斎藤道三が濃姫(綾瀬はるか)の兄に敗れた3つの理由!映画『レジェンド&バタフライ』

映画『レジェンド&バタフライ』では、斎藤道三(演:北大路欣也)が、あっけなく、濃姫綾瀬はるか)の兄に討たれてしまうので、敗因を3つまで紹介しましょう。

映画『レジェンド&バタフライ』のキャスト

日本の歴史映画『レジェンド&バタフライ』は、2023年1月27日に公開されました。

監督&脚本

登場人物&俳優

映画『レジェンド&バタフライ』のストーリー

美濃の斎藤家と、尾張織田家は長年に渡って戦ばかり続けていましたが、織田信秀は自分が死んだ後の事を考えて、斎藤家に和議を申し込みます。

そこで、斎藤道三は愛娘の濃姫を、織田信秀の息子である信長へ嫁がせる事になりますが、娘からは反論を全く許しませんでした。

織田信長は、尾張の大うつけと呼ばれるほどの男であり、格好ばかり気にするような男だったので、妻になっても「愚かな殿方は嫌いにございます」と言い放ってしまいます。

そのような日々が続く中で、織田信秀が病気で亡くなり、織田信長が跡を継ぐと、今川義元が4万5000もの大軍で押し寄せてきました。

侍女の各務野たちが逃げるようにさとしますが、濃姫は、織田信長に「敵は必ず勝てると思い込んでおります」と進言して「それが敵の急所か」と気づき、今川義元の本陣に奇襲をしかけて大勝利を収めます。

織田信長は、斎藤道三が息子の義龍に殺害された事もあり、その義龍の息子を攻めて、美濃を攻めとり、岐阜に名を改めました。

そこに、足利義昭が、共に上洛する事を勧めてきて、周りの重臣が反対する中、濃姫だけは「誰もがやらぬ事を、あなた以外の誰がします?一気呵成に上洛すべきです」

織田信長は上洛する事を決断しますが、多くの敵を作り上げてしまい、徹底抗戦を構える本願寺もろとも、女子供まで全てを焼き払うように命じてしまいます。

重臣たちは「それは、人のするような事でしょうか?」から諌められても「人の心など、とうに捨てたわ、我、人にあらず!」と言い放ち、僧兵の骸は山となり、女子供は焼き殺されてしまいました。

濃姫は、やりすぎる夫を諌めようとしても「お主が、上洛するように言ってきたのではないか!」と叫び、隙間風が吹いてしまいますが、二人の関係はどうなっていくのでしょうか?

斎藤道三濃姫綾瀬はるか)の兄に敗れた3つの理由』

斎藤道三北大路欣也)は、下克上を果たして、美濃を統一して、周辺の国々から『美濃のマムシ』と恐れられた男でした。

それほどの戦国大名が、息子の龍興にあっけなく敗れて、織田信長が援軍にいく前に討ち死にしてしまいます。

実は、斎藤道三が、濃姫の兄に敗れた理由は3つありました。

あまり、よく知られていない事ですが、斎藤道三は寒さが増す冬になると、山頂にある稲葉山城から降りて生活をしていたので、難攻不落と言われた城に籠城する事ができませんでした。

さらに、斎藤龍興を侮って、他の子供に跡を継がせようとしてしまい、信長公記には「知恵の鏡も曇ったか」と書かれるほどの失態を演じてしまいます。

極め付けは、美濃の武士たちに忠誠を誓わせるために、斎藤道三が「龍興は美濃の守護代だった土岐頼芸のご落胤である」と言ってしまった事でしょう。

斎藤龍興としては、跡を継がせる気もなく、守護代のご落胤(隠し子)となれば、自分の命を危ういと思い、ついに謀反を起こします。

難攻不落の稲葉山城に籠城する暇もなく、守護代のご落胤と思われた斎藤龍興のもとには2万以上の大軍が集まり、斎藤道三は数千の兵しか集まらなくなり、あっけなく討たれてしまった訳ですね。

最後に、斎藤道三は「これほどの采配を振るう息子を侮ったとは、ワシがうかつだった」と、評したそうです。

『レジェンド&バタフライ』と他の映画を比較

織田信長は、まさにレジェンド(伝説)と言われるほどの英雄であり、映画化されても不思議ではありません。

しかし、意外な戦国大名が映画化された事もあり、それが『信虎』です。歴史に詳しくない人は、信虎って誰?となるかもしれませんが、武田信玄の父親であり、織田信長を苦しめる戦国最強の武田騎馬軍団の礎を築いた男です。

この男がいなければ、武田信玄が、織田信長徳川家康連合軍と戦う事など不可能であり、奥信濃まで攻め込むまでには、もっと時間がかかっていた事でしょう。

かなり重要な人物ですが、知名度があまり高くないのに、それを映画化した訳ですから、今作ほどのネームバリューはありませんが、見ておく価値はあります。

映画『レジェンド&バタフライ』のまとめ

引用:https://legend-butterfly.com/

レジェンド&バタフライを見た感想について、詳しく解説します。

映画『レジェンド&バタフライ』のオススメ層

織田信長濃姫が主役となる映画なので、歴史に興味がある方にはオススメですし、夫婦で見てみるのも悪くはありませんね。

ただし、歴史映画なので、流血シーンもあるので、キッズには、あまりオススメできない映画です。

  • 歴史好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 夫婦:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️

映画『レジェンド&バタフライ』の残念な所

邦画では、久しぶりに力の入った歴史映画なので、楽しみと不安が入り混じる中、見てみましたが、肝心のシーンが、ことごとくカットされていました。

織田信長斎藤道三と会うシーンや、桶狭間の合戦などが、カットされていて、桶狭間は出陣していく所と、帰ってくるシーンだけという寂しいもので、ガッカリとしてしまいましたね。

本願寺では、あそこまで力を入れている訳ですから、夫婦の絆の時間をもう少しカットして、戦場のシーンを入れるべきでした。

こういう所が、最近の邦画でいただけない所ですね。

映画『レジェンド&バタフライ』の見所

戦場は、迫力不足なのは否めませんが、ストーリーは斬新な所がありましたし、織田信長濃姫の夫婦関係にスポットを当てたのは面白い所でした。

特に、明智光秀が、本願寺攻めに積極的になったり、裏切り者のしゃれこうべを盃に進呈する所は、斬新で面白かったです。

明智光秀が、織田信長に謀反を起こしたのも、濃姫とのふれあいによって、魔王から人の心を取り戻していった事に、不満を抱いたというのも、なかなか興味をひきつけられるものがありましたね。

そして、徳川家康が出てきた時に『よく、こんなに徳川家康に似ている俳優を見つけてきたなぁ、それにしても、誰なんだろう?』と思っていたら、映画館のエンドロールで、斎藤工さんと知って驚きました。

きっと、太っている顔立ちになったのは、特殊メイクだった訳ですね。このあたりも、隠れた仕掛けであり、驚かされる所でした。