映画『耳をすませば(2022年実写版)』では、原作と違う部分が7つもあり、ファンを無視する暴挙と言える所があるので詳しく紹介します。
映画『耳をすませば』のキャスト
日本のドラマ映画『耳をすませば』は、2022年10月14日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 月島雫(演:清野菜名)作家を夢見るヒロイン
- 月島雫-学生時代(演:安原琉那)天沢聖司にイラつく女子
- 天沢聖司(演:松坂桃李)月島雫と遠距離恋愛する男性
- 天沢聖司-学生時代(演:中川翼)月島雫に注目する男子
- 杉村竜也(演:山田裕貴)サラリーマンになる男性
- 杉村竜也-学生時代(演:荒木飛羽)野球部員で、月島雫に片思いをする男子
- 原田夕子(演:内田理央)杉村竜也の妻
- 原田夕子-学生時代(演:住友沙来)そばかすを気にする女子
- 出版社の部長(演:音尾琢真)月島雫の上司
- 月島雫の先輩(演:松本まりか)月島雫に厳しく言う所もある先輩
- 月島雫の後輩(演:中田圭祐)月島雫を守ろうとする後輩
- 月島靖也(演:小林隆)月島雫の父親
- 月島朝子(演:森口瑤子)月島雫の母親
- 園村(演:田中圭)月島雫が担当している作家
- 西司朗(演:近藤正臣)地球屋の主人
映画『耳をすませば(実写版)』のストーリー
月島雫は、原田夕子と待ち合わせする約束をすっかりと忘れてしまって「雫!またそばかすが増えちゃったじゃない」と怒られてしまいます。
そんな原田夕子は、杉村竜也に片思いをしていましたが、デリカシーがなくて鈍感な男子だったので、時には泣かされる事もありました。
月島雫は、物語を読む事が大好きでしたが、いつも自分より先に本を読んでいた天沢聖司の事が気になり、二人は言い合いをしながらも、次第に天沢聖司に惹かれていき付き合うようになります。
天沢聖司は、チェロ奏者になるために、イタリアへ住むようになり、月島雫は作家になる事を夢みて、出版社で編集者の仕事もするようになりました。
しかし、担当作家と上司の板挟みにあってしまい、ついには小説家の園村から「僕は、正直な人としか仕事ができません。月島さん、僕の担当から外れて下さい」と言われてしまうのです。
上司からは「お前、何をしたんだよ!」と怒られてしまった上に、10年頑張っても作家になれない自分にもどかしさを感じてしまいます。
そこで、有給を使って、イタリアへ行き天沢聖司に会いに行って、自分を見つめ直そうとしますが、天沢聖司はチェロ奏者の仲間の女性から「あなたと聖司では住む世界が違うの」
薄々、感づいていた事実でしたが、それでも約束の待ち合わせ場所に行こうとしても、そこには天沢聖司がいなくて、すっかり落ち込んで日本へ帰国してしまいます。
杉村竜也や原田夕子たちには「私、もう作家も辞めるし、天沢くんとも別れたわ」と言い出してしまって、二人は「えぇ?」と驚いてしまいますが、このまま月島雫と天沢聖司の関係は終わってしまうのでしょうか?
『実写版と原作の違う7つの部分』
映画『耳をすませば』は、映画と実写版で違う部分が7つもあり、それはファンを無視する暴挙とも言える行為だったので詳しく紹介します。
カントリーロードを排除して『翼をください』を採用!
