映画『シャレード』では、ピーター・ジョシュア(演:ケーリー・グラント)が何回も名前を偽るので、その理由について詳しく紹介しましょう。
映画『シャレード』のキャスト
アメリカ合衆国のサスペンス映画『シャレード』は、日本では1963年12月21日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:スタンリー・ドーネン
- 脚本:ピーター・ストーン
- 製作:スタンリー
登場人物&俳優
- レジーナ・ランパート(演:オードリー・ヘプバーン)夫を殺害された女性
- ピーター・ジョシュア(演:ケーリー・グラント)偽名をかたる人物
- テックス・ペンソロー(演:ジェームズ・コバーン)金塊を狙う男性
- ハーマン・スコビー(演:ジョージ・ケネディ)テックスの仲間
- レオポルド・W・ギデオン(演:ネッド・グラス)テックスの仲間
- エドアルド・グランピエール(演:ジャック・マラン)チャールズの知り合い
映画『シャレード』のストーリー
レジーナは、夫のチャールズと離婚しようと考えていましたが、チャールズは何者かに殺害されてしまって、葬儀を行う事になりました。ところが、参列者は少ないもので、知人から「知り合いは少なかったの?」と言われる始末でした。
実は、チャールズは生前に25万ドルを持ち去っており、テックスたち3人が、レジーナに「チャールズのようになりたくなければ、25万ドルをよこせ」と脅迫してきましたが、それほどのお金がどこにあるのか見当がつきませんでした。
そんな状況でも、紳士な男性のピーターが3人から守ろうとしてくれたので、レジーナは『何て、頼もしい人なのかしら』と心強く感じます。
しかし、ピーターは、3人の仲間であり、味方する振りをして、密かにレジーナから25万ドルのありかを探そうとしていました。
ピーターは、レジーナーに、「自分はダイルの兄弟なんだ」と教えてくれますが、あとになってダイルに兄弟がいない事を知ってしまいます。
レジーナーは、その事を問い詰めようとしたら「実は、自分は泥棒のアダム・キャンフィールドだ」と打ち明けられるので、どこまで信じて良いのか分からなくなってしまいました。
そんな時に、自分たちが今まで持っていた切手が、かなり高価なモノであり、25万ドルの正体が切手である事が分かったのです。しかし、3人組は次々に殺害されてしまって、レジーナはピーターが大金を狙う殺人者だと考えます。
身の危険を感じて逃げようとしますが、ピーターは執拗に追いかけてきて「俺の話を聞いてくれ」と言ってきます。そこへFBIの人間がやってきたら、ピーターは「そいつこそ、戦争で死んだハズのダイルだ」と叫びます。
レジーナは、どちらを信用したら良いのか分からず、頭が混乱しますが、どうなってしまうのでしょうか?
『ピーターが何回も名前を偽った理由』
ピーターが何回も名前を偽ってしまいますが、それはレジーナの警戒を解くだけではなく、3人組にも自分が誰なのか?それを偽る必要がありました。
なぜなら、彼は3人組と25万ドルを分ける約束をしていますが、そんな気持ちなど最初からなかったからです。3人組はお金のためなら、犯罪もいとわない連中だったので、素性を知られるのは得策ではありません。
そこで、レジーナだけではなく、3人組を騙すためにも、何回もバレてしまうような嘘をついてしまったのでしょう。
『シャレード』と他の映画を比較
シャレードと同じように、映画『暗くなるまで待って』でも、オードリー・ヘプバーンが演じる女性が、犯罪に巻き込まれて、騙されようとします。
ただし、暗くなるまで待ってでは、オードリー・ヘプバーンは盲目の女性なので、犯人が身近にいても気づきづらいので、その違いがあります。
盲目というポイント以外では、二つとも共通点が多いので、二つの作品を比べてみて、どのような違いや共通点があるのか?見比べてみるのも悪くはありません。
映画『シャレード』のまとめ
シャレードを見た感想について、詳しく解説します。
映画『シャレード』のオススメ層
レジーナは、悪どい3人組から逃げようとしますが、味方だと思っていたピーターが、隠し事が多くて、思いがけない事ばかりが起きてしまうので、サスペンス映画やミステリー映画が好きな方にはオススメの映画です。
しかも、レジーナは危険な状況でも、ピーターに恋心を抱いていくので、恋愛モノが好きな女性にもオススメの作品ですね。
- 男性:⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『シャレード』の残念な所
ピーターが何回も名前を偽りますが、あまりにも簡単に発覚してしまうので『もう少しバレづらい嘘をつけばいいのに』と思ってしまう所がありました。
古い映画なので、仕方ないかもしれませんが、現代のようにスリリングな感じがあまりしなくて、映画というよりは、劇場のお芝居を見ているような感じにも見えてしまうので、そこも残念な所でしたね。
映画『シャレード』の見所
レジーナが味方だと思っていたピーターが、敵のようにも見えたのに味方になって、味方のように見えて敵のようにも見えるので『結局、敵か味方なのか?』分からなくなるので、先の読めない展開が、この映画の大きな見所ですね。
さらに、若いレジーナが少し年上の男性と深い関係に堕ちそうになりますが、そのギャップをあまり感じないほど、二人が魅力的な関係に見えるので、不思議な映画だなぁと思える所でした。