョルンセン/ユルゲンの妻(演:イングヤルド・エッジバーグ)
- ジェフ・ロノフスキ/小人の素晴らしさを説明する男性(演:ニール・パトリック・ハリス)
- ローラ・ロノフスキ/ジェフと一緒に講演する女性(演:ローラ・ダーン)
『ダウンサイズ』のストーリー
ノルウェーの研究所では、ユルゲン博士がモルモットを使って、生物をダウンサイズさせる事に実現して、多くの人間たちが小人になる事に成功しました。
小人になったユルゲン博士は「「実験によって有機体を細胞レベルまで縮小できて、その縮小率は2744分の1」と発表。この実験の成功で、身長180cmの人間が、たったの12.9cmにする事ができるのです。
さらに、ダウンサイズされた小人たち専用が住める住環境が整っている事まで説明していくので、多くの人々はユンゲル博士の言葉にくぎ付けになります。そして、一緒にダウンサイズされた小人たちは台車で運ばれてきて、聴衆たちは拍手喝采しました。
このニュースは全世界を駆け巡り、アメリカ人のポールは『小人になれば、小さな家や少ない食料で生きる事ができる』と考えて、妻と一緒に小人になる事を決断します。
妻も最初は一緒に小人になるつもりでしたが、髪の毛や眉毛を剃らなくてはいけなくなると知ったら、妻は途中で小人になる事を辞めてしまいました。
その一方で、ポールだけが小人になってしまい、妻が途中で辞めた事を知って「辞めた?」と激怒してしまいます。ポールは、妻と会えない上に、小人になっても幸せになれるとは限らない事を知って絶望してしまいました。
はたして、ポールは幸せになれるのでしょうか?
『ポールが小人になて失ったモノ』
小人になれば、小さな家や少ない食料で生活できるので、大きなコストカットができるので、魅力的な話です。
しかし、髪の毛や眉毛を剃るというのは、女性にとっては高いハードルであり、ポールだけが小人になってしまいました。ポールは小人になる事によって、妻を失い、家族を失ってしまいました。
これだけでも、かけがえのないモノを失ったと言えるのに、ダウンサイズした事により足を切断する事になった小人と出会ってしまい、彼は家族だけではなく希望までも失ってしまったのです。
ダウンサイズの豆知識『地球の人口問題』
ユルゲン博士は、地球で爆発的に増えている人口問題を解決するために、ダウンサイズの実験を繰り返していました。
実際に、地球の人口問題は深刻で、1800年の世界人口は9億5,000万人程度だったのに、1900年には16億5000万人に増えてしまい、2000年には60億人に達してしまったのです!
参照元:https://eleminist.com/article/1104
2020年には世界人口が78億人に達しているので、このままでは100億人に達する事は間違いないでしょう。
しかし、その一方で先進国では子供を産んで育てる事は金がかかりすぎるという問題があり、人口が減り続けています。ダウンサイズしても、不幸になるだけなので、全世界の国々が豊かになれば、人口は抑えられるかもしれませんね。
『ダウンサイズ』と他の作品を比較
人間を小人化して、人類の問題を解決しようとする映画『ダウンサイズ』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
映画『グースパンプス モンスターと秘密の書』
小人が登場する映画は、ダウンサイズだけではなく『グースパンプス モンスターと秘密の書』もあります。この映画では、引っ越してきた少年ザックが、美しい少女ハンナと知り合いますが、その少女に危機が陥ったと思い込んでしまいます。
そして、少年はハンナの家に忍び込んで、開けてはならない本を開けてしまって、そこから雪男が登場して大暴れしていきます。さらに小人まで登場していき、ザックたちは無茶苦茶になっていく世界で苦しみながらも戦っていくのです。
映画『オデッセイ』
映画『ダウンサイズ』の主演を勤めたマット・デイモン氏は『オデッセイ』という映画にも出演しています。
このオデッセイでは、宇宙飛行士が火星に取り残されてしまい、仲間たちが助けにくるまで、自力で火星で家庭栽培をして生き残ろうとするサバイバル映画です。
どちらの映画でも、マット・デイモン氏が予測不可能な事態に対処しようとする役を熱演する所は同じなので、マット・デイモン氏のファンの方であれば見ておく価値はあります。
『ダウンサイズ』の感想
小人になる事によって、ポールが不幸になっていく映画『ダウンサイズ』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『ダウンサイズ』のオススメ層
ポールたち夫婦は、ダウンサイズする事によって、家計が助かると思ったのに、小人になる事により不幸になってしまいます。それを考えたら、家族でダウンサイズを見て、お金が全てではない事を知っておくのも悪くはないでしょう。
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 男性:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️
『ダウンサイズ』の残念な所
ポールは小人になったら、幸せになれると思って施術を受けたのに、妻は途中で嫌になって施術を取りやめてしまいます。さらに夫のもとへ会いに行こうともしない妻に対して、ポールは激怒してしまいます。
しかし、女性として髪の毛や眉毛を剃られる事に対して、嫌な気持ちになるのは分かりますね。
さらに本人が希望しない所でダウンサイズされて足まで失う事になる話まで出てしまうので、ダウンサイズを見ていたら、せつない気持ちになってしいました。そのため、コメディー映画なのに笑える所が少なかったのが、少し残念な所でしたね。
『ダウンサイズ』の見所
ダウンサイズの施術では、全ての体毛を剃っていきますが、そこまでリアルに見せる必要があるのかなぁと思っていたら、離婚との伏線である事が分かって「なるほどねぇ」と感慨深くなってしまいました。
そして、笑える所は少ないコメディー映画ですが、小人になっても不幸に打ち勝とうとするポールの頑張りは、多くの人たちに勇気を与える内容になっていて、この映画の大きな見所になっています。