映画『ワース 命の値段』で、ケン・ファインバーグが人の心を読み間違えた理由について、紹介します。
映画『ワース 命の値段』のキャスト
の映画『ワース 命の値段』は、2023年2月23日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:サラ・コランジェロ
- 脚本:マックス・ボレンスタイン
- 原作:ケネス・ファインバーグ
登場人物&俳優
- ケン・ファインバーグ(演:マイケル・キートン)命に値段を付ける男性
- チャールズ・ウルフ(演:スタンリー・トゥッチ)ケンに誠意を求める男性
- カミール・バイロス(演:エイミー・ライアン)ケンの副官
映画『ワース 命の値段』のストーリー
2001年9月11日、アルカイダの者たちが、飛行機をハイジャックして、アメリカ合衆国の世界貿易センタービルやペンタゴンが攻撃されました。
その死者は、大日本帝国の真珠湾奇襲攻撃に匹敵するものであり、3000名近い人々が亡くなったのです。
航空会社は、負傷者も合わせて、遺族や被害者から提訴されてしまったら、会社が持たないと考えて、政府も提訴をされたら経済が死ぬと危機感を強めます。
アメリカ政府は、特別な基金を用意して、提訴をしない代わりに、基金を受け取ってもらおうと考えました。
特別管理人たちが、人の命に値段を付けて、特別基金を分配しなくてはいけませんでしたが、ビルの中で犠牲になった者たちの中には大企業の重役もいたのです。
そのため、全員に一律の金額を分配するのは不可能な状況でした。ファインバーグは、特別管理人たちのチームを指示する役目を背負い、被害者や遺族たちに、特別基金の説明を始めます。
遺族たちは、説明をロクに聞かず、非難するばかりでしたが、チャールズ・ウルフだけが「まずは、彼の説明を全て聞いてからにしよう」と呼びかけてくれたお陰で、最後まで説明する事ができます。
説明会が終わると、ファインバーグは、チャールズ・ウルフにお礼を言いますが「あなたの特別基金の内容を見たが、失望をした」と言われてしまいました。
チャールズ・ウルフは、多くの遺族たちに呼びかけて、特別基金を受け取らない人が続出して、特別基金の参加率は12%しかなくて、目標の80%には程遠いものがありました。
ファインバーグは、チャールズ・ウルフに特別基金を受け取る人を増やすために、協力を呼びかけますが「我々が求めているのは、金ではない。誠意だ」と言われてしまいます。
はたして、目標の80%まで受け取り人数を増やす事が出来るのでしょうか?
『ケン・ファインバーグが人の心を読み間違えた理由』
ケン・ファインバーグは、遺族たちが大変な想いを味わっている事は、百も承知でしたが、それでも、ここは冷静に基金を受け取る事が重要と考えました。
なぜなら、基金は非課税であり、すぐに貰えるものだからでした。それに引き換え、基金を受け取らずに、提訴しても、必ず受け取れるものではなく、仮に受け取れたとしても、何年かかるか分かりません。
ケン・ファインバーグは、それを遺族たちに説明しようとしても、人々は『あいつは、冷酷な計算機だ!人の命に金額という名の数字だけで片付けようとしている』と憤激してしまいます。
遺族たちも、心の底では、年収が違うので貰える金額が少なくなるのは仕方ないと考えていたはずです。少しは、自分たちの意見を聞いてもらい、誠意を見せて欲しかったのでしょう。
しかし、ケン・ファインバーグは、そういった人たちの気持ちを利用しようとせず、基金を受け取る事が最良と考えて、人の意見に耳を傾けようとしませんでした。
『ワース 命の値段』と他の映画を比較
アメリカ合衆国を激しく揺れ動かした9.11の同時多発テロを映画化したものが『ワース命の値段』であれば、日本の国運を左右した3.11の東日本大震災を映画化したものが『Fukushima 50』です。
Fukushima 50は、マグニチュード9.0という観測史上最大の東日本大震災によって、福島の原発がメルトダウンの危機に陥ってしまいます。
現場で、懸命な復旧作業を起こっていく所や、震災による計り知れない被害が、克明に描かれていて、見る者を圧倒させます。
それに引き換え、ワース 命の値段は、飛行機が世界貿易センターやペンタゴンに突っ込む所が描かれていなくて、あくまでも被害が起きた後に重点を置いていました。
あまりにも迫力不足な作品であり、映画としての迫力で言えば、Fukushima 50のほうが、オススメです。
映画『ワース 命の値段』のまとめ
ワース 命の値段を見た感想について、詳しく解説します。
映画『ワース 命の値段』のオススメ層
ケン・ファインバーグが、人の命に値段をつける映画であり、9.11で被害にあった人が見る分には、かなり辛くなる作品です。
しかし、あえて汚れ役を引き受けて、被害者たちに最良の道を示そうとした男の仕事ぶりが見られるので、9.11の裏側の話を知りたい方には、オススメの映画ですね。
話が難しい所があるので、キッズよりは、大人向けの作品なので、ファミリーで見るのは、あまりオススメできません。
- 9.11を詳しく知りたい方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『ワース 命の値段』の残念な所
テロを起きる映像が、ほぼ流れないのは残念の極みでした。被害者や遺族たちの事を考えたら、心情的には理解できます。
しかし、それは、予告や上映前に、ショッキングな映像が出るので注意下さいという事を説明しておけば良いので、迫力不足になったものは残念でした。
映画『ワース 命の値段』の見所
ケン・ファインバーグは、人の心を読み違えてしまいましたが、それでも途中で考えを改めて、誠意を見せようとした所は、なかなか良かったですね。
人の命には、残念ながら値段が付けられる事があり、それは日本の交通事故による保険会社とて、同様です。
人は、いつ悲劇に見舞われるのか分からないので、日頃から、この映画を見ておくのも悪くはないでしょう。