小鳥遊雄司（長谷川博己）が記憶を失ったのは病気が原因！映画『はい、泳げません』

映画『はい、泳げません』では、小鳥遊雄司（演：長谷川博己）が辛い記憶を失ってしまいますが、実は病気の可能性があるので詳しく紹介します。

日本のファミリー映画『はい、泳げません』は、2022年6月10日に公開されました。

日本のファミリー映画『はい、泳げません』の主題歌は、Little Glee Monsterの『magic!』と『生きなくちゃ』です。

小鳥遊雄司は、全く泳げない男で、美弥子がコップの水を飲もうとするだけでも、ビクッとしてしまう始末でした。そんな男が、スイミングスクールを訪ねて、コーチの薄原静香に「僕は泳げるようになるでしょうか？」「はい、泳げますよ」

その言葉を信じて、プールに入ろうとしますが「まずは準備運動をしてから」と言い出して、なかなか入ろうとしないので、他の生徒たちからプールに突き飛ばされてしまって、泣きそうな顔になってしまいます。

ここまで泳げないのに、プールに泳ごうとしたのには悲しい過去がありました。実は、小鳥遊雄司と美弥子が結婚している時に、小学生ぐらいの息子がいましたが、少し目を離した隙に、息子が川へ流されて命を落としてしまったのです。

泳げないのに、川へ飛び込んで息子を助けようとしたら、岩に頭が激突してしまい、息子が流されていく記憶が蘇らず、妻とも言い合いをするようになり離婚してしまいました。

それでも、薄原静香が熱心に指導するお陰で、小鳥遊雄司は泳げるようになりました。

小鳥遊雄司は、最近になって付き合うようになった理容師の奈美恵に会いに行って「泳げなかったんだけど、スイミングスクールで通って25m泳げるようになったんだ」と打ち明けると、奈美恵や、その息子は「すごぉい」と喜び合います。

ところが、奈美恵たちは小鳥遊雄司の過去の事を全く知らないので「それじゃあ、今度、一緒に海へ行かない」という話になってしまいます。

嫌でも、自分の息子が死んでしまった過去がフラッシュバックされてしまいますが、はたして一緒に海へ遊びに行く事ができるのでしょうか？

小鳥遊雄司（長谷川博己）は、自分が目を離した隙に、息子が川に流されて死んでしまったので、それは思い出したくない記憶であり、その記憶だけ蘇らないのも当然と言えるかもしれません。

実は、このような症状を『解離性障害』と呼ばれていて、辛い記憶を思い出しくない事から、辛い記憶だけが失っているケースがあります。

例えば、事故・暴力・虐待などで、そのケースが含まれているので、小鳥遊雄司も解離性障害になった可能性は高いでしょう。

今作だけではなく、他にも映画を題材にした映画があり、それが『子供はわかってあげない』です。

子供は分かってあげないでは、水泳部の朔田美波（演：上白石萌歌）が、実の父親を探そうとしますが、そこには様々な人間関係が複雑にからみあっていき、笑いあり涙ありのストーリーなので、水泳にあまり興味がない方でも楽しめる映画です。

引用：https://eiga.com/movie/96556/gallery/3/

はい、泳げませんを見た感想について、詳しく解説します。

泳げない人間が、少しずつ泳げるようになる映画かと思いきや、意外にも家族の愛情が助けにもなり、新たな家族を作っていく映画なので、家族一緒に見てみる映画として最適な作品と言えます。

もちろん、水に慣れていく方法なども紹介されているので、水泳に興味がある方にも、オススメですね。

小鳥遊雄司は、美弥子と仲の良い夫婦だったのに、子供の事故死が原因で、妻から「なんで、あなたは私と一緒に悲しんでくれないの？泣いてくれても良いじゃない」と激しく責められてしまいます。

ラストシーンでは、妻が「本当はあの時、自分が荷物を運ぶ事を頼まなければ、あんな事故は起きなかったのに、私こそ悪かったのに」と言っていましたが、仲の良い二人がこんな簡単に破局してしまうのは残念な所でした。

スイミングスクールで、まずは水に慣れていく事から始めていって、人間は生まれる前は水（母体の羊水）と共に生きていた事をさとされて、息継ぎから腕の動かし方まで紹介されていて、かなり本格的な水泳映画だなぁと感慨深くなりました。

小鳥遊雄司は、息子の事を思い出してプールで溺れてしまって、奈美恵や息子たちを幸せにする自信まで失ってしまって、別れを告げてしまいます。

これには、奈美恵は「何もかも逃げているだけ」と不機嫌になりますが、ラストシーンで、小鳥遊雄司が理容院の奈美恵の所へ行き「これからは僕の頭を毎日洗ってくれませんか？……僕と家族になって下さい」と告白をします。

この告白の仕方は、水泳映画らしい素敵な言葉であり、なかなか感動する場面でしたね。