朝ドラ『虎に翼 第115話』では、原爆裁判で主文を後回しにしましたが、現代でも主文を後回しにする事があります。
そこで、現代の裁判で、主文を後回しにするケースや、その理由について詳しく紹介しましょう。
ドラマ『虎に翼』のキャスト
虎に翼は、2024年4月1日から放送開始されました。
演出
- 梛川善郎
- 安藤大佑
- 橋本万葉
登場人物&俳優
虎に翼に登場する人物や、俳優たちは以下の通りです。
佐田寅子の家族
- 猪爪寅子-佐田寅子(演:伊藤沙莉)三淵嘉子をモデルにした人物
- 佐田優未(演:毎田暖乃)佐田寅子の娘
- 猪爪はる(演:石田ゆり子)猪爪寅子の母親
- 猪爪直言(演:岡部たかし)猪爪寅子の父親
- 猪爪直道(演:上川周作)猪爪寅子の兄
- 猪爪直明(演:三山凌輝)猪爪寅子の弟
- 米谷花江(演:森田望智)猪爪寅子の同級生
- 猪爪直人(演:琉人)直道と花江の長男
- 猪爪直治(演:楠楓馬)直道と花江の次男で、サックス好き
- 佐田優三(演:仲野太賀)猪爪家に下宿する書生
- 道男(演:和田庵)寿司職人の仕事を始めた人物で、家族同然の関係
- 田沼玲美(演:菊池和澄)猪爪直明の恋人
佐田寅子の同級生たち
- 山田よね(演:土居志央梨)男装をする女性
- 桜川涼子(演:桜井ユキ)華族のお嬢さま
- 玉(演:羽瀬川なぎ)桜川涼子の親友
- 大庭梅子(演:平岩紙)猪爪寅子の同級生で、汐見の妻
- 崔香淑(演:ハ・ヨンス)朝鮮からの留学生
- 轟太一(演:戸塚純貴)法学部で猪爪寅子と知り会う男子
- 花岡悟(演:岩田剛典)社交的な男性
- 小橋浩之(演:名村辰)女子たちに罵声を浴びせていた男子
- 稲垣雄二(演:松川尚瑠輝)小橋浩之と一緒に、女子をバカにしていた男子
東京で知り合った人物たち
- 小高奈津子(演:古畑奈和)花岡悟の婚約者
- 穂高重親(演:小林薫)猪爪寅子の恩師
- 桜川寿子(演:筒井真理子)桜川涼子の母親
- 大庭梅子(演:平岩紙)猪爪寅子の同級生
- 大庭徹男(演:飯田基祐)大庭梅子の妻
- 大庭光三郎(石塚陸翔)大庭梅子の三男
- 桜川侑次郎(演:中村育二)桜川涼子の父親
- 笹山(演:田中要次)笹寿司の主人であり寿司職人
- 竹中次郎(演:高橋努)新聞記者
- 久保田聡子(演:小林涼子)猪爪寅子の先輩
- 中山千春(演:安藤輪子)久保田聡子と同じ女子学生
- 汐見圭(演:平埜生成)崔香淑の婚約者
- 稲(演:田中真弓)米谷家で働く女中
- 横山太一郎(演:藤森慎吾)猪爪寅子に怒ってしまう見合い相手
- 田中(演:栗原英雄)夫婦間の暴力を扱う法廷の裁判長
- 東田側の弁護士(演:長谷川忍)夫の弁護人
- 峰子側の弁護士(演:じろう)妻の弁護人
- 東田甚太(演:遠藤雄弥)妻に暴力を振るっていた男性
- 峰子(演:安川まり)離婚調停中に、夫に財産の返還を求める女性
- 小泉(演:福室莉音)佐田寅子の後輩
- 神保衛彦(演:木場勝己)桂場の恩師で帝国大学教授
- 立花幸恵(演:伊勢志摩)婦人代議士
- ホーナー(演:ブレイク・クロフォード)優しく佐田寅子にく接するユダヤ人
- 道男(演:和田庵)スリの少年たちのリーダー
- 元山すみれ(演:武田玲奈)大庭家の遺産を狙う妾
- 大庭徹太(演:見津賢)大庭梅子の長男
- 大庭徹二(演:掘家一希)大庭梅子の次男
- 大庭光三郎(演:本田響矢)大庭梅子の三男
- 大庭静子(演:於保佐代子)大庭徹太の妻
- 茨田りつ子(演:菊地凛子)別れのブルースで有名な歌手
- 星朋彦(演:平田満)初代最高裁判所長官
- 梶山裕司(演:菟田高城)フランス人の女性と離婚しようとする男性
- 梶山ルイーズ(演:太田緑ロランス)梶山裕司の妻
- 梶山栄二(演:中本ユリス)梶山夫婦の息子
- 福田瞳(演:美山加恋)不貞行為を働いてしまう女性
- 福田慶太(演:中村無何有)福田瞳の夫
- 星照子(演:安田聖愛)星航一の先妻
新潟の赴任先で知り合う人物
- 杉田太郎(演:高橋克己)新潟の弁護士
- 杉田二郎(演:田口浩正)新潟の弁護士
- 入倉始(演:岡部ひろき)新潟地方裁判所・刑事部の裁判官
- 深田仁助(演:遠山俊也)新潟地家裁・三条支部の庶務課長
- 高瀬雄三郎(演:望月歩)新潟地家裁・三条支部の書記官
- 小野知子(演:堺小春)新潟地家裁・三条支部庶務課で働く女性
- 稲(演:田中真弓)佐田寅子の家事をお手伝いする女性
- 森口美佐江(演:片岡凜)佐田寅子の後輩になる女性
- 一柳忠義(演:田中美央)新潟の検察官
- 入倉始(演:岡部ひろき)新潟の裁判官で、犯罪者に辛辣な性格
- 樋口政一(演:水野宗典)新潟の刑事事件の弁護人
- 元木俊雄(演:山時聡真)19歳の少年で、暴行事件の被害者
- 水上守(演:林裕太)20歳の少年で、暴行事件の加害者
