台風のニュースで『hpa』という数値を見て、何だろうこれは?と思う方も多いと思うので、hpaの意味や、数値が低いと風が強くなる理由について解説します。
台風のhpa(ヘクトパスカル)とは?その意味を解説
強風で人間を襲う台風の中心気圧を測るさいに『hpa(ヘクトパスカル)』が使われますが、1hPaとは『1m2の床に約10kgの重さが置かれた時の圧力』になります。
参照元:https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/ecology0041/
地球は、重ければ重いほど、強く引っ張る星なので、多くの台風が900hpa以上になっているので、台風がどれほどの強いエネルギーを発しているのか分かるでしょう。
hpaが多いと強い風が吹くのは気圧差が関係
台風のhpaの数値が多いと、なぜ風が強くなるのかと言えば、それは気圧差が生じると、気圧が高い所から低い所へ空気が動き出してしまうからです。
この事から、日本のメディアがこぞって、hpaの数値を報道している訳なんですね。
低気圧が安全というのは間違い?
ニュースで、高気圧や低気圧という言葉で紹介されますが、多くの方たちは「低気圧だから、そんなに風は強くないだろう」と誤解してしまうかもしれません。
しかし、これは大きな間違いであり、気圧が低ければ低いほど、周りから空気が強く流れ込んでしまうので、中心気圧の低い台風は風が強くなる傾向があります。
時期 | 最低hpa | 死者・行方不明者数 | |
伊勢湾台風 | 1959年 | 890hpa | 5098人 |
枕崎台風 | 1945年 | 865hpa | 3756人 |
室戸台風 | 1934年 | 911.6hpa | 3036人 |
伊勢湾台風・枕崎台風・室戸台風などは、被害が多い台風で知られていますが、その最低hpaを見れば分かるかと思いますが、それほど数値は高くありません。
参照元:https://ranking.net/articles/typhoon-ranking
この数値から分かる通り、hpaが低い台風ほど気をつけなくてはいけないので、現在近づいている台風14号は、中心気圧が910hpaしかないので、九州地方の方は特に注意して下さい(2022年9月時点)。
台風の風速の意味
台風を報道する際に『風速』を報道されますが、この風速とは、風の吹く速さの事であり、1秒間に空気がどれだけ移動したのか?その距離を示すものです。
仮に、1秒で近い所まで動く風と、1秒で遠くまで動く風では、どちらが強い突風になるのか?それは遠くまで動く風という事になります。
参照元:https://gooddo.jp/magazine/climate-change/heavyrain_typhoon/12070/
10分間の平均風速の中で、最大数値を『最大風速』と呼ばれていて、瞬間的な風速の最大値となるものが『最大瞬間風速』です。
hpaや風速は、台風の風がどこまで強まるのか?大きな目安になるので、台風が迫っていると報道された時には、この『hpa』と『風速』を理解した上で、見てみましょう。