映画『シャイニング』では、グレーディーがジャックをそそのかしますが、このグレーディーと237号室の女性との関連性について詳しく解説します。
映画『シャイニング』のキャスト
アメリカ合衆国とイギリスの合作によるホラー映画『シャイニング』は、日本では1980年12月13日に上映されました。
監督&脚本
- 監督:スタンリー・キューブリック
- 脚本:スタンリー・キューブリック&ダイアン・ジョンソン
登場人物
- ジャック・トランス(演:ジャック・ニコルソン)いわくつきのホテルで働く男性
- ウェンディ・トランス(演:シェリー・デュヴァル)トランスの妻
- ダニー・トランス(演:ダニー・ロイド)ジャックとウェンディの息子
- ディック・ハロラン(演:スキャットマン・クローザース)特殊能力を持つ男性
- スチュアート・アルマン(演:バリー・ネルソン)ホテルの支配人
映画『シャイニング』のストーリー
トランスは、いわくつきのホテルの管理人の仕事を引き受けて、妻のウェンディや息子のダニーを連れて、ホテルで過ごす事にします。そしてホテルの料理長であるハロランがホテルを紹介します。
ハロランは、自分と同じシャイニング(特別な能力)を持つダニーに注目します。両親が支配人にホテルを紹介してもらっている間に、ハロランはダニーにアイスをふるまいながら、シャイニングについて話し始めます。
そしてダニーに237号室には近づかないように警告するのです。
トランスは心優しき夫で、妻に優しく接していました。しかし、ホテルに住んでいる間にトランスの性格が豹変していきます。
彼は「君が来るたびに気が散る。私が小説を描いている時は、部屋に入ってくるな。さっさと出て行け」と妻に怒鳴りつけます!ジャックは、酒を飲んでいた時期があって、ちょっとしたはずみでダニーに怪我をさせた事がありました。
そのため禁酒を続けていましたが、お酒を欲しがるようになっていました。所が、冬の間は営業していないはずのホテルでロイドという男がトランスにお酒を用意してくれたのです。
ジャックはグレーディーという男と会う事になりますが、その男がホテルの前の管理人である事に気づきます。この男こそ、斧(おの)で家族に襲いかかって、最後は自分自身の手によって生涯の幕を閉じた男だったのです。
グレーディーは「妻子をしつける必要がありますな。私もかつて、自分の家族をしつけました」とそそのかして、やがてジャックも同じように斧を使って妻子を殺害しようとします。はたして、家族の運命はどうなってしまうのでしょうか?
『グレーディーと237号室の女の関連性』
グレーディーは、ホテルの前の管理人で、斧を使って家族を殺害しようとしていました。そして、237号室の女性は明らかに、幽霊であり、ジャックに襲いかかろうとします。
そのような経緯を考えれば、恐らく237号室の女性は、グレーディーに襲われてしまった家族ではないでしょうか?
グレーディーはジャックに、家族をしつけ(殺害)るように迫り、女性は生きているジャックを妬むようにからかい、ますますジャックの精神はおかしくなっていきました。
『シャイニング』と他の映画を比較
シャイニングでは、ジャックが幽霊たちによって次第に精神が崩壊していきましたが、それに比べて、映画『ダンシング・マリー』では藤本研二(演:EXILE-NAOTO)が幽霊の助けを借りて問題を解決しようとします。
二つの映画は、生きている人間が幽霊と関わり合いますが、その後の行動は全く違うので、その違いを見比べてみるのも悪くありません。
映画『シャイニング』の感想
シャイニングを見た感想について、詳しく解説していきます。
映画『シャイニング』のオススメ層
シャイニングでは、いわくつきのホテルに住むようになって、家族関係が崩壊していくので、家族そろってみるのは、あまりオススメできない映画ですが、あえて一緒に見るのもハラハラして良いかもしれません。
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『シャイニング』の残念な所
ジャックは、家族のために頑張ろうとしていたのに、妻のウェンディが夫を疑ってかかろうとするので、その辺りは残念でしたね。
もう少し、夫を信頼しようとしていたら、ジャックもあれだけ簡単に、幽霊にそそのかされる事も無かったでしょう。
そして、グレーディーが家族を殺害しようとするシーンや、237号室の女性の正体なども詳しく描かれていれば、もっと良かったのになぁと思ってしまいましたね。
映画『シャイニング』の見所
私がシャイニングを知るきっかけだったのは、ダウンタウンの松っちゃんが出演していた『松本一人ぼっちの廃旅館』でした。
このDVDで松っちゃんが、シャイニングという恐ろしい映画を見た事をコメントしていたので「松っちゃんがそこまで怖く感じるのなら、いつか見てみたいな」と思った時があったのです。
実際にシャイニングは1980年代の映画ですが、今までいくつかホラーの洋画を見てきましたが、ここまで恐ろしく感じる映画は初めてでした。
美しい風景と豪華なホテルが映りこむ映画ですが、ジャック・ニコルソンさんやダニー・ロイドさんが一人で幻覚と話し合う高い演技力は見る者を映画に引き込みます。
そして、この先に何が起きるか分からない恐ろしさと、恐怖をあおるような音楽によって戦慄(せんりつ)が走ります。ただし子供には刺激的な映像もあるので、親子で見るのは控えたほうがいい映画かもしれません。