映画『湯道』で、夙子(演:夏木マリ)が、秋山いづみ(演:橋本環奈)の居場所を教えなかったのですが、それは娘のためでもあった可能性があるので紹介します。
映画『湯道』のキャスト
日本の温泉映画『湯道』は、2023年2月23日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 秋山いづみ(演:橋本環奈)まるきん温泉の看板娘
- 夙子(演:夏木マリ)山奥に住む老婆
- 横山舞香(演:生見愛瑠)正と雅代の次女で、仰天な計画を考える女性
- 植野悠希(演:朝日奈央)ことば巧みな編集者
- 三浦史朗(演:生田斗真)まるきん温泉をつぶしてマンションの建設を企む
- 三浦悟朗(演:濱田岳)三浦史朗の弟
- 横山正(演:小日向文世)定年が迫っている郵便局員
- 横山雅代(演:藤田朋子)横山正の妻
- 小林良子(演:天童よしみ)まるきん温泉で、歌いながら入浴するのが好きな客
- 竜太(演:クリス・ハート)コーヒー牛乳を楽しみにする囚人
- 高橋大作(演:寺島進)料理屋「寿々屋」の店主
- 高橋瑛子(演:戸田恵子)高橋大作の妻
- アドリアン(演:厚切りジェイソン)義父を怒らせる外国人
- 山岡照幸(演:浅野和之)娘とアドリアンの交際を反対する男性
- 山岡由希子(演:堀内敬子)山岡照幸の妻
- 山岡紗良(演:森カンナ)照幸と希子の娘
- 堀井豊(演:笹野高史)まるきん温泉の看板娘を気にいる客
- 堀井貴子(演:吉行和子)堀井豊の妻
- DJ FLOW(演:ウエンツ瑛士)ラジオのDJで、大の風呂好き
- 太田与一(演:吉田鋼太郎)風呂の評論家
- 二之湯薫明(演:角野卓造)湯道の家元
- 梶斎秋(演:窪田正孝)湯道を教える男性
- 風呂仙人(演:柄本明)風呂仙人と呼ばれる男性
映画『湯道』のストーリー
秋山いづみ(演:橋本環奈)は、まるきん温泉の番頭で、働いていました。
まるきん温泉は、三浦悟朗が経営をしていましたが、そこに兄の三浦史朗が久しぶりにやってきて「こんな儲からない仕事なんて辞めて、マンションでも建てたほうが良いだろう」と言われてしまいます。
三浦悟朗は『親父の葬儀にも来なかったくせに、今さら何を言ってんだ』と不快感を抱いてしまい、相手にしませんでした。
ついに兄弟で、大げんかしてしまい、それが原因で火事になってしまって、三浦悟朗は火傷をしてしまい、入院するハメになってしまいます。
短期間で退院する事ができますが、すっかりと弱気になり「兄貴の言う通りだったよ、もう、この銭湯はたたむ」と言ってしまい、秋山いづみは幻滅してしまい、姿を消してしまいました。
三浦兄弟は慌てて、彼女の居場所を探すために、常連客から「多分、あそこの温泉じゃないかな」と教えられたので、すぐに、その場所へ向かいます。
目的の山奥には、小屋があって、夙子(演:夏木マリ)が出迎えてくれましたが、ここにお客が来ないのか聞いても「来てないですねぇ」と教えられます。
二人は、ガックリとしてしまいますが、有名な五右衛門風呂がある事を知って、近くにある川から水を汲み、薪(まき)も用意して、五右衛門風呂に入る事にしました。
ところが、そこに秋山いづみが突然、現れてしまうのでビックリしてしまいます。『なんで?』と思ってしまいますが、実は、秋山いづみは夙子の娘だったのです!
はたして、秋山いづみは、まるきん温泉に戻ってくれるのでしょうか?
『夏木マリが橋本環奈の居場所を教えないのは娘のため』
夙子(演:夏木マリ)は、三浦兄弟から「誰か、お客が来ていませんか」と聞かれた時に「来ていないですねぇ」と答えます。
あとになって、秋山いづみ(演:橋本環奈)が娘である事を知りますが、夙子から「だって、お客さんだって言うから」と言われるので「そうですねぇ」と納得しました。
しかし、お客と聞いた時に『もしかしたら、娘の事を勘違いしているのかもしれない』と思っても不思議ではありません。
それなのに、来ていないと答えたのは、二人に五右衛門風呂に入ってもらうように、上手く誘導したかったのではないでしょうか?
五右衛門風呂に入る事によって、お風呂の素晴らしさを分かってもらい、再び銭湯を続けてもらおうと思った可能性があります。
恐らく、娘から、まるきん温泉(銭湯)の事を聞いていて、それで、小屋に訪れてきた二人を見て『もしかして、この二人が、娘の言っていた銭湯の二人ではないか?』と思ったのでしょう。
娘は、まるきん温泉を大事に思っていて、そこで、あのような、ひと芝居を売った可能性があります。
映画『湯道』のまとめ
夙子(演:夏木マリ)が、秋山いづみ(演:橋本環奈)の居場所を教えなかったのは、恐らく、まるきん温泉を続けて欲しくて、まずは五右衛門風呂に入って貰いたいと思った可能性が高いですね。
夏木マリさんはベテラン女優なので、その存在感は強くて、この方がいるのといないのとでは、だいぶ作品のイメージも変わる感じがします。