映画『デュアル』では、サラが決闘の前に、ダブル(クローン)を始末しようとした理由について紹介します。
映画『デュアル』のキャスト
アメリカ合衆国のスリラー映画『デュアル』は、日本では2022年10月7日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:ライリー・スターンズ
- 製作:ライリー・スターンズ
登場人物&俳優
映画『デュアル』のストーリー
サラは、パソコンで恋人のピーターに「会いたい」と頼み込むと、相手も「会いたい」と言いながら、どこか少し面倒臭そうな雰囲気がただよっていました。
それどころか誰か、他の女でもいるかのような感じすらあって、サラは、少し不安な毎日を送っていました。
サラは、ある日、夢の中で、母親の前でコインを次々に飲んでいき、それを一気に吐き出してしまいます。
目が覚めると、シーツに多くの血を吐いていて、病院で見てもらうと、胃に大きなダメージがあって、余命いくばくもなく、死んでしまう可能性は98%もありました。
病院から、リプレイスメントを紹介されて、その動画を見ると、ある人物が「亡くなった後に、家族や恋人が悲しまないように、自分のクローンを作ってみませんか」と説明していました。
サラは、恋人や母親が悲しまないようにクローンを作ってしまいますが、恋人は、セルライトや余分な脂肪がないダブル(クローン)の方を愛するようになってしまいます。
複雑な感情を抱く中、医師から「奇跡です、病気の原因になっていたものが溶解したので、長く生きる事ができます」と言われてしまい「必ず死ぬって言ったじゃない!」といきりたちます。
ダブルを作るのは、余命がわずかな者だけであり、もしも長く生きるような場合にはダブルを処分しなければいけません。
しかし、サラのダブルは残留を弁護士に希望してしまい、二人は決闘して生き残った者だけが生き残る事になります。
サラは、トレントにお金を払い、特訓してもらう事になりますが、どうなってしまうのでしょうか?
『サラが決闘の前にダブル(クローン)を始末した理由』
(少しネタバレが含まれているので、見たくない方は注意)
サラは、1年後にダブルと決闘する予定だったのに、ダブルの申し出により、決闘が延長してしまいます。
それでも、ようやく決闘する日が迫った所で、なぜか決闘をする前に、森の中でダブルと一緒に歩いていき、途中までは二人で一緒に逃げ出そうと話し合います。
しかし、結局はサラがダブルを始末して、決闘する場所に現れたのはサラ1人だけでした。
どうせ、始末するのであれば、なぜサラは決闘する場所でダブルを始末しなかったのでしょうか?
それは、恋人や母親がダブルのほうを気にいるようになったので、二人の前では、ダブルがあまり苦しまないように仕留めなくてはいけません。
サラは、二人がいない所であれば、苦しめながら始末する事ができると思って、拷問するように始末したかったのではないでしょうか?
車がボロボロになっていたので、その車を使って、ダブルを苦しめて、簡単に命を落とさないようにして、始末した可能性があります。
『デュアル』と他の映画を比較
クローンを扱う映画は、今作の他にも、映画『エリザベス∞エクスペリメント』があります。
エリザベス∞エクスペリメントでは、生物学者のヘンリーから告白されて、妻になりますが、ある部屋に入っていけないと言われます。
しかし、それでも好奇心から入ってしまうと、そこで自分が恐るべき理由でクローンにされていた事を知ってしまうのです。
今作では女性が、愛する人を悲しませないようにクローンを作りましたが、エリザベス∞エクスペリメントでは男の欲望によってクローンが作られていて、その対比が面白いです。
映画『デュアル』のまとめ
デュアルを見た感想について、詳しく解説します。
映画『デュアル』のオススメ層
デュアルでは、自分の命があとわずかになった時に、どうするべきか?それがよく描かれているので、若い人だけではなく、年配の方でも見応えのある作品になっています。
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『デュアル』の残念な所
サラは、恋人が悲しまないようにダブル(クローン)を作ったのに、ピーターはダブルのほうを愛してしまって、オリジナルのサラを足蹴にするような事を言って最低な男でしたね。
いくら、スリムな体型で、瞳の色が茶色から青に変わったとは言え、そこまでした恋人のほうを大事にするべきだろうと思ってしまいました。
映画『デュアル』の見所
今まで、クローンを作る時は、科学者の探究心や、男の欲望で作られる映画が多かったのに、女性が残された恋人や家族のためにクローンを作るのは斬新で面白かったです。
ダブルを作ってから、悲劇ばかり続いてしまいますが、それでも生き残るために特訓して、血統に備える所は、なかなか良かったですね。