大河ドラマ『どうする家康 第42話』で、石田三成が関ヶ原に指をさして「もう一つの蜘蛛の巣を張っておく」と言いました。
この「もう一つの蜘蛛の巣」とは、どのようなものか詳しく紹介するので、参考にしてみて下さい。
大河ドラマ 『どうする家康』のキャスト
どうする家康に登場する人物や俳優たちは、以下の通りです。
徳川家
- 徳川家康(演:松本潤)豊臣秀吉の家臣になる大大名
- 徳川信康(演:細田佳央太)徳川家康と築山殿の嫡男で切腹してしまう
- 松平広忠(演:飯田基祐)竹千代の父で、家臣の裏切りにあう
- 於大の方(演:松嶋菜々子)徳川家康の母
- 築山殿-瀬名(演:有村架純)徳川家康の元正室で、お家のため命を落とす
- 阿茶局(演:松本若菜)徳川家康の側室
- お葉(演:北香那)徳川家康の側室で、督姫を産む
- お万(演:松井玲奈)徳川家康の側室で、結城秀康を産む
- 亀姫(演:當真あみ)徳川家康と築山殿の娘で、奥平信昌に嫁ぐ
- 於愛の方(演:広瀬アリス)徳川家康の側室で、徳川秀忠たちを産む
- 登与(演:猫背椿)徳川家康の叔母で、酒井忠次の妻となる人物
- 酒井忠次(演:大森南朋)徳川四天王の筆頭で、柴田勝家を撃退した程の重臣
- 本多忠勝(演:山田裕貴)徳川四天王の一人で、徳川家の随一の猛将
- 榊原康政(演:杉野遥亮)徳川四天王の一人で、武田軍を翻弄する知将
- 井伊直政(演:板垣李光人)徳川四天王の一人で、井伊の赤備えは特に有名
- 鳥居元忠(演:音尾琢真)徳川家の忠臣で、伏見城を死守しようとする武将
- 大久保忠世(演:小手伸也)徳川家の重臣で、武田信玄から一目置かれる武将
- 平岩親吉(演:岡部大)松平信康の傅役(もりやく)
- 鳥居忠吉(演:イッセー尾形)松平家の老臣で、竹千代を支える武将
- 服部半蔵 -正成(演:山田孝之)徳川家康のもとで、忍びの仕事を引き受ける武将
- 石川数正(演:松重豊)豊臣家へ謎の出奔をする重臣
- 本多正信(演:松山ケンイチ)徳川家の随一の知将として知られる武将
- 夏目広次(演:甲本雅裕)三方ヶ原の戦いで、徳川家康の身代わりになる忠臣
- 本多忠真(演:波岡一喜)三方ヶ原の戦いで、奮戦する武将
- 渡辺守綱(演:木村昴)今川家との戦いで奮戦して『槍半蔵』と恐れられる武将
- 大鼠(演:千葉哲也)服部半蔵に使える忍び
- 女大鼠(演:松本まりか)大鼠の娘
- 久松長家(演:リリー・フランキー)桶狭間の戦いの後に松平家に従う
- 松平昌久(演:角田晃広)桶狭間の戦いで討ち死にする武将
- 山田八蔵(演:山田重英)徳川の忠義を貫く家臣
- 大岡弥四郎(演:毎熊克哉)徳川を裏切る逆臣
- 稲姫(演:鳴海唯)本多忠勝の娘
- 渡辺半蔵守綱(演:木村昴)槍の半蔵と言われた人物
- ウィリアム・アダムス(演:村雨辰剛)最初に侍の称号を得た西洋人
豊臣家
- 豊臣秀吉(演:ムロツヨシ)農民出身でありながら、関白にのぼりつめる男
- 淀君(演:北川景子)お市の方の娘であり、豊臣秀吉の側室
- 豊臣秀長(演:佐藤隆太)豊臣秀吉の弟で、大和大納言の異名を持つ
- 上杉景勝(演:津田寛治)五大老の一人で、奥羽の大大名
- 直江兼続(演:TAKAHIRO)上杉景勝の軍師で、直江状で有名
- 毛利輝元(演:吹越満)五大老の一人で、中国地方の大大名
- 宇喜多秀家(演:栁俊太郎)五大老の一人で、西軍として奮戦する大大名
- 前田利家(演:宅麻伸)豊臣秀吉の盟友
- 寧々(演:和久井映見)豊臣秀吉の正室で、良妻賢母として慕われる人物
- 大政所(演:高畑淳子)豊臣秀吉の母で、秀吉の野心を心配してしまう
- 旭(演:山田真歩)豊臣秀吉の妹で、徳川家康に嫁ぐ女性
- 石田三成(演:中村七之助)豊臣家の切れ者として知られる人物
- 石川数正(演:松重豊)徳川家から豊臣家へ出奔をする人物
- 浅野長政(演:濱津隆之)豊臣秀吉にきつく進言する忠臣
- 大谷吉継(演:忍成修吾)石田三成の盟友
