映画『ナポレオン』の5つの名言を紹介!

映画『ナポレオン』では、フランスの英雄ナポレオンが、宿命のライバル・ロシアやイギリスと血で血を洗う戦争を行なっていきます。

そんな映画『ナポレオン』のストーリーや、5つの名言などを紹介するので、参考にしてみて下さい。

映画『ナポレオン』のキャスト

米英が制作したフランスの歴史映画『ナポレオン』は、日本では2023年12月1日に公開されました。

監督&脚本

登場人物&俳優

映画『ナポレオン』のストーリー

1793年、フランスでは革命が起きて、かつて王妃だったマリー・アントワネットが処刑場へ歩かされて、ギロチンによって首を切断されました。

マリー・アントワネットの首は高くかかげられて、市民は喝采を送りましたが、出世を目論むナポレオンは、冷静な表情で、その光景を見つめていました。

共和国は、王党派を支援していたイギリスがトゥーロンを抑えられていたので、ポール・バラスは、ナポレオンに副官にする事を条件に港の奪還を命じます。

ナポレオンは、事前にトゥーロンの砦や船を視察して、夜中に密かにハシゴを持たせ歩兵を砦の近くへ前進させて、一気に大砲の砲撃と共に砦へ突入させます。

不意をつかれた砦は、あっけなく落ちると、ナポレオンは砦にあった大砲を使い、港にあった船を砲撃させて、大戦果をあげたのです。

ナポレオンは、見事な出世を果たすと、クーデターを起こしていき、その後も権力闘争に勝っていき、ついにはフランスに君臨する王となります。

フランス軍は、ついにオーストリアとも戦い、勝利をおさめて、フランス・オーストリアプロイセン・イタリア・ポーランドの連合軍で、ロシアのモスクワを目指して進軍しました。

ところが、人口30万を数えるモスクワに入ったナポレオンは、我が目を疑います。何と!モスクワにはロシア人が全くいなく、食料もない状況で、まさに空の都でした。

ナポレオンは「敗戦にも品がある」と吐き捨てる事しかできなかったのですが、ロシア皇帝は手を緩めず、今度は自国の都だったモスクワに火を放ち、フランス軍を撤退に追い込みます。

かつて、60万もの大軍でロシアを攻めたのに、戻って来れたのは、わずか4万でした。ナポレオンは、権力を放棄させられますが、まだ野望を捨てきれず、島を脱出すると、多くの軍人が従いました。

ロシア皇帝は「害虫が農地を荒らした」と吐き捨て、イギリスと手を組み、再びナポレオン率いるフランス軍と対峙します。

はたして、ナポレオンと英露の戦いに終わりは来るのでしょうか?

映画『ナポレオン』の5つの名言

ナポレオンが活躍する映画の5つの名言は、以下の通りです。

フランスの疫病神

マリー・アントワネットが処刑場へ歩かされている時に、市民からは「フランスの疫病神」という罵声が飛んでしまいました。

この当時のフランスの民衆は、生活苦にあえいでいましたが、マリー・アントワネットは贅沢三昧な生活をして、他国に書簡を送り、軍隊をフランスに派兵してもらい、共和制を打破しようとしていたのです。

このような経緯もあって、処刑される訳だったので、当時の民衆が「疫病神」というのも仕方のない所かもしれません。

私は自ら戴冠する

ナポレオンは、自分の戴冠式で「神から戴冠を許される」と言われますが、王冠を手にすると「私は自ら戴冠する」と言って、自分の頭に冠をかぶせました。

その後に、妻のジョセフィーヌの頭に冠をかぶせたのです。

ナポレオンは、神によってではなくて、自らの力で皇帝になったと誇示したかったのでしょう。

敗戦にも品がある

ナポレオンは、フランス・プロイセン(ドイツ)・ワルシャワ大公国(ポーランド)・オーストリアの連合軍を率いて、モスクワ遠征を行います。

その兵力は60万を超えるほどの大軍であり、モスクワを占領する事ができました。

しかし、都は空であり、ロシア人はおろか食料すらない状況であり、ナポレオンは「敗戦にも品がある」と吐き捨てて、こんな負け方があるのかと苛立ってしまった訳ですね。

ロシアの冬が始まります

ナポレオンは、モスクワを占領しますが、ロシア皇帝によってモスクワを焼かれてしまいます。

都を空にして明け渡すだけでは飽き足らず、自分たちの都だったモスクワに火までつけるのかと驚き「今度はペテルブルクを焼かせようか」と言います。

しかし、部下から「残念ですが、時間をかけすぎました。もう少しでロシアの冬が始まります。ここはせめてポーランドに戻り、冬が終わるのを待っては」と進言されました。

これは、まさに名言であり、ロシアの冬将軍は、ナポレオンを挫折させるほどのものであり、のちのナチスドイツのヒトラーの野望もくじくほどでした。

害虫が農地を荒らした

ナポレオンは、モスクワ遠征で多くの将兵を死なせてしまった上に、撤退する事になったので、小さな島と多額の年金と引き換えに、引退させられます。

しかし、ロシア皇帝が自分の元妻の家を訪ねた事を知って、激怒してしまい、島を脱出して権力を再び手にして、ロシアに攻撃しようと画策します。

ロシア皇帝は、ナポレオンを虫けら扱いして「害虫が農地を荒らした」と吐き捨てて、害虫を殺すべきだったと悔やむのです。

『ナポレオン』と他の映画を比較

映画『ナポレオン』の冒頭でしか、マリー・アントワネットが出ませんでしたが、この人物こそ、激動のフランスの承認とも言える王妃でした。

そんなマリー・アントワネットを慕う人物を描く映画『マリー・アントワネットに分かれを告げて』という作品もあります。

贅沢を暮らしを続けた人物と思われがちですが、この映画を見れば、人間らしい所も見られるので、フランスに興味がある方には見て欲しい映画ですね。

映画『ナポレオン』のまとめ

引用:https://eiga.com/movie/99816/gallery/22/

ナポレオンを見た感想について、詳しく解説します。

映画『ナポレオン』のオススメ層

ナポレオンが活躍していく映画ですが、少し戦争のリアルな所も描かれるので、子供向けというよりは大人向けの作品です。

フランス・プロイセンオーストリア・ロシア・イギリスの覇権争いが行われていくので、ヨーロッパの歴史を知りたい方には、オススメの映画ですね。

  • フランスが好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • ヨーロッパが好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️

映画『ナポレオン』の残念な所

少しナポレオンと妻の愛の物語に重点が置かれていて、戦争の演出が少なかった印象があります。

あの有名なアルプス越えのシーンがなくて「余の辞書に不可能の文字はない」という名言が出てこなかったのは残念な極みでした。

さらに、ラストシーンでは、ナポレオンの悲しい最後が出てしまい、フランスの英雄としては残念な終わり方でしたね。

映画『ナポレオン』の見所

ナポレオンが若い頃に野望に燃えて、出世したり、愛する女性と結婚したりする所を見られるのは良かったですね。

演出される戦争の数は少なかったのですが、大掛かりな陣形を見られたり、砲撃がリアルに描かれているのは大満足な内容でした。

もしも、ナポレオンが急がず、ロシアをじっくりと攻めていれば、どうなっていったのか?少し考えさせられる映画でしたね。