耳をすませばファンの間で、大人気の歌『カントリーロード 』を排除して、それを何と!翼をくださいに変更されていました。
映画の予告版で嫌な予感はしていたのですが、製作陣は何を考えているんだ?と憤慨してしまいました。
これは、恐らく、耳をすませばファンの大多数に、怒りを買う行為になると思うので、これからネットで相当荒れると思います。
登場人物と俳優の顔が全く似ていない
ヒロインとなる月島雫に、清野菜名さんや安原琉那さん達が全く似ていなくて、他にいなかったのだろうかと思ってしまいました。
私は、清野菜名さんは素晴らしい女優さんだとは思いますが、もう少し似た女優さんを起用して欲しかったです。広瀬すずさんのほうが似ているような気がします。
ただし、松坂桃李さんは天沢聖司に似ていたので、ここだけは良かったですね。
天沢聖司がバイオリン職人からチェロ奏者に変更
原作では、天沢聖司がバイオリン職人だったのに、なぜか実写版では、チェロ奏者に変更されていました。
ここまでくると、全く意味が分かりません。製作陣の悪意のある変更とも言えて、原作に対して、何のリスペクトもしていないんだなと痛感する所でしたね。
月島雫を怒らせる内容を変更
天沢聖司が、月島雫が書いたコンクリートロードを盗み見て、それをバカにして怒らせてしまいました。
しかし、実写版では、先に読んだ本のストーリーのネタバレをして、月島雫を怒らせてしまいます。
製作陣は、よほどカントリーロード を否定したいのかな?と思える行為でしたね。
月島雫が聞こえていた音
実写版では、月島雫が、バロンという猫の人形を見ていたら、水の音が落ちる音が聞こえていたのにと落ち込んでしまうシーンがありました。
しかし、原作では、そのような箇所は確か無かったような気がします。それでも、音が聞こえなくなる事により、耳をすまして音を聞こうとするので、タイトルとリンクされたので、これは意味のある変更と言えます。
天沢聖司のプロポーズが10年後に変更
原作では、学生時代で天沢聖司が月島雫に「結婚してくれ」とプロポーズしていましたが、実写版では10年後に変更されていました。
まぁ、このぐらいの変更であればやむを得ないかなとは思いますが、学生の時に結婚するなんてと感動したファンもいると思うので、この辺りも怒りを買いそうですね。
月島雫の姉が登場しない
実写版では、月島雫の姉が登場していなくて、これでは姉がいたのかどうかも分からない設定になっています。
あれだけ重要な人物が、登場しないのは、やはり不自然なので、出来れば登場して欲しかったなぁと思う展開でしたね。
『耳をすませば(実写版)』と他の映画を比較
実写版に比べて、やはり原作のジブリ映画のほうが感動できる内容になっていますが、
これが実写版の難しい所でしょうね。
やはり、カントリーロードが起用されているほうが良いなぁと思う映画であり、ジブリの底力を感じる作品です。
映画『耳をすませば(実写版)』のまとめ
耳をすませば(実写版)を見た感想について、詳しく解説します。
映画『耳をすませば(実写版)』のオススメ層
アニメを実写化した作品では、たまに『アニメ(原作)と全然違うじゃないか!』と憤慨するような作品がありますが、今作も該当していました。
そのため、耳をすませばのアニメファンの方には、オススメできない作品なので要注意です。
- 原作ファン:⭐️
- ジブリファン:⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『耳をすませば(実写版)』の残念な所
原作をリスペクトしているような部分が、ほぼ皆無であり、原作ファンの自分としても『なんだ、この映画は!』と憤慨するような内容でした。
月島雫や原田夕子たちが大人になったら、どうなるのか?その辺りを見れたのは良かったのですが、あまりにもヒドイ変更部分が多すぎましたね。
映画『NANA』でも登場人物に似ていない俳優を起用はしていましたが、それでも原作をリスクペクトしている部分は多かったので、この映画はNANA以下です。
映画『耳をすませば(実写版)』の見所
あまりにもヒドイ変更点が多くて、見ていると頭が痛くなるような映画でしたが、それでもムーンという猫が電車に乗るシーンは『すごい!』と感動しました。
本物の猫が、電車に乗り込んできて、窓を覗き込み、月島雫が語りかけるシーンがありましたが、ここのシーンだけは原作をリスクペクとしているなぁと思える所でしたね。
恐らく、本物の猫がムーンと同じ行動を取るまで、何回も撮り直したのだろうなぁと感慨深くなるシーンです。
イタリアでも撮影していたので、邦画でヨーロッパまで撮影しに行くのは、なかなか珍しいので、そこはしっかとお金をかけていますし、見応えはありましたね。
耳をすませばというタイトルの意味を考えて制作した所だけは、原作以上の価値があるかと思います。