映画『信虎』では、武田勝頼が父の遺言に従わず、信虎に従っていたら、滅びなかったのか?詳しく紹介します。
映画『信虎』のキャスト
日本の歴史映画『信虎』は、2021年11月12日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:金子修介&宮下玄覇
- 脚本:宮下玄覇
登場人物&俳優
- 武田信虎-無人斎道有(演:寺田農)武田信玄に追放された父
- 上杉謙信(演:榎木孝明)義を重んじる越後の戦国大名
- 織田信長(演:渡辺裕之)武田家を追い詰める覇王
- お直(演:谷村美月)武田信虎の娘
- 土屋伝助(演:隆大介)武田信虎の側近
- お花(演:花澄)侍女
- 武田信玄(演:永島敏行)甲斐・信濃・駿河を治める戦国大名
- 武田勝頼(演:荒井敦史)武田の陣代を任される戦国大名
- 武田信勝(演:大八木凱斗)武田信玄に認められた孫
- 北の方(演:西川可奈子)武田勝頼の側室
- 大方(演:奥山眞佐子)武田勝頼の外祖母
- 武田逍遥軒(演:永島敏行)武田信玄の六男
- 一条信龍(演:杉浦太陽)武田信虎の八男
- お西(演:まつむら眞弓)武田信虎の側室
- お弌(演:左伴彩佳)武田信虎の娘
- 武田信豊(演:鷲尾直彦)武田信繁の次男
- 穴山信君-梅雪斎(演:橋本一郎)武田から徳川に裏切る重臣
- 木曽義昌(演:實貴政夫)武田から織田に裏切る重臣
- 山県昌景(演:葛山信吾)武田の赤備えで恐れられる猛将で、武田四天王の一人
- 内藤昌秀(演:井田國彦)武田四天王の一人
- 馬場信春(演:永倉大輔)武田四天王の一人
- 春日弾正忠(演:川野太郎)武田四天王の一人
- 横手源七郎(演:井藤瞬)武田の家臣で、柳澤吉保の祖父
- 長尾顕景-上杉景勝(演:長尾卓磨)上杉謙信の甥
- 上杉景虎(演:長森陽春)上杉謙信の養子で、北条氏康の七男
- 柳澤保明-吉保(演:柏原収史)武田家の再興に尽力する人物
映画『信虎』のストーリー
武田信虎は、嫡男の進言から追放されてしまい、すでに歳(よわい)80にまでなっていましたが、武田信玄が上洛しようとして、織田・徳川の連合軍を打ち破った事を喜んでいました。
ところが、武田信玄が危篤で兵を引き上げさせた事を知って、いてもたってもいられなくなり、側近や娘たちと一緒になって、必死の思いで甲斐の国へ戻ります。
武田勝頼や、重臣たちに「すぐに織田と決戦するように」と説いても「信玄公の遺言により、3年は戦をしてはいけませぬ」と言われてしまい「三年も待っていたら、織田が天下を取るぞ」
しかし、武田は動こうとせず、その間に織田信長は公方(足利義昭)を京の都から追放して室町幕府を滅ぼして、朝廷を動かして年号を元亀から『天正』に改元させました。
武田信虎は「ワシでは、公方様を助ける事が出来なかったか」と嘆いてしまいますが、織田信長の快進撃は続き、越前の朝倉家・北近江の浅井家も滅ぼしました。
ワシが作った甲斐府中が、越前の一乗谷のように燃やさせてはならんと危機感を抱きますが、松永久秀も滅ぼされて、本願寺は織田と和睦をしてしまいます。
織田信長は「これで公方に味方する者はいなくなった。次は武田の小せがれの四郎(武田勝頼)の番じゃ」と嘲笑い、上杉謙信は「勝頼には軍略がないようじゃ、徳川と共に挟み撃ちにいたそう」と画策します。
武田信虎は、お家の行く末を案じながら、ついに大往生(安らかに死ぬ事)して、逝去してしまいました。
穴山梅雪は、武田から徳川に裏切り、織田・徳川連合軍が、ついに甲斐まで攻めてきて、武田信虎の娘も追い詰められていきます。はたして、武田家の者たちは、どうなってしまうのでしょうか?
『武田勝頼(荒井敦史)は信虎に従ったら滅びなかった?』
武田勝頼(荒井敦史)は、父の信玄の遺言に従い、3年は戦おうとしませんでした。
しかし、この間に、織田信長は周りの敵を次々に滅ぼしていき、信玄から死んでから2年ぐらい経ち、長篠の合戦で武田家は衰退の一途をたどってしまいます。
もしも、信虎の言葉に従って、織田信長の敵が多い中で、上洛しようとしたら、状況は一変していたでしょう。
滅びるかどうかという話では、やはり兵農分離をしていた織田軍は強力であり、武田は農作物の収穫時期には動きづらいので、その間に織田軍が快進撃を続けた可能性があります。
そのため、信虎の言葉に従ったら、織田軍を追い詰める事はできましたが、滅びる時期が遅れた程度だった可能性が高いですね。
『信虎』と他の映画を比較
映画『信虎』では、榎木孝明さんが上杉謙信役を演じていましたが、実は映画『天と地と』でも上杉謙信役を演じています。
『天と地と』では、制作費50億円をかけて、合成を全く使わず、数万人ものエキストラが動員されており、その迫力は圧巻の一言です。
それに比べれば、やはり今作は迫力不足としか言いようがありません。
『信虎』の見逃し配信を無料で見る方法
動画配信『U-NEXT』に初めて入会した場合には、映画『信虎』を見られるので、武田信虎が重臣たちと久しぶりに再会するシーンなどを視聴できます(レンタル料399円はかかります)。
ただし、本ページの情報は2023年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
31日間を過ぎたら、月額1,990円(税別価格)かかるので、31日の間に今後もU-NEXTを契約し続けるか考えるのも悪くありません。
映画『信虎』のまとめ
信虎を見た感想について、詳しく解説します。
映画『信虎』のオススメ層
武田信虎を描いた映画なので、歴史好きの方には、オススメの作品ですね。80歳以上になっても、活躍していくので、シニア層にも、オススメです。
- 歴史好きの方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『信虎』の残念な所
武田信虎が、若い時に信玄より信繁を溺愛して、親子で葛藤したシーンも見たかったのに、高齢になった所から始まるので、そこは残念な所ですね。
ただし、多くの歴史ファンたちは、武田信虎が追放されてからは、あまり知っていないので、そこに重点を置いたのは評価できる映画です。
映画『信虎』の見所
武田信虎が、必死の思いで甲斐まで行って、武田を救おうとする所は、なかなか見応えがありました。
さらに、谷村美月さんが公家風の化粧をした所も見られるので、そこも今作の大きな見所ですね。