大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、あき(演:尾碕真花)が、先立って亡くなった事により、夫は深く嘆き悲しんでしまい、愛情があふれているように見えました。
しかし、稲毛重成が妻に対する愛情には、別の考えがあったので詳しく紹介しましょう。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第45話』のキャスト
鎌倉殿の13人の登場人物や俳優さんたちは、以下の通りです。
北条家
- 北条義時(演:小栗旬)源頼朝を匿う事に頭を悩ませてしまう
- 北条頼時(演:坂口健太郎)北条義時の嫡男であり、泰時に改名
- 北条時政(演:坂東彌十郎)北条義時の父で、平家を警戒する人物
- 北条政子(演:小池栄子)北条義時の姉で、源頼朝に片思いしてしまう
- 北条宗時(演:片岡愛之助)北条義時の兄で、源頼朝を匿った張本人
- 北条実衣(演:宮澤エマ)北条義時の妹で、姉の恋心に感づく
- 北条時連(演:瀬戸康史)北条義時の異母弟
- りく(演:宮沢りえ)北条時政の妻
- 牧宗親(演:山崎一)りくの兄
- 初(演:福地桃子)北条頼時の妻
- のえ(演:菊地凛子)北条義時の妻
- あき(演:尾碕真花)北条時政の四女
源氏勢力
- 源実朝(演:嶺岸煌桜)第三代 鎌倉殿になった将軍
- 公暁(演:寛一郎)源頼家の次男
- 源仲章(演:生田斗真)後鳥羽上皇の側近
- 和田義盛(演:横田栄司)猪突猛進の所がある武士
- 大江広元(演:栗原英雄)源頼朝の側近
- 巴御前(演:秋元才加)木曽義仲の愛妾
- 八田知家(演:市原隼人)常陸の豪族で、北条義時に子供を預ける武士
- 畠山重忠(演:中川大志)武蔵の豪族
- ちえ(演:福田愛依)畠山重忠の妻
その他
朝廷
大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第45話』のストーリー
北条時政は、平家に仕えていたのに、娘の政子が源頼朝と深い関係に陥ってしまい、最初は源氏と関係を持つのは危険と反対していましたが、娘に押し切られて源氏に寝返ってしまいます。
やがて、平家と激しい戦いを繰り広げていく事になりますが、次第に勢力の拡大に成功していって、四女のあきは武蔵の豪族・稲毛重成と婚儀を結ぶ事になります。
あきと稲毛重成の夫婦仲は良かったのに、あきは病が重くなっていき亡くなってしまいました。
稲毛重成は、妻の供養のために、相模川に橋を架けました。ところが、そのあとに梶原景時の排斥連判状を出す事になって、稲毛重成も署名する事になってしまいます。
ようやく平家を討伐して、日の本が平和になったかに見えましたが、北条家と各豪族との間で、凄まじい権力闘争が起きるようになっていきました。
北条家は、さらなる権力を掌握するために、畠山家を追い詰めていき、北条時政の讒言(ざんげん)により、稲毛重成も殺害されてしまったのです。
『尾碕真花の『鎌倉殿の13人』の夫の怨念』
あき(演:尾碕真花)の夫・稲毛重成は、史実によれば、妻に先立たれた事を嘆き悲しみ、相模川に橋をかけて供養までして、出家までしました。
ここまで聞くと、妻に対する愛情があふれていて、立派なように見えます。
しかし、この愛情には別の考えもあって、自分が生き延びるためだったのでしょう。
なぜなら、北条時政は欲深い人物であり、いつか自分も始末されるかもしれないと思って『出家までしたら、さすがに誅殺はしないだろう』と考えて、妻のためをよそおい出家したはずです。
実際に、古来の日本では、何か罪があれば一族もろとも始末される事が多かったのですが、出家したら、許す考えがありました。
この考えがあったからこそ、平清盛は源義経が出家するのであれば、命だけは取らない事にしたのです(この考えが、のちに平家滅亡になります)。
そのため、稲毛重成の愛情には、自分が生き延びるための方便にも使われていて、別の考えまであった訳ですね。
しかし、北条時政の陰湿な性格は、それ以上で、出家しても目的達成のためには、殺害されてしまった訳で、なんとも切ない話です。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の見所とまとめ
あき(演:尾碕真花)の夫は、妻に対する愛情は深くて、夫婦仲が良かったのは紛れもない事実です。
しかし、妻のために出家をしたのは、自分が命を取られないための考えがあった可能性もあるので、歴史は奥深いものがあります。
それでも、北条時政の讒言によって、始末されたとあっては、あの世で、あきは、さぞ嘆き悲しんだ事でしょう。