映画『嘘八百 なにわ夢の陣』では、山根寧々(中村ゆり)が秀吉に惹かれますが、実は豊臣秀吉を狂わせた軍師がいたので詳しく紹介します。
- 映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のキャスト
- 映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のストーリー
- 『山根寧々(中村ゆり)が惹かれた秀吉を狂わせた重臣』
- 『嘘八百 なにわ夢の陣』と他の映画を比較
- 映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のまとめ
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のキャスト
日本のコメディ映画『嘘八百 なにわ夢の陣』は、2023年1月6日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 小池則夫(演:中井貴一)古物商を取り扱い男性
- 野田佐輔(演:佐々木蔵之介)小池則夫とタッグを組む陶芸家
- 野田康子(演:友近)野田佐輔の妻
- 大原いまり(演:森川葵)太閤の絵を大事にする占い師で、小池則夫の娘
- 田中四郎(演:塚地武雅)太閤の遺産に興奮する男性
- TAIKOH(演:安田章大)カリスマのアーティスト
- 山根寧々(演:中村ゆり)TAIKOHクリエイションを仕切る女性
- 野田誠治(演:前野朋哉)佐輔と康子の息子
- 材木屋(演:宇野祥平)小池則夫に協力する木材屋
- 青山一郎(演:吹越満)テレビ番組のプロデューサー
- 委員長(演:松尾諭)大坂秀吉博の実行委員長
- 2代目よっちゃん(演:酒井敏也)初代よっちゃんの息子
- 後醍醐(演:桂雀々)文化庁の役人
- 番頭(演:山田雅人)TAIKOHクリエイションの番頭
- 樋渡(演:芦屋小雁)骨董屋『樋渡開花堂』の社長
- マスター(演:土平ドンペイ)飲み屋『土竜』のマスター
- ピエール(演:Blake Crawford)太閤の宝を調べる調査員
- 恵美子(演:高田聖子)TAIKOHのファン
- 紙芝居屋(演:麿赤兒)秀吉七品にまつわる紙芝居を見せる人物
- 雑賀万博(演:升毅)大坂秀吉博の実行委員会顧問
- 小出盛夫(演:笹野高史)秀吉研究の第一人者
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のストーリー
大阪城で、秀吉が利用していたと思われる茶碗のカケラが見つかり、マスコミが騒き出していましたが、秀吉七品の『鳳凰』は、まだ見つかっていない状況でした。
そこで、小池則夫は、秀吉の遺産を特集するプロジェクトを任されますが、TAIKOHクリエイションの山根寧々も秀吉の遺産を特集したプロジェクトを立ち上げてしまいます。
二つのプロジェクトが開催される時期が完全に重なり、小池則夫たちは『俺たちを完全に潰しにかかってきてるな』と危機感を強めます。
山根寧々は、陶芸家の野田佐輔に「秀吉に茶を立てる器を作ってもらえませんか?」と要請して、陶芸できる最高の環境を用意してあげます。
TAIKOHクリエイションでは、カリスマアーティストのTAIKOH(タイコウ)の絵画作品が人気となっていましたが、最近では波動に関連する商品をいくつも売るようになり、小池則夫は『うさん臭い』と鼻で笑ってしまうのです。
実は、TAIKOHクリエイションでは秀吉七品のうち、六品まで見つかっていましたが、鳳凰だけが見つからず、TAIKOHはインスピレーションがなくなり、全く絵を描けなくなって、貴重な収入源が無くなりつつありました。
野田佐輔に、鳳凰の茶碗を作って貰おうとしていましたが、あと一歩という所で茶碗が作れず、ついに契約を打ち切られてしまいます。
困り果てた陶芸家は、小池則夫とタッグを組んで、土とガラスを組み合わせた鳳凰の茶碗を作り上げようとしますが、上手くいくのでしょうか?