- 金顕洙(演:許秀哲)放火の疑いをかけられる朝鮮人
- 広洙(演:成田瑛基)金顕洙の弟
新潟から東京に戻った後に知り合う人物
- 星百合(演:余貴美子)航一の継母
- 星朋一(演:井上祐貴)航一の長男
- 星のどか(演:尾碕真花)航一の長女
- 遠藤(演:和田正人)轟太一の恋人
- 丘崎春子(演:垂水文音)玄太と仲が悪い女子
- 益岡良介(演:岩田奏)女性の労働について理解できない男子
- 大地玄太(演:斎藤汰鷹)粗暴な所があり、女子か敬遠される男子
- 嘉納隆義(演:小松利昌)国際法学者
- 遠藤時雄(演:和田正人)轟太一の恋人
法曹界の仲間たち
- 星航一(演:岡田将生)新潟地方裁判所・刑事部の裁判官
- 多岐川幸四郎(演:滝藤賢一)花岡悟を侮辱する人物
- 久藤頼安(演:沢村一樹)猪爪寅子に協力的な人物
- 雲野六郎(演:塚地武雅)雲野法律事務所の代表
- 久藤頼安(演:沢村一樹)佐田寅子を高く評価する人物
- 桂場等一郎(演:松山ケンイチ)司法の独立を重視する裁判官
- 漆間昭(演:井上拓哉)東京地裁民事第二十四部に所属の裁判官。
- 岩居(演:趙珉和)原爆投下の責任を追求する人物
- 秋山真理子(演:渡邉美穂)佐田寅子の後輩
ドラマ『虎に翼 第115話』のストーリー
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/2e82c4d90b4aa15e7a8c2413114cd680a30f57e1
桂場等一郎は、最高判事の一人となりますが、いきつけの和菓子屋で、今回も大庭梅子の料理を食べる事になります。
周りの者たちは『今度こそ、合格か?』と固唾を飲んで見守っていると、桂場等一郎の険しい表情をピクリと動かして、静かに拍手をします。
大庭梅子は「あ、ありがとうございます」と頭を深く下げて、お礼を言うと、店主たちは、頬をゆるめて褒め称えます。
「梅子さん、おめでとう。これで安心して、お店を任せられる」
そこに、道男がやってきて、佐田優未に「実は、おっちゃんがほとんど歩けなくなっていて」と事情を説明してきました。
「そうだったの?ごめん、何も知らなくて」「いや、それで店を継がないかって言われたんだけど、断った」
「ほら、俺って客商売が苦手だし、頭を悪いから勘定もできない。そうしたら、お店をたたむ事になって、俺って、馬鹿だろう」
道男は「ごめん、せっかく、俺の居場所を見つけてくれたのに」と土下座をしてしまいますが、佐田優未は黙って首を横に振ります。
大庭梅子は、静かに近づいてきて「だったら、私と一緒に、ここで働かない?和菓子とお寿司で。客商売なら得意だし、私は頭はいいわよ」
店主たちも「梅子さんのやりたいようにやればいいよ」と言ってくれて、二人で、このお店を継ぐ事になりました。
原爆裁判が再び始まると、裁判長は「原爆投下は国際法上、違法であるが、国際法を個人にあてる事はできない」と静かに語ります。
マスコミは、それをメモすると、すぐに裁判所から出ようとすると、裁判長はそれをおしとどめるように、大きな声を張り上げます。
「国民を保護する事は言うまでもない。国家は自ら始めた責任により、十分な救済策を内閣が果たさねばならない職責である」
「主文、原告らの請求を棄却する。訴訟費用は原告らの負担とする」
そう言い放つと、ようやく長年に渡って続けられた原爆裁判が終わったのです。
『現代でも主文を後回しにするケースや理由』
現代の裁判で、主文を後回しにするケースで多いのが、被告人に死刑を言い渡す時です。
なぜ、死刑を言い渡す時に、主文を後回しにする事が多いのか?それは、判決理由をしっかりと聞いて欲しいからです。
参照元:https://izumi-keiji.jp/column/houritsu-gimon/shubun-atomawashi
死刑判決は、被告人にとって「生命を絶たれる宣告」なので、そのあとに判決理由を言われても、集中して聞けないでしょう。
そこで、まずは主文を後回しにして、判決理由から述べられるケースが多い訳です。
かつて『弁護士のクズ』でも、裁判長が主文を後回しにした時に、弁護士が緊張するシーンがありました。
弁護士たちは『え?主文を後回しにするという事は』と覚悟を決めたシーンでしたが、それだけ死刑判決には多いという事なのでしょう。
ドラマ『虎に翼 第115話』の見所とまとめ
第115話では、ついに大庭梅子の作った和菓子の味が認められて、これで店を継ぐ事ができました。
しかし、道男が客商売や勘定が苦手な事から、お店を継ぐ事を断ってしまうと、大庭梅子と一緒に仕事をする事になりました。
原爆裁判では、国際法を個人にあてる事ができないという判決が下りましたが、原爆投下は国際法で違法と言えないとしたのは救いでしたね。