映画『正体』では、鏑木慶一(演:横浜流星)が冤罪で死刑を言い渡されてしまい、必死に逃亡していきます。
そんな映画『正体』の7つの名言について、詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。
映画『正体』のキャスト
日本のサスペンス映画『正体』は、2024年11月29日に公開されました。
監督&脚本&原作
登場人物&俳優
- 鏑木慶一(演:横浜流星)逃亡する死刑囚
- 安藤沙耶香(演:吉岡里帆)ライターになった鏑木慶一と仕事をする女性
- 野々村和也(演:森本慎太郎)鏑木慶一の友達になる男性
- 酒井舞(演:山田杏奈)ケアハウスで働く女性
- 又貫征吾(演:山田孝之)鏑木慶一を追い続ける刑事
- 井澄正平(演:前田公輝)鏑木慶一を信用しない刑事
- 川田誠一(演:松重豊)又貫征吾の上司
- 井尾由子(演:原日出子)事件に巻き込まれる女性
- 笹原浩子(演:西田尚美)遺族の妹
- 足利清人(演:山中崇)凶悪犯罪を行ってしまう人物
- 後藤鉄平(演:宇野祥平)鏑木慶一をライターとして雇う上司
- 金子健介(演:駿河太郎)従業員を人間として扱わない人物
- 野口正恵(演:木野花)鏑木慶一を信用する女性
- 安藤淳二(演:田中哲二)安藤沙耶香の父親
映画『正体』のストーリー
鏑木慶一は犯罪者と思われていて逃亡を続けていましたが、安藤沙耶香・酒井舞・野々村和也たちは、どうしても悪い男には見せませんでした。
刑事・又貫征吾は「あなたたちは、あの男をよく分かっていない。あの男の正体は」と言いたくなってしまいます。
実は、こうなってしまったのは、時計の針をだいぶ前に戻さなくてはいけません。
鏑木慶一は一家を残酷な方法で殺害したと疑われて、法廷で死刑を言い渡されましたが、護送中に隙を見て、暴れ出して逃亡しました。
大阪府住之江区の建設現場に潜り込んで、そこで働き始めますが、同僚の野々村和也は仕事中に怪我をしても労災がおりません。
そこで、法律の知識を使って、国に訴えて、治療してもらおうと動いて、野々村和也から『いいやつだ』と思われます。
しかし、鏑木慶一の顔が指名手配にされている顔と似ている事から『もしかして、こいつは凶悪犯では?』と思ってテンパってしまい、警察に通報します。
鏑木慶一は、ある程度の軍資金を貯めたので、今度はフリーライターとして、安藤沙耶香たちのいる会社で働き始めます。
そこで、自分が冤罪になった事件を調べ始めますが、ここでも警察がやってくると、安藤沙耶香は彼を信頼していたので「逃げて!」と叫びました。
彼女のとっさの行動のお陰で、逃げ続けて、今度はケアハウスで、事件で生き残った家族に、自分の無実を証明してもらおうとします。
酒井舞は、そうとも知らずに、鏑木慶一を尊敬できる先輩と思って、恋をしてしまい、密かに撮影した動画が拡散されてしまいます。
警察は、その動画を見て『鏑木に間違いない』と思って、ケアハウスに急行します。
はたして、鏑木慶一はどうなってしまうのでしょうか?
