映画『余命10年』では、ので、高林苿莉(小松菜奈)が死ぬ前に、大事な恋人の動画データを削除していくので、その理由について詳しく紹介しましょう。
映画『余命10年』のキャスト
日本の恋愛映画『余命10年』は、2022年3月4日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 高林苿莉(演:小松菜奈)病気を患い余命10年の女性
- 真部和人(演:坂口健太郎)人生に絶望し自殺未遂する男性
- 富田タケル(演:山田裕貴)真部和人を心配する友人
- 藤崎沙苗(演:奈緒)高林苿莉に仕事を紹介する親友
- 三浦アキラ(演:井口理)高林苿莉の友達でベテランシェフ
- 梶原玄(演:リリー・フランキー)真部和人のバイト先の店主
- 平田(演:田中哲司)高林苿莉の担当医師
- 高林明久(演:松重豊)高林苿莉の父親で物静かな性格
- 高林百合子(演:原日出子)高林苿莉の母親で、弱い一面もアリ
- 高林桔梗(演:黒木華)高林苿莉の姉で、両親の事を気遣う性格
主題歌
- バンド名:RADWIMPS
- 曲名:うるうびと
映画『余命10年』のストーリー
高林苿莉は20歳の時に100万人に1人かかるかかからないという病気を患ってしまいましたが、ようやく退院の日を迎えます。久しぶりに自宅へ帰る事ができますが、近々、同窓会が開かれると知って、悩みながらも出席する事になりました。
同窓会では、富田タケルから「なぁ苿莉、同じ上京組として、真部和人と一緒に、今度は3人で飲みにいこうぜ」と誘われてしまいますが『急にそんな事を言われても』と戸惑ってしまいますが、ハッキリと断る事もできません。
そんなある日、真部和人が自分の部屋の窓から飛び降りて、入院した事を知らされます。富田タケルは「お前、何してんだよ」と心配しますが「親の敷いたレールから外れたくて上京したのに、仕事もクビになって、こんな毎日が続くのかなと思って」。
高林苿莉は「私、真部君の事よく知らないけど、それって凄くズルイ……お大事に」と吐き捨てて病室をあとにしてしまいます。実は、高林苿莉は余命10年と言われる病気にかかっていたので、もう聞いていられない話でした。
翌日になり、真部和人は謝りにきて「実は、以前見たんだけど。病院にいたでしょ。お母さん大変なの?なのに、俺、あんな事を言っちゃって」と反省するので、もう許してやろうという気持ちになってしまいます。
真部和人は学生時代に優しく接してくれた高林苿莉に好意を抱いてしましたが、自分は余命10年なので恋愛なんてできないと諦めていました。
しかし、真部和人から「僕は、苿莉ちゃんのお陰で生きようと思えて、君がいると強くなれるんだ。いつも僕の隣にいて下さい……好きです」と真っ直ぐな思いをぶつけられて、その思いをもうはね返す事ができず、思わず彼を抱きしめてしまいます。
はたして、余命10年と言われているのに、二人は幸せになれるのでしょうか?
『高林苿莉(小松菜奈)が死ぬ前に動画を削除した理由』
高林苿莉(小松菜奈)は、大事な一瞬を動画データとして残すために、ビデオカメラを常に持っていて撮影してきました。
しかし、いよいよ死期が迫っている時に、病室で大事な恋人の動画データを削除していきました。
なぜ、このような事をしたのかと言えば、自分が一緒にいたら恋人を不幸にすると思って別れを告げたのに、動画データを見ていたら、また恋人と会いたいと思ってしまうからでしょう。
恋人と会いたいという思いを断ち切るために、動画データを削除したかったと考えられます。
『余命10年』と他の映画を比較
好きな恋人が、余命10年の病気にかかっていて、別れを告げられますが、映画『8年越しの花嫁』では、中原尚志(演:佐藤健)が中原麻衣(演:土屋太鳳)と結婚間近で、花嫁が重い病気にかかり8年間も眠ったように意識を取り戻さなくなります。
花婿は8年間も待ちつけて、ようやく花嫁は意識を取り戻しますが、さらなる残酷な現実が襲い掛かります。どちらも涙なしには見られない作品なので、感動したい映画を見たい方には、どちらもオススメの作品ですね。
映画『余命10年』のまとめ
余命10年を見た感想について、詳しく解説します。
映画『余命10年』のオススメ層
日本は、格差が広がっていて、絶望する人は多くいて、自ら命を絶ってしまう方は年間2万人以上もいます(2021年時点の情報)。
しかし、この映画を見たら、死のうと思っていた若者でも、希望を見出せば生きる気力がわいてくる事が分かるので、人生に嫌気をさしている方には、見て欲しい作品ですね。
- 男性:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『余命10年』の残念な所
高林苿莉(小松菜奈)は「違う病院に移って、姉から肺移植をしてみてはどう?」と勧められますが、「私は戦う事を辞めたんじゃないよ、もう戦えないんだよ」と吐き捨ててしまって、家族を悲しませてしまいます。
もし、この時、肺移植をしていたら、彼女はどうなっていたのかと思うと、その決断は少し残念でしたね。
そんな家族を見て「どっちのほうが可哀想なんだろうね」と言ってしまって、もうすぐ死んでしまう自分と、そんな自分を心配する家族のほうでは、どちらが可哀想なのか?
思わず問いかけてしまいますが、そのテーマは重いものですが、確かにどちらが不幸か分からない瞬間でした。
映画『余命10年』の見所
自殺しようとした真部和人ですが、高林苿莉の事を想っていたら、どんどん強くなっていくので、この過程はなかなか良かったですね。
やはり、お互いに死を考えてしまった二人なので、どこか気持ちが通じる所があったのでしょう。
親友の藤崎沙苗(演:奈緒)は「最初は和人くん、どうなの?って思ったけど、最近男らしくなったね、きっと苿莉のお陰だね」と見直したので、その違いは周囲の人から見ても、すぐに分かる変化だったのも、今作の大きな見所ですね。