上総広常(演:佐藤浩市)が前漢の韓信と同じ立場に?大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第10話』

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第10話』では、上総広常(演:佐藤浩市)が前漢韓信と同じ立場に陥ってしまうので、その理由について詳しく紹介しましょう。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第10話』のキャスト

鎌倉殿の13人の登場人物や俳優さんたちは、以下の通りです。

北条家

源氏

伊東家

その他

平氏

藤原家

朝廷

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第10話』のストーリー

後白河法皇は、丹後局に「維盛が、わずか10騎で戻ってきたそうだ、10騎だぞ、わははは」「官軍が、このような無様な敗戦とは聞いた事がありませぬ、ふふふ」

坂東では大庭景親が、捕らえられますが、最後まで意地を張り「上総、いずれ、そなたも、あの時、頼朝を助けなくては良かったと思う時がくるぞ」と言い放ち、ついに首を斬られてしまいました。

源義経は「今すぐ、清盛を討ちましょう」と進言しますが、兄の頼朝は「そうしたいのは、やまやまだが、まずは我々に従おうとしない常陸の佐竹を討たねばならぬ」

源頼朝は、軍勢を引き連れて常陸まで攻め込んで、まずは上総広常が使者として赴きますが、佐竹の大将を不意打ちして、切り捨ててしまいました。

それを聞いた源頼朝は「何をやっておるのだ、上総は!」と苛立ちますが、そこで源義経は「正面から、矢が届かない所までせめて、相手をひきつけている間に、兵を背後の岩場へ回り込んで、攻撃すればよいのです」

源頼朝たちは、その見事な策に感服しますが、上総広常は敵方の武将を内通させて、見事に敵を撃破したという知らせが届きました。

源義経は、自分の策が実らず、悔やんでしまいますが、義姉の北条政子に膝枕をしてもらい「見事な策だったそうですね」と優しい言葉をかけてもらいます。

決して、一枚岩になりきれない源氏勢でしたが、そこに新たに義円が兄の頼朝に会いに来ました。はたして、源氏勢が都に攻めのぼるのは、いつの事でしょうか?

『上総広常(演:佐藤浩市)が前漢韓信と同じ立場に?』

上総広常(演:佐藤浩市)は、大庭景親から「そなたも、いつか頼朝を助けなくては良かったと思う時がくるぞ」と言われてしまいますが、大庭景親の首を斬り捨ててしまいました。

実は、この立場は、中国の前漢韓信大元帥によく似ています。

かつて韓信は、雑兵だった自分を大将軍にまでしてくれた劉邦のために、戦場で大活躍をして楚を滅ぼしました。

漢王朝を打ち立てた高祖 劉邦は、自分を苦しめた楚の生き残りの鍾離昧を何がなんでも処刑しようと、血眼になって探そうとします。韓信は、元は同じ楚の仲間だった鍾離昧をかくまってしまい、それが劉邦に発覚してしまいます。

韓信は、劉邦から、いきなり呼び出されるので『これはかくまっている事がバレた』と思い、鍾離昧を差し出そうとします。

鍾離昧は「私とあなたが手を組めば、天下無敵、一緒に劉邦を討とうではないか?」と迫りますが「大将軍にまで取り立ててくれた劉邦様を裏切れぬ」「そうか、それでは私は死ぬだけですな」

劉邦が、私をここまで探すのは、私が怖いからじゃ。しかし、あなたも恐れられている事を忘れるな」と言い残して、鍾離昧は自害してしまいます。

韓信は、それまでも部下から「漢楚の戦いが終われば、あなたは用済みとなり、劉邦様から警戒されるので、今は楚の項羽と手を組んだほうがいいですぞ」と言われた事もありましたが、それも拒否します。

しかし、それらの進言は不幸にも当たる事となり、劉邦韓信を裏切り者扱いして、領地も官位も剥奪してしまいました。次第に、韓信も悔しさがつのり、反旗をひるがえそうとしますが、それが発覚して、劉邦重臣たちによって、処刑されてしまいました。

上総広常も源頼朝に尽くしていましたが、やがて韓信と同じ目にあってしまうので、それはまさに韓信と同じような立場と言えるでしょう。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第10話』の見所とまとめ

第10話では、上総広常(演:佐藤浩市)が皮肉を言われてしまいましたが、思わず韓信を思い出してしまいました。

思えば、韓信も上総広常も報われない人生を歩んでしまいましたね。それはまぁ、源義経も同じですが、意外にも今作では源義経源頼朝が仲の良い兄弟として描かれているので、今後はどうやって二人が衝突していくのか?気になる所ですね。