ケンヂ(演:唐沢寿明)だけが悪い訳ではない?映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』では、ケンヂ(演:唐沢寿明)のせいで友達が凶悪になりました。しかし、ケンヂだけが悪い訳ではないので詳しく紹介しましょう。

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』のキャスト

引用:https://www.amazon.co.jp/

日本のSF映画20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』は、2009年8月29日に上映されました。

監督&脚本

登場人物&俳優

人類を救おうと立ち上がるカンナ達や、人類を滅亡させようとする友達一派を演じたキャストを紹介します。

カンナ(演:平愛梨

ヒロイン「カンナ」は、味方の犠牲の多さに氷の女王となって、東京都民に一斉蜂起を促そうとします。

ケンヂ(演:唐沢寿明

亡くなったと思われていたケンヂでしたが、ケンヂの歌がラジオで流れて、オッチョはケンヂが生きているのではないかと考え始めます。

ユキジ(演:常盤貴子

カンナを危険な目にあわせないようにしながら、自分は友達のアジトへ乗り込もうと奮戦します。

オッチョ(演:豊川悦治)

命がけの行動を取る人物ですが、氷の女王になったカンナを考えなおさせようとするなど心優しき一面もあります。

ヨシツネ(演:香川照之

今までカンナ達を助けてきたヨシツネでしたが、オッチョから友達の正体はヨシツネではないかと疑われてしまいます。

友達(演:?)

最終章で、ついに友達の正体が明らかになります。この記事では最終章という事もあって、ネタバレ防止のために正体を伏せて紹介します。

万丈目胤舟(演:石橋 蓮司さん)

友達の側近でしたが、僻地に飛ばされた事で友達に恨みを抱く事になります。

地球防衛軍(演:田村淳さん)

ユキジが、友達のアジトへ乗り込む時に登場した地球防衛軍が何とロンドンブーツの田村淳さんなのです。

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』のストーリー

ケンヂが少年時代に、お面をかぶった同級生が万引き犯と間違われて店員のおばあさんに捕まってしまいます。それを他の同級生に見つかってしまって、いじめられてしまうのです。それをケンヂは黙って見つめていました。

キリコは友達が撒こうとしているウイルスに対抗するワクチンを作っていました。それも自分の体を実験台にするという危険な方法で行った甲斐もあって、ワクチンがついに完成したのです。

その頃、オッチョはラジオに流れるケンヂの歌をカンナに聴かせます。その歌声は間違いなく、ケンヂの歌声で、しかも今まで聴いた事がないフレーズまで歌われていたので最近になって歌われた可能性が高かったのです。

それを聴いたカンナはケンヂが生きているかもしれないと思い始めます。その頃、ケンヂはバイクに乗って関東の入り口である関所へ乗り込みます。そこで久しぶりに万丈目と再会します。

万丈目はあまりにも友達の悪事を知りすぎたので、このような僻地に飛ばされて友達に恨みを抱いていました。しかし、ケンヂは復讐のためではなく人類を守るためだと言います。そして、偽造パスポートを使って東京へ向かいます。

カンナは武装蜂起を中止しますが、そこへ地球防衛軍が攻めてきます。カンナとオッチョは捕まってしまいますが、カンナは友達の所へ連行されて行きます。友達はいよいよ人類を滅ぼそうとしますが、ケンヂは友達の暴挙を止められるのでしょうか?

『ケンヂ(演:唐沢寿明)だけが悪い訳ではない』

実は、友達の正体はケンヂのクラスメートでしたが、万引きしたものと間違われてしまい店員のおばあちゃんに捕まってしまいます。

しかし、これは冤罪で、本当に万引きしたのはケンヂでした。それ以来、友達はみんなからイジメられるようになりますが、ケンヂは見てみぬ振りをしていたのです。

友達は、復讐するために、ケンヂが面白半分に書いた物語を実現して、人類を殺害していきました。ここまでくるとケンヂだけが悪いように思われますが、確たる証拠もないのに万引き犯と誤解した店員も十分に悪いでしょう。

そして、クラスメートたちも友達を万引き犯を決めつけて、いじめてしまうので、クラスメートも悪い連中ですね。今の日本人は確たる証拠もないのに、SNSで誹謗中傷していて、友達をイジメているクラスメートと同じような事をしています。

この映画が上映された時は、今ほどSNSで誹謗中傷する事がなかった事を考えると、今作は未来の日本を予言したSF映画と言えるかもしれませんね。

映画『20世紀少年』シリーズの豆知識

前作『20世紀少年 第2章 最後の希望』では、ケンヂが死んだものと思われていて、学校ではケンヂが悪者として教えられていました。

カンナは、親戚のケンヂが好きだっただけに、屈辱の日々を味わっていたのです。なんとか武装蜂起の機会をうかがいますが、友達の勢力はあまりにも強大で苦しめられていきます。

今作では、前作の屈辱をバネに大勢の人たちが友達に立ち向かっていくので、前作を見たら、カンナたちがいかに苦労していたか分かる事でしょう。

下の内部リンクをタップ(クリック )したら、20世紀シリーズの全作品の豆知識・キャスト・ストーリーなどを見られるので、良かったら、参考にしてみて下さい。

www.akira-movies-drama.com

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』の感想

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』を見た感想について、詳しく解説していきます。

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』のオススメ層

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗では、ケンヂの一つの過ちから人類が凄まじい迷惑をこうむってしまいますし、クラスメートたちの誤解が友達を凶悪化させました。

そういった事を考えたら、学生たちにはこの映画を見てもらい、イジメからは何も生まれない事を知って欲しいですね。

  • 学生:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』の残念な所

今まで、ケンヂが正義のヒーローだと思っていたら、実はケンヂの万引きから始まっていた事が分かり、なんともヒドイ終わり方ですね(苦笑)。

こうなってくると、友達には同情しますが、あそこまで人々を虐殺してはいけません。ストーリーとしては、あまりにも切ない内容であり、早い段階で友達を助けられなかったのかなと思うと、残念な成りゆききでした。

映画『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』の見所

この物語の最後は、実はもう少し続きます。しかし、万博会場で終わったほうが綺麗だと思うので、そこまでは書きません。そこから先はDVDを見る楽しみにしてください。

このDVDでは、流血シーンが出るので、迫力あるシーンを見たい方はある程度満足できるかもしれません。しかし流血シーンが苦手な方はあまりおすすめできない所ですね。ただし、その流血シーンは少し陳腐な感じもして、あまりリアルに感じれないなと個人的には思いました。そこは個人差があるので、難しい所かもしれません。

そして原作とは少し違う所もあるので、原作のイメージを壊されたくないという方は見ないほうが良いかもしれません。しかし、原作とは違う20世紀少年を見たいという方には、1度は見る価値があるかと思います。