引用:https://artexhibition.jp/topics/news/20231124-AEJ1713544/
大河ドラマ『光る君へ 第44話』では、藤原道長が望月の歌をうたい、あまりにも傲慢な内容に、他の公家たちはドン引きしてしまいます。
しかし、藤原道長の望月の歌は傲慢からくるものではなく、三人の妃のための歌だったので、詳しく理由を紹介しましょう。
大河ドラマ『光る君へ 第44話』のキャスト
光る君へ 第話は、2024年1月7日から放送開始されました。
脚本&演出
登場人物&俳優
紫式部の一族や身近な者たち
- 紫式部-まひろ(演:吉高由里子)藤式部と呼ばれる歌人
- 藤原惟規(演:高杉真宙)紫式部の弟
- まひろ(演:落井実結子)のちの紫式部
- 藤原賢子(演:南沙良)まひろの娘
- あさ(演:平山咲彩)藤原賢子の乳母
- さわ(演:野村麻純)まひろを慕っている女性
- 藤原為時(演:岸谷五朗)紫式部の父
- ちやは(演:国仲涼子)紫式部の母
- 太郎(演:湯田幸希)まひろの弟
- はる(演:島田桃依)まひろの従者
- 熊丸(演:志村光貴)まひろ家の下男
- 藤原宣孝(演:佐々木蔵之介)紫式部の夫
- 乙丸(演:矢部太郎)紫式部の従者
- いと(演:信川清順)惟規の乳母
藤原家
- 三郎(演:木村皐誠)のちの藤原道長
- 藤原道長(演:柄本佑)平安時代に栄華を極める人物
- 源倫子(演:黒木華)宇多天皇の曽孫で、藤原道長の嫡妻
- 藤原頼通(演:大野遥斗)藤原道長と源倫子の嫡男
- 源明子(演:瀧内公美)皇子・源高明の娘で明子女王と称される人物
- 藤原顕信(演:百瀬朔)藤原道長の三男で、母は明子
- 源俊賢(演:本田大輔)源明子の兄
- 藤原兼家(演:段田安則)藤原道長の父
- 時姫(演:三石琴乃)藤原兼家の正室
- 藤原頼忠(演:橋爪淳)関白
- 藤原詮子(演:吉田羊)藤原道長の姉
- 藤原道隆(演:井浦新)藤原道長の兄で、藤原兼家の長男
- 藤原伊周(演:三浦翔平)藤原道隆の嫡男
- 藤原道兼(演:玉置玲央)藤原兼家の次男で、まひろを殺害した人物
- 藤原寧子(演:財前直見)藤原兼家の妾で、藤原道綱の母
- 藤原道綱(演:上地雄輔)藤原道長の兄で、藤原道長の異母兄
- 高階貴子(演:板谷由夏)藤原道兼の妻
- 藤原隆家(演:竜星涼)藤原道隆の四男
- 藤原定子(演:高畑充希)藤原道隆の娘
朝廷
- 一条天皇(演:塩野瑛久)一族や貴族たちの関係に頭を悩ます帝
- 藤原彰子(演:見上愛)藤原道長の娘にして、一条天皇の妃
- 藤原妍子(演:倉沢杏菜)藤原道長の第四子で、三条天皇の女御
- 三条天皇(演:木村達成)のちの三条天皇
- 藤原娍子(演:朝倉あき)三条天皇の女御で、藤原済時の長女
- 藤原定子(演:高畑充希)一条天皇に愛された皇后
- 敦康親王(演:渡邉櫂)一条天皇と定子の第一皇子
- 祇子女王(演:稲川美紅)敦康親王の妻
- 敦成親王(演:不明)一条天皇と彰子の皇子
- 円融天皇(演:坂東巳之助)64代天皇
- 懐仁親王-東宮(演:石塚陸翔)藤原詮子の息子、のちの66代一条天皇
- 花山天皇(演:本郷奏多)少し奇抜な行動が多い皇族
- 安倍晴明(演:ユースケ・サンタマリア)陰陽師
- 藤原斉信(演:金田哲)一条朝の四納言
- 藤原公任(演:町田啓太)一条朝の四納言
- 藤原実資(演:秋山竜次)藤原道長の先輩
- 藤原行成(演:渡辺大知)藤原道長と一条天皇の狭間で苦しむ人物
- あかね(演:泉里香)和泉式部日記の作者
彰子の女房
- 赤染衛門(凰稀かなめ)以前より、藤原彰子に仕える人物
- 宮の宣旨(演:小林きな子)彰子の女房の一人で、体格の良い女性
