映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』では、島崎かず子(宮本茉由)が上原二郎を振った原因は、妻子のためではなかったの詳しく紹介します。
- 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のキャスト
- 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のストーリー
- 『島崎かず子(宮本茉由)が上原二郎を振った原因を解説』
- 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』と他の映画を比較
- 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のまとめ
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のキャスト
日本の恋愛映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、2022年11月4日から全国で上映されました(TOHOシネマズ甲府などでは2022年10月28日に先行公開)。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 島崎かず子(演:宮本茉由)貴族の娘でありながら、禁断の愛へ突き進む
- 上原二郎(演:安藤政信)農家の生まれの売れっ子作家
- 島崎直治(演:奥野壮)島崎かず子の弟で、浪費家な性格
- 島崎都貴子(演:水野真紀)島崎かず子の母親で、貴族の心を忘れない女性
- 上原スガ子(演:白須慶子)上原二郎の妻
- シチュー屋の主人(演:細川直美)市場でシチューを売る女性
- 和田の叔父(演:田中健)島崎都貴子に特別な取り計らいをする親戚
- 千鳥の女将(演:萬田久子)上原二郎の行きつけの店の女将
- 巡査部長(演:柏原収史)島崎かず子に訃報を届ける巡査部長
- 茂吉(演:三上寛)島崎家を心配する男性
- 福井(演:春風亭昇太)立派なアトリエを構える画家
- 三宅(演:柄本明)島崎都貴子を診察する医師
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のストーリー
昭和20年、日本は戦争に敗れて、米国に占領されて、華族制度が廃止されてしまいました。
今まで貴族だった上原一家は、貴重な資産を失ってしまい、仕方なく、和田の叔父にすがり、ある別荘で住む事になります。
島崎都貴子は、娘の島崎かず子に「もう少しで、直治も帰ってくるし、あなたもそろそろ他家に嫁いでみてはどうかしら」と勧めますが、あいては60歳近くの芸術家であり、しかも後妻という待遇でした。
島崎かず子は、あまりの仕打ちに「いつも、お母様は弟の直治の事ばかり」と頭に血が登ってしまいます。
娘があまりにも、罵詈雑言を浴びせてくるので「悪かったわ、この縁談の話は、私のほうから断っておくわね」「お母様、私のほうこそ、言いすぎてすいません」
親娘は分かり合えますが、直治が帰ってきたら、すぐに酒びたりになり、お金を気軽に使っていってしまいます。
島崎かず子は、弟に悪い影響を与えてしまった作家 上島二郎のもとへ行きますが、実は以前にも会った事があり、いきなり唇を奪われた事があったのです。
相手は、田舎出身の年配の作家でしたが、今では売れっ子作家としてもてはやされるようになっていました。
島崎かず子は、そんな作家に恋心を抱いてしまい、相手に妻子があっても、一夜を共にしてしまうのです。
ところが、母は結核で亡くなり、弟は未来を絶望して薬をあおって自殺をしてしまいます。
島崎かず子は、作家の上原二郎との間に出来た赤ちゃんを産みますが、すでに上原二郎は亡くなった後でした。はたして、焼け野原になった日本で、島崎かず子は一人で子供を育てられるのでしょうか?
『島崎かず子(宮本茉由)が上原二郎を振った原因を解説』
島崎かず子は、上原二郎の子供を身ごもっていながら「あなたには、妻子がいます」と言って、一緒に暮らす事を拒絶してしまいました。
上原二郎は、島崎かず子に振り払われて、そのまま血を吐いていき、ついには亡くなってしまいました。
しかし、島崎かず子が、上原二郎を振ったのは妻子がいたからではなく、貴族の誇りのためではないでしょうか?
母が亡くなった時も、貴族らしい振る舞いをして死んでいったので、母親のように生きたいと思って、農家生まれの男の妾になる事を拒んだ可能性があります。
『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』と他の映画を比較
太宰治の作品を映画化したものは『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』だけではなく『人間失格 太宰治と3人の女たち』もあります。
ただし、太宰治と3人の女たちでは、太宰治から発せられるトンデモナイ台詞が多く登場するので、太宰治を尊敬している方は、要注意な作品です。
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のまとめ
鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽を見た感想について、詳しく解説します。
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』のオススメ層
太宰治の作品が映画化された作品なので、太宰治ファンの方には、要チェックな作品ですね。
ただし、昭和色が強い作品になっているので、若い方が見たら「古臭い映画だなぁ」と思ってしまうかもしれないので、年代によって好みが分かれる映画と言えます。
- 太宰治ファン:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の残念な所
昭和の時代を映画化しているので、仕方ないと言えますが、少し古臭い音楽が多すぎたので『これはちょっとなぁ』とうなってしまう所がありましたね。
それでも、こういう音楽は、最近の映画はあまり聴かなかったので、逆に新鮮に聞こえた所もありました。
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の見所
島崎かず子役の宮本茉由さんが、安藤政信さんと禁断の愛を育み、情熱的なキスをしたり、指をからませたりして、大人の女性の魅力を感じさせるシーンが多くて良かったですね。