映画『天地明察』で、えん役を演じた宮崎あおいさんは、かつて後輩を惑わす演技をした事があるので詳しく紹介しましょう。
映画『天地明察』のキャスト
日本の歴史映画『天地明察』は、2012年9月15日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 安井算哲-渋川春海(演:岡田准一)大和歴の改暦に尽力した武士
- えん(演:宮崎あおい)縁談を断り続ける武家の娘
- 徳川家綱(演:染谷将太)四代将軍で、武断政治から文治政治へ切り替えた名君
- 酒井忠清(演:片岡弘鳳)徳川譜代の酒井忠世の孫
- 堀田正俊(演:矢島健一)後に大老となる人物
- 村瀬義益(演:佐藤隆太)えんの兄上
- 関孝和(演:市川猿之助)安井算哲に一目おかれる人物
- 水戸光圀(演:中井貴一)大日本史の編纂に尽力した人物
- 保科正之(演:松本幸四郎)三代将軍 徳川秀忠の異母弟
- 安藤有益(演:渡辺大)保科正之の忠臣
- 本因坊道策(演:横山裕)安井算哲と碁で戦い合う人物
- 本因坊道悦(演:尾藤イサオ)本因坊道策の師
- 安井算知(演:きたろう)安井算哲の師
- 山崎闇斎(演:白井晃)当代随一の天文学者
- 建部伝内(演:笹野高史)北極出地隊の隊長
- 伊藤重孝(演:岸部一徳)建部伝内の好敵手
- 平助(演:武藤敬司)建部に育てられた人物
- 弥吉(演:徳井優)安井算哲を支える人物
- 稲葉正則(演:浅見小四郎)春日局と稲葉正成の孫
- 宮栖川友麿(演:市川染五郎)改暦作業を邪魔しようとする人物
- 大黒松太夫(演:小須田康人)公家として活躍する人物
- 土御門泰福(演:笠原秀幸)陰陽師で有名な安倍晴明の子孫
映画『天地明察』のストーリー
武家の娘のえんは、外でゴミを吐き捨てようとしたら、安井算哲がいつまでも、どかずに学問について悩んでいました。変わったお人と思ってしまっても、なんとなく、安井算哲の事が気になってしまいます。
安井算哲は、徳川家綱の前で、本因坊道策と囲碁を打つ事になりますが、真剣勝負をしていったら、四代将軍の家綱であっても、その見事な戦いぶりに感心してしまいます。
ところが、囲碁を打ち終わった後に、保科正之に向かって「囲碁は退屈」と言ってしまい「ならば、日本中を歩いていき、北極星を見るように」と命じられてしまいました。
さすがに、日本中は厳しいと思って辞退しようとしますが「囲碁が退屈と申したであろう」と叱責されてしまい、観念して長旅に出かける事になります。
安井算哲は、北極星との距離を測っていったら、伊藤重孝たちから、その正確さを認められて、お互いに「もう800年も前に作られた暦を採用し続けている」と嘆いてしまいます。
そこで、安井算哲は水戸光圀に拝謁した時に、朝廷の者たちが改暦を認めない事を報告したら、水戸光圀も「そうであろう、暦の利権は莫大なものであるからな」と吐き捨ててしまいました。
多くの大名や武士たちは、幕府に安井算哲を推挙して、新たな暦に改暦しようと動き出します。
安井算哲は、ようやく新たな暦を考え出して、水戸光圀から「新たな暦の名前は、大和暦としてはどうか?」と言われて、いよいよ改暦の準備が整いました。
しかし、朝廷は邪魔をしてきて、改暦を認めようとしません。そこで、安井算哲が「私の大和暦によれば、これから日食がおきる」と言い出すので、公家たちは「もし日食にならなかったら腹を切れ」と罵ると、静かに首を縦に振ります。
はたして、本当に日食は起きるのでしょうか?
『えん役の宮崎あおいが後輩を惑わしてしまう』
えん役を演じていた宮崎あおいさんは、かつてマクドナルドのCMで、後輩社員を惑わすような小悪魔ぶりを発揮しますが、その可愛らしさは健在でした。
宮崎あおいさんは、最初に高岡蒼佑さんと結婚していましたが、離婚をしてしまいます。
しかし、それから数年後、今度は今作で共演した岡田准一さんと結婚をしました。奇しくも、今作で夫婦役を演じていたので、何か縁を感じる話ですね。
私生活でも、少し人を翻弄するかのように感じてしまうかもしれませんが、夫婦とはそれほど難しいものという事なのでしょう。
そんな宮崎あおいさんのプロフィールは、以下の通りです。
- 名前:宮崎あおい
- 星座:いて座
- 趣味:刺繍
- 血液型:O型
- 出身地:東京都
- 生年月日:1985年11月30日
『天地明察』と他の映画を比較
安井算哲は、日本中を歩きながら北極星との距離を測りながら、大和歴に改暦しようとしますが、同じ江戸時代に、北極星にちなんで北斎と名乗る絵師がいました。
その北斎を主役としえ描いた映画が『HOKUSAI』であり、他人の死にも動じず、渾身の絵を描き続けた気概が見事に描かれているので、浮世絵に興味がある方には、是非見て欲しい映画ですね。
映画『天地明察』のまとめ
を見た感想について、詳しく解説します。
映画『天地明察』のオススメ層
江戸時代は、欧米諸国に遅れを取った閉鎖的な時代と思っている日本人は多くいますが、やはり、この時代があったからこそ、明治維新が成し遂げられたなぁと再確認できる映画です。
正しい日本地図を完成しようとした伊能忠敬、今までにない浮世絵を描こうとした葛飾北斎、ずれはじめた暦を800年ぶりに改めようとした安井算哲たちがいるとは、江戸時代は凄い偉人たちがいたんだなぁと感慨深くなるばかりですね。
そのような安井算哲が登場する映画なので、日本の歴史や天文学に興味がある方には、是非見て欲しい作品です。
- 日本史に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 天文学に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『天地明察』の残念な所
幕府の重役ともあろう者が、公家の面目にばかり考えてしまうのは、少し情けないばかりと思ってしまいましたね。
かつて、徳川家康・徳川秀忠が、朝廷が横暴をふるわないように苦心したのに、徳川家光が少し朝廷を甘やかしすぎたかなと思ってしまいました。
映画『天地明察』の見所
公家たちは、安井算哲が考え出した授時暦(じゅじれき)について「大和に攻めてきた元で作られた授時暦など不吉」と罵り合いますが、思わず、なるほどなぁと思ってしまいました。
武士たちは「下らん屁理屈で、公家どもが」と憤慨しますが、この武家と公家たちが、知恵を使って、ぶつかり合うのは、今作の大きな見所になっています。
安井算哲が、えんに「あと3年待って下さい。そうすれば、お伝えしたい事がございます」と伝えた時に、宮崎あおいさんが「今度は3年ですか?それ以上は待ちませんよ」と答えた時は、本当に武家の娘という感じの凛とした美しさがあって良かったです。