獅子神皓(演:佐藤健)が自滅して母が死ぬ?映画『いぬやしき』

映画『いぬやしき』では、獅子神皓(演:佐藤健)が自滅して、母親(演:斉藤由貴)が死んでしまうので、なぜそうなったのか詳しく紹介しましょう。

映画『いぬやしき』のキャスト

引用:https://www.amazon.co.jp/

日本のSF映画いぬやしき』は、2018年4月20日に日本で上映されました。この映画は、大ヒットした漫画『いぬやしき(筆者:奥浩哉先生)』が原作で、佐藤信介監督が実写化しました。

監督&脚本&原作

登場人物&役者

獅子神は、不幸な境遇で育った事もあって、負のエネルギーを無関係の家庭にぶつけてしまいます。そのような映画『いぬやしき』に登場する人物や役者を紹介します。

犬屋敷壱郎(演:木梨憲武

木梨憲武さんは、とんねるずのメンバーのお笑い芸人として知られていますが、今までドラマにも出演した事があります。

今回は、原作者の強い意向で、生粋の役者さんよりも意外性のある方を選んで欲しいという要望によって、木梨憲武さんが選ばれる事になりました。

犬屋敷麻理(演:三吉彩花

三吉彩花さんは髪が長かったので、原作の犬屋敷壱郎の娘である麻理がロングヘアーだった事もあって、髪の長さを心配していました。

しかし、佐藤監督から髪はそのままでいいから「お芝居を丁寧にやってほしい」と頼まれたので、安心して芝居に打ち込む事ができました。この辺りも、今までヒット映画を作れた佐藤信介監督の魅力なのでしょう。

犬屋敷万理江(演:濱田マリ

濱田マリさんが演じるのは、犬屋敷壱郎の奥さん役の犬屋敷万理江です。この犬屋敷万理江は、しっかりと家を守ろうとしますが、夫を頼りなく感じてしまい、厳しい言葉ばかりを浴びせてしまいます。

獅子神皓(演:佐藤健

佐藤健さんが演じるのは、本当は優しい性格をしている青年でしたが、突然手に入れた強大な力を手にする事によって、破滅の道を突き進む事になります。

この映画では服を脱いで戦う事になるので、佐藤健さんはストイックに食事制限をして、木梨憲武さんから高く評価されるほどの俳優さんです。

獅子神優子(演:斉藤由貴

斉藤由貴さんが演じるのは、獅子神皓の母親役である獅子神優子です。獅子神優子は、離婚した後でも一人息子を育ててきた優しい母親でした。

そんな母親に親孝行しようとする息子でしたが、その息子が凶悪犯罪を犯す事になってしまって、周囲から強烈なバッシングを浴びる事になってしまいます。

安堂直行(演:本郷奏多

本郷奏多さんは『GANTZ』が好きという事もあって、奥先生の漫画が好きだったので、この映画に出演できるのも運命的なものを感じさせます。

そして、安堂直行さんが演じる本郷奏多は、獅子神皓の親友なので、その凶行に心を痛めてしまいます。

渡辺しおん(演:二階堂ふみ

演技派女優として、注目を集めている二階堂ふみさんが演じるのは、渡辺しおんという女子高生で、獅子神皓に恋する女性です。

彼女の淡い恋心は叶えられるかに見えましたが、大いなる悲劇が待ち構えていました。

萩原刑事(演:伊勢谷友介

獅子神皓を追い詰めるのが、萩原刑事で、それを演じるのが伊勢谷友介さんです。伊勢谷友介さんは、大河ドラマ龍馬伝』や映画『カイジ2』に出演してきた実力派俳優です。

そして伊勢谷友介さんは、昔に比べてCGの技術が上がっている事を肌で感じたようで、その辺りも、この映画の大きな見所になっています。

映画『いぬやしき』のストーリー

犬屋敷壱郎は、会社でも家でも心の休まる所はありませんでしたが、犬のはな子だけは優しく寄り添ってくれました。しかし、そんな犬屋敷壱郎を打ちのめす事が起きます。

それは健康診断で、病院からガンを宣告されてしまって、余命3ヶ月しか生きられない事を知ります。

絶望にうちひしがれた犬屋敷壱郎ははな子を連れて、公園へ行く事になりました。そこには獅子神皓という青年もいましたが、そこで上空から激しい閃光が光って、誰かが近くにいるようでしたが、気を失ってしまいます。

それから、獅子神皓の身体に大きな異変が起こってしまい、腕がロボットのように変形してしまったのです。所が、変化が起きたのは獅子神皓だけではなく、獅子神皓にも大きな変化が起きていました。

獅子神皓は、友達の本郷奏多を呼んで指先をかかげて「バァン」と言ったら、何と鳥が撃ち落とされてしまったのです。

獅子神皓は、強大な力を持つようになって、それを悪用し始めて、多くの人間たちを殺害し始めます。

安堂直行は家族を無差別に命を奪ったのが、友達の獅子神皓と気づいてしまって、同じ能力を持つ犬屋敷壱郎に、親友の凶行を止めるように頼み込みます。

その頃、獅子神皓は母親と一緒に外を歩いている時に「俺が母さんを幸せにするから」と言って、母親は「ありがとう」と微笑みます。

しかし、警察やマスコミによって、獅子神皓が連続殺人犯という事が分かり、獅子神皓の母親はマスコミからバッシングを受けて、自ら命を絶ってしまうのです。

インターネットでは、そんな母親を中傷する書き込みがあふれてしまい、獅子神皓は日本人を無差別に殺害しようとするのです。はたして、犬屋敷壱郎は獅子神皓の暴挙を食い止められるのでしょうか?

