映画『藁の楯』では、蜷川隆興(演:山崎努)が巧妙なトラップを仕掛けて、クズを巧妙に追い詰めるので詳しく紹介しましょう。
映画『藁の盾』のキャスト
日本のアクション映画『藁の楯』は、2013年4月26日に上映されました。
監督&脚本&原作
- 監督:三池崇史
- 脚本:林民夫
- 原作:木内一裕
登場人物&俳優
- 銘苅一基(演:大沢たかお)上司の命令でクズを護送する刑事
- 白岩篤子(演:松嶋菜々子)シングルマザーの女刑事
- 奥村武(演:岸谷五朗)冷静沈着な刑事
- 神箸正樹(演:永山絢斗)クズの護送に納得が出来ない刑事
- 清丸国秀(演:藤原竜也)幼い少女をレイプして殺害したクズ
- 蜷川隆興(演:山崎努)孫娘を殺害されて、恨む遺族
主題歌
映画『藁の楯』の主題歌は、氷室京介さんの『NORTH OF EDEN』です。
映画『藁の盾』のストーリー
日本国内を騒然とさせる動画が配信されます。それは蜷川隆興が、孫娘の仇を討ってくれた者には10億円を差し上げるというものでした。しかも国家の命令で仇を討った場合にも1億円を差し上げるというものだったのです。
蜷川隆興の孫娘は、わずか7歳の女の子だったにも関わらず、清丸国秀にレイプされて殺害された上に、汚い下水道に遺棄されてしまいました。
清丸国秀はそれまで仲間にかくまわれていましたが、あまりの金額の多さに仲間に襲われてしまったので、命からがら福岡の警察署に出頭します。
銘苅一基は上司の命令で、白岩篤子・奥村武・神箸正樹達と一緒に、福岡から東京まで清丸国秀を護送する事になりました。
しかし、あまりの金額の多さに清丸国秀を狙う者は一般人だけではなくて、怪我をした清丸国秀の症状を診ていた看護師や、機動隊員など様々でした。
そのため警察が数え切れないほどのパトカーを配備して、清丸国秀を乗せた車両を守っても、警察や機動隊員の中から清丸国秀を狙う人間が出てきてもおかしくないので、誰が味方で、誰が敵なのか分からないまま命がけで清丸国秀を護送します。
しかし銘苅一基たちが、清丸国秀に人質になったという嘘の情報が警察に流れてしまったので、清丸国秀を狙っても構わないという命令がついに下ります。
これこそ蜷川隆興の狙い通りで、例え警察上層部の命令で清丸国秀を狙っても、1億円がもらえるという訳です。それでも銘苅一基は命がけで清丸国秀を護送してくのです。はたして無事に清丸国秀を東京まで護送する事ができるのでしょうか?
『蜷川隆興(演:山崎努)がクズを追い詰めるトラップ』
蜷川隆興(演:山崎努)は「この男、清丸国秀を殺して欲しい。私の7歳の孫娘を殺害した男だ。報酬に10億円を差し上げる、殺害未遂した場合でも1億円差し上げる。国家の命令で処刑した場合でも賞金を差し上げる」とも言っていました。
この衝撃的な宣言により、今まで蜷川隆興をかくまっていた仲間ですら命を狙うようになり、警察官でさえ金に目がくらんで蜷川隆興を殺害しようとしたのです。
しかも、銘苅一基が人質になったという嘘の情報まで流れてしまい、ついに警察が蜷川隆興を射殺しても止むを得ないという命令を下してしまって、その命令を聞いただけでも賞金が貰えるようになってしまいました。
蜷川隆興は、清丸国秀を射殺する所まで追い込んで、それから国家の命令で射殺してくれる警察官を増やすために、事前に『国家の命令で殺害した場合でも賞金を差し上げる」と言っていた訳ですね。
孫娘をむごたらしく殺害されてしまったので、巧妙にトラップをしかけて、仇を討とうとしました。
『藁の楯』と他の映画を比較
藤原竜也さんは、他の映画でもクズのような役を演じていて、それが『22年目の告白-私が殺人犯です-』。
この映画では、時効が成立した後に連続殺人をしたのが自分であるとマスコミに宣伝して、自叙伝を販売するようになり、周囲を騒然とさせる映画です。
途中までは、どうしようもないクズッぷりですが、ラストシーンで思わぬどんでん返しが待っているので、サスペンス映画が好きな方にはオススメの作品ですね。
映画『藁の楯』の感想
藁の楯を見た感想について、詳しく解説しています。
映画『藁の楯』のオススメ層
クズが、最後の最後まで狙われる映画だったので、今の日本の司法制度に納得できない方や疑問を抱いている方に、是非見て欲しい映画ですね。
- 司法制度に納得できない方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『藁の楯』の残念な所
最後の最後まで、クズを助けようとするので、できればクズがもう少し痛い思いを見れば良かったのにと思う内容でした。
やっぱり、少女をレイプして殺害するようなクズは、制裁されるべきだと思いますし、日本の司法制度を変えて欲しいものです。
ラストシーンでは、死刑を言い渡されますが「後悔しています。どうせ死刑になるなら、、もっとやっておけば良かったな」というので、本当にどこまでもクズな男だったなぁと思う映画でしたね。
映画『藁の楯』の見所
日本は以前から、司法が甘いと言われていたので、このような映画が制作されたのは当然と言えます。
しかし、このような状況に陥るのは警察と言うよりも弁護士に多いでしょう。多くの日本人は「そんな人間を弁護するのか?」……と、そのような批判の声が高まっていますし、私もそう思ってしまうニュースは何度もテレビで見ました。
そして、この藁の楯では日本全国民を敵に回してでも清丸国秀を助けなくてはいけないので、その盾となる銘苅一基達は文字通りで藁(わら)のように脆(もろ)い存在でした。
この映画の見所は、本当に救うほど価値のない者でも、任務であれば命をかけて救おうとする所でしょう。
しかし私は、この映画が「日本の司法はいつまで甘い対応をしているんだ?」と問いかけているように思いますし、日本の司法は変わる時が来ていると思います。