映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』では、一色亜紀子(高畑充希)が妖怪の妻にされようとするので、その原因について詳しく解説しましょう。
- 映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』のキャスト
- 『DESTINY 鎌倉ものがたり』のストーリー
- 『一色亜紀子(高畑充希)が妖怪の妻にされる原因』
- 『DESTINY 鎌倉ものがたり』と他の映画を比較
- 『DESTINY 鎌倉ものがたり』の豆知識
- 『DESTINY 鎌倉ものがたり』の感想
映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』のキャスト
日本で製作されたファンタジー映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、2017年12月9日に日本で上映されました。DVDの収録時間は、約103分になります。
監督&脚本&原作
鎌倉で人間と妖怪が共存していくファンタジー映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』を製作したのが、あの山崎貴監督です。こちらの監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』を製作した事でも有名です。
主題歌
DESTINY 鎌倉ものがたりの主題歌は、宇多田ヒカルさんの『あなた』です。この歌は、作家の一色正和が、黄泉に旅立った妻を想って、嘆き悲しむような歌詞になっています。そのため、この映画が好きな方であれば、何回でも聴きたくなるでしょう。
それほど魅力のある主題歌なので、主演を務めた堺雅人さんは「撮影がおわってからきいたのが、くやしい。この曲をふまえて、もう一度演じたい気持ちです」と言ったほどです(堺雅人さんの発言は上のリンクから引用しています)。
登場人物&役者
鎌倉で作家として生活する一色正和を演じるのが、日本の俳優として高い知名度を誇る堺雅人さんです。さらに、若手女優の高畑充希さんや、異色の俳優として知られるムロツヨシさんなど豪華なキャスト陣が集結しました。
- 一色正和(演:堺雅人)鎌倉に住む作家
- 一色亜紀子(演:高畑充希)一色正和の妻
- 一色絵美子(演:鶴田真由)一色正和の母
- 甲滝五四朗(演:一色宏太郎&三浦友和)マイナーな作家
- 瀬戸優子(演:吉行和子)知り合いの女性
- 優子の旦那(演:橋爪功)優子と一緒に旅立つ夫
- 本田(演:堤真一)正和を担当する編集者
- 本田里子(演:市川実日子)本田の妻
- 本田浩子(演:粟野咲莉)本田の娘
- ヒロシ(演:ムロツヨシ)本田里子と仲良くする男
- キン(演:中村玉緒)一色の先祖のお手伝い
- 貧乏神(演:田中泯)一色家に居座る神
- 死神(演:安藤サクラ)優子を迎えにきた死神
- 稲荷刑事(演:要潤)一色家を訪ねる刑事
- 大仏署長(演:國村隼)現場を説明する署長
- 金満麗子(演:瀬戸たかの)ある事件の被害者
- 金満和夫(演:木下ほうか)金満麗子の夫
- 小料理屋女将(演:薬師丸ひろ子)鎌倉の飲み屋の女将
- 偽亜紀子の亭主(演:中村靖日)亜希子に似ている女性の夫
- 偽亜紀子の子供(演:後藤由依良)亜希子に似ている女性の子供
- 赤い手の魔物(演:中台あきお)一色亜希子にイタズラする魔物
- 天頭鬼(演:古田新太)一色亜紀子に執着する魔物
『DESTINY 鎌倉ものがたり』のストーリー
一色亜紀子は、夫の正和と鎌倉で住む事になりますが、正和はいつも作家の仕事に追われているので、全くゆったりできなくて辟易としてしまいます。
実は、正和は心霊捜査課の顧問だったので、捜査協力に応じて、難事件を解決していき、優子という幽霊が黄泉の国へ行けるように見送ってあげます。
そんなある日、一色家に居座るようになっていた貧乏神に対して、亜紀子は優しく接して、貧乏神が持っていた古い茶碗を新しい茶碗に交換したのです。これが後に亜紀子の運命を大きく変える事になります。
亜紀子が、夫の仕事を手伝うために急いで走ろうとしたら、何かに足を掴まれてしまって、体を無くしてしまうのです。
幽霊になってしまい、体だけが見つからなくなったので黄泉の国へ旅立つしかありませんでした。正和は、妻の体を見つけようとしますが、不幸にも、妻が黄泉の国へ旅立ったあとに妻の体を見つけてしまったのです。
そこで正和は自宅の納戸に埋もれていた甲滝五四朗の原稿に書かれていた黄泉の国へ行く方法を参考にします。正和は黄泉の国で、亜紀子と再会しますが、妻に以前から執心していた天頭鬼に追われてしまいます。
実は、この天頭鬼の手下の仕業で、妻は黄泉の国へ旅立つハメになったのです。正和たちは天頭鬼に追い詰めらえて、大きな手によって正和は握りつぶされそうになります。
そして天頭鬼は、夫の命と引き換えに「自分と夫婦になる事を誓え」と要求してきたのです。亜紀子は夫を救うために、涙を流しながら「亜紀子は天頭鬼様と永久に夫婦となる事を誓い……」と言おうとするのです。
はたして、亜紀子は本当に天頭鬼と夫婦になってしまうのでしょうか?