『獅子神皓(演:佐藤健)が自滅して母が死ぬ』

獅子神皓(演:佐藤健)は、不思議な閃光を浴びてから、体がロボットのように変形して、指でさして「バン」と言ったら、銃弾を使わずに人を殺害できるようになってしまいました。

最初は、鳥を撃つだけにしていたのですが、自分の母親を不幸にした元父親が、他の家族と幸せそうにしているのを見ていてたら、他の関係のない家族に八つ当たりして殺害するようになってしまいます。

それから、歯止めが効かなくなったのですが、これはマスコミに知る事となってしまって、獅子神皓は逃亡する事になってしまいました。

その間に、獅子神皓の母親はマスコミから吊し上げられてしまって、責任を感じてしまい自殺してしまいました。あれだけ母親を大事に思っていながら、自分の間違った行動によって、母親を死に追い込んでしまった訳ですね。

映画『いぬやしき』の豆知識 

公園にいた二人が人造人間になる事によって、壮絶な戦争が起きてしまう映画『いぬやしき』に関係する情報を紹介するので、興味のある方はご覧になってみて下さい。

いぬやしき』のパンフレット

映画いぬやしきのパンフレット画像

いぬやしきのパンフレットでは、CGで製作した方法や、戦場になった東京マップが紹介されています。

戦場になったビルなどもCGで製作された部分があるので、人造人間になった二人が、高層ビルの隙間を飛び回るアクションシーンが可能になりました。

そして役者さんたちの感想などの一部は、この記事のキャストとして紹介しているので、役者さんがどのような思いで演じたのか分かる内容になっています(上の画像は自分が購入したパンフレットを撮影したものです)。

いぬやしき』の主題歌

いぬやしきの主題歌を担当するのが、狼のかぶりものをしてロックバンド『MAN WITH A MISSION』です。いぬやしきだけに、犬つながりで狼のかぶりものをしているロックバンドが主題歌を担当するとは粋な計らいですね。

そして、MAN WITH A MISSIONの曲『Take Me Under』が、この映画の主題歌です。

Take Me Underは、どちらかと言えば、暴走していく孤独な獅子神皓の心境を歌うような内容になっていて「なんで、君が守ってくれないの」と叫び続ける歌詞になっています。

いぬやしき』の原作

映画『いぬやしき』の原作である漫画『いぬやしき』は、漫画雑誌『イブニング』で、連載された作品になります。

この作品は累計310万部を誇る大ヒット作品で、奥浩哉先生にとっては『GANTZ』と並ぶほどの代表作になりました。ただし、私ぐらいの世代では、奥浩哉先生の『変[HEN]』も大きな人気を誇っていたのです。

いぬやしき』の感想

CGを駆使した『いぬやしき』を見た感想を紹介するので、この映画を見るべきか悩んでいる方は、参考にしてみて下さい。

いぬやしき』のオススメ層

大人気のアニメから実写化した映画なので、お子様が見ても満足できる内容になっていますし、高速で動き回るアクション映画なので、SF映画が好きな方でも満足できる作品になっています。

  • SF映画が好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️

いぬやしき』の残念な所

いぬやしきはCGを駆使していて、腕や顔がロボットして、肌が分解されていきます。そのため、少し不自然に見える所もあるので、そこは少し残念な所です。ただし、人造人間になる割には、イメージしていたよりも不自然ではないので、それほどガッカリするような映画にはなっていません。

いぬやしき』の見所

いぬやしきの最大の見所は何と言っても、人造人間同士が激しく戦い合うシーンです。このシーンでは高速でビルの隙間を飛び回るのですが、まるで自分がビルの隙間を飛び回るかのように錯覚するほどの迫力を感じました。

そして、獅子神皓が過ちを犯したとは言え、大事にしている母親が中傷されているのに深く傷ついて、多くの人間たちを攻撃する所は思わず「やってしまえ!」と心の中で応援していました。

実際に母親は悪い事をした訳でもないのに、あそこまで追いつめた挙句に、目の見えない所から攻撃するのが現代の日本人のいやらしさを感じました。

そのため、その嫌らしい日本人の部分を攻撃しているかのように見えて、爽快感を抱いてしまうのも、この映画の大きな見所ですね。

そして獅子神皓によって、都心にいる人間が次々に撃たれたり、高層ビルが爆発したりするシーンは迫力があって見応えが十分でした。