- 大納言の君(演:真下玲奈)彰子の女房の一人
- 小少将の君(演:福井夏)彰子の女房の一人
- 宰相の君(演:瀬戸さおり)彰子の女房の一人
- 馬中将の君(演:羽惟)彰子の女房の一人
- 左衛門の内侍(演:菅野莉央)彰子の女房の一人
越前国の人々
- 周明(演:松下洸平)宋人
- 源光雅(演:玉置孝匡)藤原為時に賄賂を出そうとする人物
- 朱仁聡(演:浩歌)日本の朝廷を重んじる宋人
- 三国若麻呂(演:安井順平)宋人を紹介する温厚な人物
- 大野国勝(演:徳井優)朱仁聡を捕らえるように命じる役人
その他
大河ドラマ『光る君へ 第44話』のストーリー
引用:https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/QWXNN81PW4/
藤原道長は、三条天皇に報告しようとすると「声が小さい!」と言われてしまい、大きな声を張り上げる事になります。
「私は帝を辞めぬが、お前が摂政になり、政(まつりごと)の全てを行え。それが一番、良いであろう」
藤原道長は、側近たちを集めて「わしは具合を悪くして、病になったという事にする」と言って、三条天皇に譲歩するつもりがありませんでした。
噂で、藤原道長が病になったという事が知られると、女子たちは「あの美しい顔で苦しんでいるなんて…見てみたいわぁ」と笑い合います。
三条天皇は「ここまでか」と愕然としますが、藤原実資が「ここは、奥の手を使ってはいかがですか?」と進言します。
「敦明親王さまを東宮にさせてくれなければ、譲位せぬと言うのです」「わしには目が見えんが、そなたの顔はよく見える」
「そなたこそ、忠臣じゃ」
しかし、そうは上手く事は進まず、藤原彰子の皇子・敦成親王がわずか9歳で、即位する事になりました。
藤原道長は幼い帝の摂政となり、日の本を牛耳り、藤原彰子は名実ともに国母となります。
ついに、わが一族から帝が出たことに、源倫子は母から「私の目に狂いはなかったでしょう?」と言われて、二人で微笑みあいます。
夜になり、藤原道長は一族、重臣、側近たちを集めて、宴をもよおして、満月を見ながら、歌い始めます。
「このよをば 我がよとぞ思ふ、 望月の 欠けたることも 無しと思へば」
これより、1000年経っても、語り継がれる歌であり、藤原道長の自画自賛の歌が解き放たれた瞬間でした。
はたして、藤原道長の一族の栄華はいつまで続くのでしょうか?
『望月の歌は傲慢からくるものではなく妃のための歌』
望月の歌は、この世は自分のものであり、満月のように、全く気持ちが欠ける事なく、満足しているような意味に聞こえるかもしれません。
しかし、このよは『世』ではなく『夜』という意味であり、望月とは『自分の気持ち』ではなく『三人の妃』を表しています。
参照元:https://www.yomiuri.co.jp/column/japanesehistory/20210628-OYT8T50054/2/
つまり、今夜は、三人の妃がかけていない事を歌ったものです。
三人もの娘が出世をして、かけていない事を満月として例えたものであり、決して傲慢からくるものではないという説が、最近は唱えられています。
大河ドラマ『光る君へ 第44話』の見所とまとめ
第44話では、ついに藤原道長の望月の歌が出てきましたが、やはり藤原道長と言えば、この歌のイメージが強いですね。
今までの藤原道長は、慎重で民の事を思う貴族として描かれていましたが、だんだんと権力にとりつかれていきました。
そして、ようやく望月の歌をうたう貴族らしい感じにはなりましたが、今後どうなっていくのか?注目したいです。