『一色亜紀子(高畑充希)が妖怪の妻にされる原因』
一色亜紀子(高畑充希)は、天頭鬼に狙われてしまい、強引に妖怪の妻にされようとします。なぜ、このような事になったのかと言えば、貧乏神に優しく接していた事があったので、その人柄の良さがいいと思われて、妖怪の妻にされようとしたのでしょう。
良かれと思ってした事が、かえって災いを呼ぶとは皮肉な話です。しかし、高畑充希さんのイメージと、人の良さがよくあっていたので、そこだけは良かった感じはありますね。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』と他の映画を比較
1968年の映画『妖怪百物語』でも、妖怪が登場していて、昔に上映された作品のほうが、しっかりとリアルな妖怪が出てきます。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、あまり妖怪が怖い感じがしなくて、どこかアットホームな感じがするので、リアルな妖怪を見たい場合には『妖怪百物語』のほうがオススメですね。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』の豆知識
鎌倉は、武家の本拠地とも言える古都(首都でありません)で、源頼朝が活躍する時代には、鎌倉に何か一大事があったら「いざ鎌倉へ」を合言葉に、武士たちが迅速に鎌倉へ駆けつけた事がありました。
その源頼朝を支えたのが、天才的な軍略家である源義経です。大河ドラマでも源義経が主人公になった事がって、その時に演じたのが、ジャニーズのアイドル滝沢秀明さんでした。
さらに、戦国時代になっても上杉謙信が、鶴岡八幡宮に参詣して関東管領職に就任したのです。このように鎌倉は、日本の歴史に大きく関わる出来事がいくつもあるので、妖怪の映画の舞台になっても何の不思議もないでしょう。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』の感想
鎌倉で、一色夫婦が不思議な生活を送る映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』のオススメ層
妖怪が出てくるので、大人だけではなく、子供も一緒に楽しめる映画になっています。しかも、あまり怖い感じのしない妖怪なので、安心して家族一緒に見る事もできるでしょう。
そして、亡くなった妻を助けようとするので、夫婦または恋人同士で見てみるのも悪くはありません。
- 夫婦:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 恋人同士:⭐️⭐️⭐️⭐️
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
『DESTINY 鎌倉ものがたり』の残念な所
この映画では、多くの妖怪たちが現れますが、私は妖怪と言うと『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する一反木綿や塗り壁のイメージが強いので、自分が思い描いている妖怪とだいぶ違うなぁと想ってしまいました。
こればかりは、この映画が悪いという訳ではないのですが、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪に強い影響を受けている方は、少し肩透かしを喰らうかもしれません。ただし、ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪とよく似ている者も現れます。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』の見所
妖怪の姿はともかくとして、日本の映画なのに妖怪とか神々が登場する作品が少ない事を考えたら、妖怪が登場する作品が新たに登場してくれたのは嬉しい限りですね。
実際に、夫婦愛だけではなく、死神や妖怪たちが多く登場する世界観は、他の映画とは大きく異なっていて、DESTINY 鎌倉ものがたりの大きな見所になっています。
そして、DESTINY 鎌倉ものがたりの主題歌がラストで流れる時には、正和と亜紀子の強い夫婦愛を感じられて、その辺りも良かったですね。