美少年ニコラが見た恐るべきものとは？映画『エヴォリューション』

映画『エヴォリューション』では、ある島で、美少年ニコラが恐るべき物を見てしまうので、詳しく紹介しましょう。

フランスのサスペンス映画『エヴォリューション』は、2015年に製作されました。このDVDの収録時間は81分になります。

ある島で、ニコラが海で泳いでいたら、水中で恐ろしいものを見てしまいます。それは命を落とした人の顔のようでした。母親にその事を伝えても、見間違いと言ってマトモに取り合ってくれません。

しかも、母親は「海は溺れるから行ってはいけない」と言って、海へ近寄らせないようにします。それは、まるで何かを隠しているかのようでした。

そんなある日、ニコラは、不注意で海の岩場で手を切ってしまいます。その傷は意外にも深手で女性医師ステラに治療を受ける事になりました。

ステラは手を糸で縫っていったのに、ニコラが全く悲鳴をあげない事に「偉かったわ」と褒めてくれます。しかし、ここからニコラは、医療行為を次々に受けていく事になるのです。

ニコラは身体に変調を感じている訳ではなかったのに、母親に病院まで連れていかれます。そこではお腹に得体の知れないものを塗られて注射を打たれてしまうのです。

所が、そのような医療行為は他の少年たちも受けていた事を知って、ニコラは医療行為に不信感を抱くようになります。そこで密かに、深夜の時間帯に大人のあとをつけていく事にしました。

そこでは大人の女性たちが海辺で横たわって、うごめいているように見えました。その異様な光景にステラは恐怖感をますます募らせていきます。

病院では謎の医療行為が続けられていて、ステラは赤黒い物を瓶に入れていました。そのような瓶は数十本も保管されていて、その中に入っているものはまるで胎児のような形をしていました。

ニコラは病院から出たくなってしまって、母親に反抗して「母さんじゃない」と言ったらベッドにくくりつけられて再び注射を打たれてしまうのです！

美少年ニコラは、海から遠ざかるように言われて、少しずつ不信感を抱くようになります。しかも、何回も謎の医療行為をされるようになる上に、女性医師ステラが赤黒いビンの中に退治のようなものを入れている所を目撃してしまいます。

大人に不審を抱いたニコラは、夜中に大人たちのあとをつけていったら、大人の女性たちが浜辺に横たわっていき、うごめいているような光景が広がっていました。

それが何なのか？分からない少年でしたが、もはや恐怖でしかなかったのは確かでしょう。

エヴォリューションには、実は前作があって、それが『エコール』です。エコールでは、エヴォリューションとは逆で、森の中にある学校で少女たちだけが生活している空間がありました。この学校には、次々に棺に入れられた少女が送られてきます。

そして、森の中の学校から出るためには校長先生に認められなくてはいけません。そのような甘美で不思議な世界を描いたストーリーになっているのがエコールです。

このように、エヴォリューションとエコールでは、海と森・少年と少女で対になっているのです。それを考えたら、男性好みの作品がエコールで、女性好みの作品はエヴォリューションと言えるでしょう。

引用：https://eiga.com/movie/83930/gallery/8/

少年たちが次々に謎の医療行為を受けていく光景は、グロテスクでおぞましさを感じさせるものでした。そのような謎に包まれたストーリーが展開される映画を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

少年たちが、大人の恐るべき行為を目撃してしまう映画なので、少年たちにオススメする映画ですね。

ただし、全体的に美しい光景や少年たちが映し出されるので、大人が見ても楽しめる作品になっています。

エヴォリューションを最後まで見たのですが、謎の医療行為は結局分からずじまいでした。そこはせめて謎が分かるようなストーリーにして欲しかったとういのが本音です。

そしてラストシーンでは、ステラがニコラを連れていきますが、そこで謎の行動を起こします。その行動もよく分からないので、せめてラストでは謎が解けるようにして欲しかったのが残念な所ですね。

エヴォリューションでは、大人の女性たちと少年しかいない光景が広がっているので、女性視点であれば、甘美な世界に見えます。

そのような甘美な世界で、謎の儀式や医療行為が続けられていくので、視聴者が自然に引き込まれていく所が、この映画の大きな見所です。