アメリカ合衆国のミュージカル映画『フラッシュダンス』で、アレックスがオーディションで見せたダンスには、ある意味が込められていたので詳しく紹介します。
- 映画『フラッシュダンス』のキャスト
- 映画『フラッシュダンス』のストーリー
- 『アレックスがオーディションで見せたダンスに込めた意味』
- 『フラッシュダンス』と他の映画を比較
- 映画『フラッシュダンス』のまとめ
映画『フラッシュダンス』のキャスト
アメリカ合衆国のミュージカル映画『フラッシュダンス』は、日本では1983年7月30日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:エイドリアン・ライン
- 脚本:トム・ヘドリー&ジョー・エスターハス
登場人物&俳優
- アレックス(演:ジェニファー・ビールス)ダンサーを夢見る女性
- ニック(演:マイケル・ヌーリー)アレックスに注目する製鉄所の社長
- ジェニー(演:サニー・ジョンソン)プロのスケーターを夢見る女性
- リッチー(演:カイル・T・ヘフナー)ジェニーの恋人でコメディアン志望
- ジョニー(演:リー・ヴィング)夜の店を経営する男性
映画『フラッシュダンス』のストーリー
アレックスは、昼間は鉄工所で働き、夜はキャバレーで踊りながら、プロのダンサーを目指していました。それは、大変な毎日でしたが、一緒にダンサーを目指していた親友のジェニーがいた事もあり、夢を諦めずに踊り続けようとします。
そんなある日、キャバレーでアレックスのダンスを見ていたニックは『うちの製鉄所で働いている女性じゃないか』と気づいて、アレックスに声をかけますが、あまり相手にされなかったのです。
しかし、アレックスが、ジェニーの彼氏リッチーを外出していたら、ジョニーにからまれてしまいますが、そこでニックに助けてもらって、次第にニックに心を開くようになっていきました。
ジェニーは、プロのスケーターになるためにスケート場で踊ろうとしますが、転倒してしまい、アレックスは「がんばれ」と念じますが、彼女は立ち上がろうとしなくて、夢は挫折してしまうのです。
やがて、ジェニーはジョニーから100ドルものチップを渡されて『こんなに?』と思ってしまって、心を許してしまって、付き合うようになっていきました。
ジェニーは、ジョニーが経営する夜のお店で、肌を凄く露出した格好で、踊りながらチップをもらうようになってしまって、それをアレックスに見られて「あなたが踊りたかったのは、こんな事だったの?」と咎められてしまいます。
アレックスは、強引にジェニーをお店から連れ出しますが、その後ジェニーは命を絶ってしまいました。
なんという事になったのかと後悔しますが、アレックスは自分の夢であるダンサーを諦めきれずに、オーディションを受ける事になりますが、彼女はプロのダンサーになれるのでしょうか?
『アレックスがオーディションで見せたダンスに込めた意味』
アレックスは、オーディションでダンスを踊っていきますが、途中で失敗して「やり直します」と言ってしきり直します。
審査員は、それを厳しい表情で見つめますが、アレックスは取り乱さずに、静かな音楽が流れていく中で、優雅に踊り続けました。
そして、音楽のテンポが早くなっていったら、アレックスは、ブレイクダンスのように背中を地面につけて、激しく体を回転させていき、審査員たちは『何というダンスだ!』と目の色を変えます。
審査員の中には、口元に手を当てて泣きそうになるほど感動する者まで現れました。
なぜ、これほど完璧なダンスをできたのに、最初に失敗して仕切り直しをしたのでしょうか?それは、アイススケート場で転倒した後に立ち上がろうとしなかった親友のジェニーのために、捧げたダンスだったからではないでしょうか?
あの時、もしも諦めずに立ち上がっていたら、まだまだ夢を追いかけられたはずという事を証明したかったと考えられます。さらに、親友を逆に追い詰めた事もあって、その贖罪の意味もあったのでしょう。
『フラッシュダンス』と他の映画を比較
フラッシュダンスは、音楽と映像を融合させた映画であり、莫大な興行収入をあげて、多くの映画に大きな影響を与えました。
その作品の一つが、トム・クルーズ主演の『トップ・ガン』です。これは、優秀な空軍パイロットが、女性講師と禁断の愛を育んでいきますが、ある出来事をキッカケにして空を飛ぶ事が怖くなっていきます。
そんな男が、勇気を振り絞って、空へ飛ぼうとする映画ですが、勇気を奮い立たせるようなテンポの良い歌とあいまって、フラッシュダンスに負けないほどの名作に仕上がっています。
映画『フラッシュダンス』のまとめ
フラッシュダンスを見た感想について、詳しく解説します。
映画『フラッシュダンス』のオススメ層
女性の肌の露出が多い映画なので、あまりキッズにはオススメできない映画ですが、それでも夢を追いかける作品であり、若いうちから見ておいたほうが良いです。
もしも、自分が10代のうちに、この映画を見ておけば、もしかしたら人生が変わったかもしれないと思えるほどの作品でした。
- ダンスが好きの方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 音楽が好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『フラッシュダンス』の残念な所
アレックスが、良かれと思ってジェニーを外へ連れ出しますが、あれは余計な事でしたね。
夢が敗れた時は、それまでと違って、楽なほうへ楽なほうへと転がり続けてしまうので、ジョニーの甘いささやきに乗ってしまったのでしょう。
一気に、彼女の目を覚まさせるのではなく、辛抱強く、ゆっくりとさとしていくほうが良かったでしょう。それができなくて、感情的になって叱責してしまえば、相手は何をしてきたのかと思って、命を絶ってしまう事になったのだろうと思いましたね。
大変残念な事になってしまいましたが、夢を途中で諦めたら、どうなるのか?それを残酷なまでに突きつける映画とも言えます。
映画『フラッシュダンス』の見所
ニックは、アレックスがオーディションを受けやすいようにサポートしますが「余計な事をしないで」と言われて喧嘩になってしまいます。
アレックスにしてみれば、自分だけの実力でオーディションに受けたかったのですが、ニックからは「君は僕のせいにして、オーディションに怖気付いた」と批判されてしまうのです。
そんな右往左往する彼女が、オーディションを受ける事になったら、審査員に迫り至近距離から指を突き立てるほど、自信満々にダンスをしていく所は『凄いな』と思ってしまいましたね。
人間とは、ここまで変われるんだなと思える映画であり、今まで見てきたミュージカル映画の中で、一番見所の多い作品であり、今の若い人にも見て欲しい映画です。