映画『ネオン・デーモン』では、無垢な少女ジェシーが、美の毒に侵されていくので、その理由について詳しく紹介しましょう。
『ネオン・デーモン』のキャスト
アメリカ合衆国・フランス・デンマークなどによる合作のサスペンス映画『ネオン・デーモン』は、2017年1月13日に日本で上映されました。
監督&脚本
- 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
- 脚本:メアリー・ローズ&ニコラス・ウィンディング・レフン
登場人物&俳優
- ジェシー(演:エル・ファニング)モデルを夢見る女性
- ディーン(演:カール・グルスマン)ジェシーの男友達
- ルビー(演:ジェナ・マローン)メイクをする女性
- ジジ(演:ベラ・ヒースコート)整形をした金髪の女性
- サラ(演:アビー・リー)劣等感を抱くモデル
- ジャック(演:デズモンド・ハリントン)プロの写真家
『ネオン・デーモン』のストーリー
ジェシーは16歳という若き少女でしたが、プロのモデルになりたくて、田舎からLAにやってきました。そんなジェシーに注目する女性がいました。それがメイクアップアーティストのルビーという女性でした。
ルビーから「パーティーへ参加してみない?と誘われますが、そのパーティーにはファッション業界でしのぎを削り合うライバルたちがいて、ジェシーをなめるように観察します。
そんな独特な世界観に圧倒されるジェシーですが、少しずつファッション業界に惹き込まれていくのです。
ファッション業界では、サラやジジたちが活躍してきましたが、ジェシーという圧倒的な美貌を兼ね備えた女性に男たちが注目するようになります。ジェシーは、事務所から19歳と言うように強要されていたので、男たちには19歳と嘘を付きます。
新人のモデルを写真で撮らないと言われていたジャックでさえ、ジェシーを気に入って、写真を撮り始めます。そんなジェシーに対して、サラたちは激しい嫉妬を募らせる事になります。
次第に、サラは全く興味を示されず、あまりの屈辱に鏡を割ってしまうのです!
最初は心優しきディーンでしたが、友達が「女性を外見でしか判断しない男と一緒にいたくないので、もう帰りたい」と言われたら「帰れば」と突き放してしまうのです。
ジェシーは、大事な男友達でも簡単に切り捨てられるほどに性格が豹変していたのです。いつのまにか、美という名の毒はジェシーを蝕んでいました。
はたして、ジェシーは、このまま美の毒に侵されていくのでしょうか?
『ジェシーが美の毒に負けてしまった理由』
田舎からLAにやってきたジェシーは、最初は無垢な性格で優しい少女でした。しかし、美のカリスマたちから、チヤホヤされるようになっていき、少しずつ有頂天になっていったのです。
さらに、ライバルたちに優しい声をかけようとしても、しのぎを削り合う中では友情よりも、勝ち残る事が重要だと割り切ってしまったのでしょう。
ジェシーが、美の毒に侵されていったのは、チヤホヤする大人たちと、友情を育めない環境が大きく影響していました。
『ネオン・デーモン』の豆知識
ネオン・デーモンは、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で『ドライヴ』という映画と争いました。そこでネオン・デーモンと競合したドライヴを紹介しながら、ファッション業界の嫉妬について詳しく紹介しましょう。
映画『ドライヴ』と競合
映画『ドライヴ』ではスタントマンとして働いていた男が、ある恋をキッカケに、情熱の炎を燃やす事になります。しかし愛した女性の夫が、服役を終えて出所する事になったので、ある行動を起こそうとするのです。
ファッション業界の闇
ネオン・デーモンではファッション業界で、女性たちの激しい嫉妬が恐ろしい事態をひき起こそうとします。はたして、本当にこのような事が本当に起きてしまうのでしょうか?
実際に日本のモデル業界では、ダレノガレ明美さんが広告を奪うためにライバルを食事で太らせようとしたとTV番組で発言しました。
誰よりも輝きたいと思う女性たちが集まる世界なので、襲いかかる事はなくても、女性たちの嫉妬がうずまいているのは確かでしょう。
『ネオン・デーモン』の感想
ネオン・デーモンは少しスリラーに近いサスペンス映画だったので、どのような恐ろしい事が起きてしまうのか予測する事が難しいストーリーになっていました。そのような恐ろしい映画を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
ネオン・デーモンのオススメ層
ジェシーが少しずつ狂っていきますが、美の世界とは、どのようなものか?分かる内容になっています。そのため、ファッションやモデルの世界を目指している方は、一見の価値がある映画です。
- モデル:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- ファッション関係の方:⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️
ネオン・デーモンの残念な所
周りの女性たちから嫉妬されるジェシーを演じているエル・ファニングさんは、圧倒的な美しさを誇っているという訳ではありませんでした。実際に、私はサラを演じたアビー・リーさんのほうが美しい顔立ちに見えました。
そのため、キャストはもう少し考えて選ぶべきだったのではないかなと思いました。さらにラストはある行動を起こしますが、その内容が、だいぶ省略されていたのです。そうしたほうがミステリアスで面白いというのは分かりますが、少し残念でしたね。
ネオン・デーモンの見所
この映画の最大の見所は、ストーリーに合った音楽が使われていた事です。何か恐ろしい事が起きてしまうのでないか?そのようなジェシーの揺れ動く心を見事に表すような音楽で、見ていて感情移入しやすくて良かったですね。
そして美しい映像が何回も登場する事から、多くの女性たちがファッション業界に惹かれる理由が分かって、この辺りもネオン・デーモンのの大きな見所ですね。