映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』で、国王ジョージ6世がチャーチルを支持するようになるので、その理由について紹介します。
- 映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のキャスト
- 映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のストーリー
- 『国王ジョージ6世がチャーチルを支持するようになった理由』
- 『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』と他の映画を比較
- 映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のまとめ
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のキャスト
イギリスとアメリカ合衆国によって合作された歴史映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』は、日本では2018年3月30日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- ウィンストン・チャーチル(演:ゲイリー・オールドマン)英国を救った英雄
- クレメンティーン・チャーチル(演:クリスティン・スコット・トーマス)ウィンストンの妻
- エリザベス・レイトン(演:リリー・ジェームズ)ウィンストンに仕える女性
- 国王ジョージ6世(演:ベン・メンデルソーン)英国の国王
- ハリファックス子爵(演:スティーヴン・ディレイン)英国の政治家
- ネヴィル・チェンバレン(演:ロナルド・ピックアップ)ヒトラーを増長させた人物
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のストーリー
ヨーロッパでは、ヒトラーの侵略が続けていて、英国では野党が「今は挙国一致すべき時だ、しかし、そのためにはチェンバレン首相には辞めて貰わねばならない!と要求していました。
チェンバレンは、英国のために身を引こうとしますが、現時点で次期首相として考えられるのは、ウィンストン・チャーチルしかいませんでした。
ウィンストン・チャーチルは、英国の議会で「我々は、陸において、海において戦う!むごたらしい戦争犯罪を辞めさせるのです。我々がする事はただ一つ、勝利です!勝利あるのみです」と言い切ります。
チェンバレンや一部の議員たちは『ドイツと和平交渉するつもりはないのか、具体的な内容がまったくない』と失望してしまいます。その頃、西ヨーロッパでは、ドイツの爆撃機と重装備の電撃的な速さで、侵略を続けていました。
あまりの速さに、フランスを支援していたイギリスの陸軍兵士30万人はダンケルクに追い詰められてしまします。チャーチルは、近くにいた4000名の兵士に出撃を命じて、ドイツの注意をそらして、ダンケルクに追い詰められた兵士の救出に動きます。
チャーチルは、国王から「私は君に協力する。ナチスドイツと戦ってくれ」と励まされ、議会で「我々は最後まで戦う。たとえ、国土の大部分が占領されるような事があっても!」と叫び、多くの議員たちがハンカチを振り続けて支持をしました。
チャーチルの艦隊は、ダンケルクの兵士の救出に向かいますが、英独の死闘の末に、人類がつかんだものは何だったのでしょうか?
『国王ジョージ6世がチャーチルを支持するようになった理由』
国王ジョージ6世は、最初の頃はウィンストン・チャーチルを戦争屋と考えて、支持しようとは思っていませんでした。
ところが、途中で考えを改めて、ウィンストン・チャーチルに「君に協力する。ナチスドイツと戦ってくれ」と励まして「国民の声に耳を傾けてくれ」とアドバイスまでするようになります。
なぜ、ここまで考えを改めて、ウィンストン・チャーチルに協力するようになったのか?
それは、チェンバレンがナチスドイツに宥和政策ばかり取って、ヨーロッパを地獄に導いってしまった事と、ウィンストン・チャーチルの強い意志を感じたからでしょう。
イギリスは、チェンバレンという無能な男を首相として選出してしまいましたが、ウィンストン・チャーチルという英雄を土壇場で首相にする事によって、亡国の危機を乗り越える事ができたのです。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』と他の映画を比較
イギリスを亡国から救った人物が、ウィンストン・チャーチルであれば、アメリカ合衆国を亡国の道から救った人物がリンカーンです。
なぜなら、アメリカ合衆国は第二次世界大戦中に、ハワイを攻撃される事はあっても本土まで上陸された訳ではありません。しかし、南北戦争の時は国土を二分にして激しい内戦が続き、下手をしたら外国の干渉を受ける危険性さえありました。
リンカーンは、その干渉を受ける前に、南北戦争を終わらせて、黒人への差別を是正させる事ができたのです。そのリンカーンを映画化したものが『リンカーン』という作品であり、今作の映画に劣らぬほどの内容に仕上がっています。
国家のリーダーとは、どういう人物であるべきか?それがよく描かれているので、政治に興味がある方であれば、どちらとも見たほうが良い作品ですね。
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のまとめ
ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男を見た感想について、詳しく解説します。
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のオススメ層
イギリスは一歩間違えれば、ナチスドイツに降伏をして、ヨーロッパ全土で鉄十字で覆われる恐れがありました。それを唯一防いだヨーロッパの政治家が、ウィンストン・チャーチルなので、ヨーロッパの歴史に興味がある方にはオススメの映画です。
- ヨーロッパの歴史に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の残念な所
ウィンストン・チャーチルが主役なのに、イギリスが空襲される場面や、ダンケルクから兵士たちを救出する場面がほぼカットされているのが、かなりガッカリとする映画です。
もしも、ハリウッドが大金を投入して制作していたら、映画史に残る戦争映画になっていたハズなので、凄く残念な作品です。
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の見所
チェンバレンの誤った譲歩策により、ヒトラーに『イギリスは干渉してこない』という誤ったメッセージを送ってしまい、ナチスドイツはチェコスロバキア全土を占領して、ついにはポーランドを侵略。
さらには、オランダ・フランスへ次々に侵攻していきました。
ウィンストン・チャーチルはその後に首相になったので、簡単にナチスドイツに備えられるのかと思ったら、イギリスではまだまだ融和策を続けようとする政治家がいて驚かされました。
見応えの少ない戦争映画でしたが、ウィンストン・チャーチルが英国で、いかにナチスドイツが危険な存在かを訴えて「勝利あるのみ」と叫び、英国を救った所が描かれているので、政治においては見所のある映画です。