その他
- 昌山-足利義昭(演:古田新太)室町幕府の最後の元将軍
- 真田昌幸(演:佐藤浩市)信濃の上田城城主
- 真田信之(演:吉村界人)真田昌幸の嫡男
- 望月千代(演:古川琴音)武田の元間者
- 織田信勝(演:浜野謙太)織田信長の次男であり、現在は豊臣家に従う
- 北条氏政(演:駿河太郎)北条家の4代目の当主
- 北条氏直(演:西山潤)北条家の5代目の当主で、氏政の嫡男
- おふう(演:清乃あさ姫)徳川家康の次女であり、北条氏直の妻
大河ドラマ『どうする家康 第42話』のストーリー
石田三成が挙兵してしまい、東軍は上方に戻ろうとしますが、真田家で徳川に駆けつけたのは、真田信之だけでした。
本多忠勝は「そなた一人だけか?」と聞くと「はっ、父・昌幸と弟・信繁はこちらのほうにはつきませぬ、申し訳ございませぬ」「婿殿、遠慮せず、娘は捨ててよいのだぞ」
その言葉に、真田信之は戸惑いますが、井伊直政から「真田全てがむこうについたら、我らは囲まれます」と口添えして、本多忠勝は考えを改めて「婿殿、よくぞ来てくれた。今は体を休めてくれ」
真田信之は「はっ」と、さがっていくと、徳川秀忠は「一人かぁ」と残念そうにうなってしまいます。
その頃、真田昌幸・信繁たちは、少しでも城を取っておこうとしますが、留守を預かっていた稲姫は「我が夫がいない間は、たとえ父上でも、ここは通しませぬ」と言い放ちます。
真田昌幸は「ふっ…さすが、本多忠勝の娘じゃ」とつぶやき、孫の顔だけ見ると、諦めて退軍していきました。
徳川家康は、小山評定を開き、豊臣恩顧の者たちに檄を飛ばして、一致団結させて上方に戻る事にして、徳川秀忠に「お前は、3万の兵で真田を従わせよ」と命じます。
伏見城は、鳥居元忠が家臣と共に壮絶な討ち死にをしてしまい、その知らせは江戸城まで届きますが、徳川家康は多くの書状を書き続けて、少しでも多くの大名を味方にしようとしました。
その代わり、本田忠勝・井伊直政たちが先に出陣して、福島正則たちは岐阜城を落としました。このままでは、徳川本軍が出ないうちに決戦になりそうなので、ついに徳川家康も出陣します。
その頃、徳川秀忠は、真田軍と戦っていましたが、徳川家康の使者が来るのが遅れてしまい「すぐに上方へ戻るように」という命令を聞くのが遅れてしまいました。
石田方の武将は「徳川は、真田の蜘蛛の巣にかかったようですな」と笑みを浮かべると、石田三成は関ヶ原の地図を指差して「それでは、もう一つの蜘蛛の巣を張っておく」とつぶやくのです。
『もう一つの蜘蛛の巣とは何か詳しく紹介』
石田三成は、関ヶ原にも蜘蛛の巣を貼ろうとしますが、それは『西軍による鶴翼の陣』です。
鳥の翼が広がるような陣形であり、かつて、武田信玄が第4次川中島の合戦で使い、徳川家康が三方ヶ原の戦いで使った陣形でした。
徳川家康は、この鶴翼の陣に囲まれるような所に陣を張ってしまい、袋の鼠となってしまい、まるで蜘蛛の巣にはまったようでした。
これこそ、石田三成が画策した「もう一つの蜘蛛の巣」だったのでしょう。
のちに、ドイツ陸軍将校・クレメンス・メッケルは、関ヶ原合戦における陣形をみて、即座に「西軍の勝ち」と即答した事から、いかに鉄壁の陣だったか?よく分かるエピソードです。
しかし、二つの翼が機能しなければ、鶴翼の陣は威力を発揮しません。
調略に応じた吉川広家が毛利軍を足止めさせて、小早川秀秋はどちらにつくのか悩んでしまい、石田三成は苦戦をしいられてしまうのです。
大河ドラマ 『どうする家康 第42話』のまとめ
第42話では、稲姫が真田親子を退かせたり、小山評定が出たりして、かなりの見せ場が終わっていきましたね。
しかし、淀君が豊臣秀頼を出馬させず、毛利輝元を大阪城に入れたままにしておいたのは、致命的な失態でした。
石田三成は、関ヶ原に、もう一つの蜘蛛の巣を張りますが、それは不完全なものであり、徳川家康のしたたかな調略が威力を発揮する事になりそうですね。