『山根寧々(中村ゆり)が惹かれた秀吉を狂わせた重臣』
山根寧々(中村ゆり)が惹かれた秀吉には、二人の軍師『両兵衛』がいました。
竹中半兵衛は、あの難攻不落の稲葉山城(岐阜城)を16名で、たった1日で陥落させた男であり、諸葛孔明の生まれ変わりと恐れられたほどの人物でした。
竹中半兵衛は、誠実な男であり、織田信長から美濃半国の領土を与える代わりに、稲葉山城を明け渡すようにと言われても「君主を戒めるためにした事」と断りました。
それに引き換え、黒田官兵衛は『備中高松城の水攻め』や『中国大返し』に貢献した軍師でしたが、少し恐ろしいものを秘めた男であり、秀吉亡き後、天下を狙って軍を進めた事があった人物だったのです。
秀吉が狂い始めたのは、織田信長が死んだ後に、黒田官兵衛から「秀吉殿、ご運が開けましたな」と言われた時です。
自分が、農民あがりから、一大名にまで取り立ててくれた信長に恩義を感じていて、号泣していた時に言われてしまったのです(一説には泣いていないとも考えられています)。
そんな時に、黒田官兵衛の言葉を聞いて『自分の心の中では、どこかで天下を取りたいという野心があったのかもしれないと思い、それをコイツは見透かした』と警戒するようになり、天下がほぼ確定した時から黒田官兵衛を遠ざけます。
しかし、黒田官兵衛の言葉により、どんどんと天下取りに動いて、織田信長の息子を殺したり、領土を奪ったりしました。
秀吉の欲棒はとどまる事を知らず、朝鮮や中国も征服しよう海外出兵を命じてしまい、親族や海外の人間を虐殺して、どんどんと狂っていきました。
この戦は負けたとも言えませんが、勝ったとも言えず、日本の力は、かなり消耗しました。
徳川家康という余力があったから、海外出兵の失敗から、10年も経たぬうちに江戸幕府が開かれて、日本は見事な復興を遂げて、パクス・トクガワーナと言われるほどの平和な時代を築けたのです。
話は長くなりましたが、以上のことを考えると、黒田官兵衛が余計な事を言わなければ、豊臣秀吉はここまで狂わなかったでしょう。
『嘘八百 なにわ夢の陣』と他の映画を比較
今作では、太閤(豊臣秀吉)の遺産が取り扱われますが、その豊臣の時代を守ろうとする映画が『関ヶ原』でした。
関ヶ原では、石田三成(演:岡田准一)が、君主の太閤が亡くなった後も、豊臣の天下を守ろうとしますが、徳川家康(演:役所広司)が豊臣の家臣たちを仲間割れをさせて、天下を取ろうとします。
日本史を大きく変える戦をテーマにした事は、大きく評価できる作品ですが、いかんせん関ヶ原が始まる前の話が長すぎて、肝心の関ヶ原の戦いの時間が短かったのが残念極まりない作品です。
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のまとめ
嘘八百 なにわ夢の陣を見た感想について、詳しく解説します。
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』のオススメ層
豊臣秀吉の遺産を扱う作品なので、日本の歴史や古物商に興味がある方に、オススメしたい映画ですね。さらに、大阪が舞台となるので、大阪の方が見ても、ある程度は満足できるコメディ映画です。
- 古物商に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 大阪府民:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の残念な所
野田佐輔が、なかなか理想の茶碗を作れずに、山根寧々から契約を打ち切られてしまいました。
しかし、山根寧々も最高の環境を準備してくれたので、サポートしている間に、理想の茶碗を作って欲しかったので、そこだけが残念な所でしたね。
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の見所
山根寧々役の中村ゆりさんが、TAIKOHにしっかりするように力説する所が、かなり迫力のある演技で、なかなか良かったですね。
さらに、中井貴一さんと佐々木蔵之介さんが、見事なタッグを組んで、笑いあり涙ありのストーリーを盛り上げてくれて、見所の多い作品でした。