映画『正体』の7つの名言を詳しく紹介
映画『正体』の7つの名言は、以下の通りです。
大事なのは行動パターンと心理状態
鏑木慶一は、ヒゲや髪を伸ばして変装して逃亡していったので、刑事たちは簡単に捕まえる事ができません。
しかし、又貫征吾は「大事なのは行動パターンと心理状態だ」と言って、外見に惑わされず、容疑者を捕まえようと動き出します。
外見まで変えられても、中身までは簡単に変える事ができないという事でしょうね。
あなた達は奪ったのよ慶一の全てを
刑事たちが、野口正恵に容疑者がどこに逃げていったのか?聞こうとすると、意外な事を言われます。
「あなた達は、鏑木慶一が犯人だと思っているの?神に誓って言える?あなた達は慶一の全てを奪ったのよ」
老婆は、鏑木慶一が心やさしき男性であると信じていて、冤罪をかけられた者は、全てを奪われるという事を強く訴えたのです。
俺の声は誰にも届かない
冤罪をかけられたのは鏑木慶一だけではなく、安藤淳二も同様でした。
安藤淳二は、電車で女性に痴漢した疑いをかけられていて、無実を訴えますが、自分の娘・安藤沙耶香以外は誰も信じようとしません。
いい加減に絶望を感じてしまい「俺の声は誰にも届かない」と意気消沈してしまうのです。
今は届かなくてもいつか誰かに届きます
安藤沙耶香は、父親が冤罪をかけられて絶望してしまうので「今は届かなくても、いつか誰かに届きます」と励ましました。
誰からも信用されない状況が続いていても、無実であるならば、途中で諦めず無実を訴え続ければ、いずれ多くの人々に届くと信じていました。
人が人を裁くから間違いが起きる
安藤沙耶香は、大事な人が冤罪で苦しんでしまう姿を見ていられず「人が人を裁くから間違いが起きる」と憤ってしまいます。
確かに、日本の警察は、たまに犯人を見つけられない時に、強引なストーリーで証拠不十分なのに、強引に犯人と決めつけて逮捕しようとします。
信じたかったんです、この世界を
鏑木慶一は、又貫征吾から「なぜ逃げた?」と理由を聞かれると「信じたかったんです、この世界を」と答えます。
逃亡していく中で、自分を友達と思ってくれた者、自分を信じると言ってくれた者、自分に優しく接してくれた者がいる事を知りました。
この世界は捨てたものじゃないと思い、そのため、逃げ続けて無実を証明しようと思ったからこそ、出た名言でした。
君には未来を生きる権利がある
周りから凶悪犯罪者だと思われても「君には未来を生きる権利がある」と言われて、再び再捜査が始まります。
法廷で、裁判長から判決を言い渡される事になる訳ですが、無実の者が死刑にされて良い訳はありませんね。
『正体』と他の映画を比較
横浜流星さんは、映画『ヴィレッジ』でも、自分が何も悪い事をしていないのに、不当な扱いを受ける役を演じていました。
この世の不条理にグッとこらえながら、耐える演技力は今作でも健在であり、同世代の俳優で、ここまでの演技をできる人物はそうそういません。
ヴィレッジでは、犯罪者の息子(演:横浜流星)が、中井美咲(演:黒木華)と愛し合うようになりますが、そこには大きな障害が立ちはだかります。
今作同様に、スリルのある内容なので、刺激の強い映画を見たい方には、どちらともオススメの作品ですね。
映画『正体』のまとめ
正体を見た感想について、詳しく解説します。
映画『正体』のオススメ層
冤罪をかけられた人物や、冤罪を晴らそうと応援する人物たちが活躍する映画なので、無実の罪をきせられたらどうなるのか?
そういった事に興味がある方には、オススメの映画ですね。
若者が、この世の不条理に悩まされるシーンも多いので、シニア層よりは若年層向けの映画と言えます。
- キッズ:⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️
映画『正体』の残念な所
又貫征吾は、捜査を開始した当初から、鏑木慶一が本当に犯人なのか?疑念を抱いていました。
しかし、上司の川田誠一から「犯人の決定的な証拠がない事から、事件現場にいあわせた彼に犯人になってもらいましょう」という言葉に逆らえません。
刑事として、あるまじき行為と知りつつ、鏑木慶一を追い詰めていく所は、残念で仕方ありませんでした。
映画『正体』の見所
鏑木慶一が冤罪をかけられても、逃亡していく中で、信頼できる人々と会っていける所は、唯一の救いでしたね。
しかも、横浜流星さん・山田杏奈さん・吉岡里帆さんなど、容姿の美しさと演技力の高さの両方を兼ね備えている俳優が多い所も大きな見所です。