映画『笑いのカイブツ』では、ツチヤタカユキ(岡山天音)がお笑いの作家になるために悪戦苦闘してしまいます。
そんなお笑いの映画『笑いのカイブツ』の7つの名言について紹介するので、参考にしてみて下さい。
映画『笑いのカイブツ』のキャスト
日本のヒューマン映画『笑いのカイブツ』は、2024年1月5日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:滝本憲吾
- 脚本:滝本憲吾
登場人物&俳優
- ツチヤタカユキ(演:岡山天音)必死に笑いを追及する青年
- 西寺-ベーコンズ(演:仲野太賀)ツチヤタカユキを認める人物
- おかん(演:片岡礼子)我が子を見守る女性
- ピンク(演:菅田将暉)この世の辛さを実感する人物
- 氏家(演:前原滉)お笑いに関わる人物
- ミカコ(演:松本穂香)ツチヤタカユキの才能を認める女性
- 水木-ベーコンズ(演:板橋駿谷)西寺の相方
映画『笑いのカイブツ』のストーリー
ツチヤタカユキは、お笑いの作家になるために、同じ番組に何通も笑いのネタを送り続けてしまい、母親から『いつまで、そんな事をするつもりなんだ?』と思われてしまいました。
それでも、努力の甲斐もあって、ようやく、お笑いのネタを書く作家になると、同じ作家から「あんたはいいよな。いきなり作家になれて、こっちは1年もお笑いを習って作家になれたのに」
すごく妬まれてしまい、気分も悪くなってしまいますが、お笑いについて一生懸命になって意見をすると「ていうかさぁ、何アピールなん?根性みたいな笑いすんなよ」
相変わらず、自分に敵意を向けてきて、険悪な雰囲気に陥ってしまった上に、今度は自分が書いたネタが、偶然にも他の芸人のネタとかぶって大きな騒動に発展します。
ツチヤタカユキは何もかも嫌になって、作家を辞めますが、今度は違う所にハガキを送り続けると、お笑い芸人として有名なベーコンスから「一緒に仕事をしないか?」と誘われます。
ベーコンズの西寺は、今までの人物と違って、つねにツチヤタカユキを守ってくれていましたが、なかなか思うように仕事をさせてもらえないと感じてしまいます。
ついには、自分に目をかけてくれていた西寺の元から去ってしまい、今まで自分の話を聞いてくれていた仲間・ピンクやミカコたちから心配されてしまうのです。
はたして、ツチヤタカユキが再起を図る事はできるのでしょうか?
映画『笑いのカイブツ』の7つの名言
お笑いの映画『笑いのカイブツ』の7つの名言は、以下の通りです。
賞味期限が切れてもいける
好きな事を仕事にするために、いつまでも頑張り続けても、なかなかツチヤタカユキは結果が出せませんでした。
そんな時に出た名言が『賞味期限が切れてもいける』でした。好きな事であれば、どれだけ長い時間をかけても、頑張り続ける意義があるという事ですね。
字は汚いほうが才能がある
ツチヤタカユキは、売れない芸人と組む事になると「お前、字が汚いなぁ、でも、字は汚いほうが才能がある」と褒められます。
これは、字を綺麗に見せて書く事よりも、それ以上に集中したい事があるから、汚くなってしまう者は才能があるという事なのでしょう。
おかしいは最高の褒め言葉
周囲の人間は、ツチヤタカユキの性格が異常すぎて「こちは、絶対におかしい」と非難すると「おかしい?最高の褒め言葉じゃ」と反論します。
人を笑わせる人間であれば、周りからおかしいと思われるぐらいが良いという意味なので、人を笑わせる者としては、名言と言えますね。
おもろいだけが正義や
ツチヤタカユキは、周囲から、どれだけ非難されようとも「おもろいだけが正義や」と開き直ってしまいます。
自分にとっては、人を笑わせるほどの面白いネタが考え付いたら、それだけが最も正しい事と言いたいのでしょう。
お前が笑わせようとしているのは世間やろ
ツチヤタカユキは、なかなか思ったように仕事をしてもらない事を不満に思っていると、西寺から「なんでも、最初のうちはやりたくない事をしなくてはいけない、まずは3年頑張れ」
尊敬するお笑い芸人にそう言われても「なんで、3年も頑張らなくちゃ、いかんのじゃ!世間の常識なんて」と嘆いてしまいます。
ピンクは「そうやのぅ、世間の常識がお前をつぶそうとしているが、お前が笑わせようとしているのは、その世間じゃろう?」と名言じみたセリフで、優しくさとします。
自分の好きな事をしたくても、たった一人では何もできないので、ある程度は世間の常識とも向き合わなくてはいけない事があるので、なかなか奥の深い名言でしたね。
笑いは誰かの活力になればいい
ツチヤタカユキは『お笑いをして何が残るのか?』と疑問を感じるようになると、西寺から「何も残らないな……いや、残るか、その時に、誰かの活力になればいい」と言われます。
確かに、お笑いは、歌や映画のように、名前がいつまでも後世に残ることは稀です。
しかし、その当時、生きている人々の活力になる事があるので、西寺はお笑いの仕事を続ける事ぶれなかったのでしょう。
死んでやったら無敵ちゃう
ツチヤタカユキは、自殺未遂を起こしてしまった後に、おかんに「俺は一度、死んだ。もうお笑いを辞めるわ」と打ち明けると「死んだら、無敵ちゃう?」と言われます。
お笑いは辞めて良かったとは言わなかったのですが、一度死んだつもりになれば、何でも出来るだろう?と言いたかったと考えれますね。
『笑いのカイブツ』と他の映画を比較
お笑いの世界に生きる人物にスポットを当てる映画として『火花』があります。
この映画は、お笑いコンビ『ピース』の又吉直樹さんの芥川賞を受賞した作品を原作にしている事もあって、お笑いの世界で生きる事がいかに大変な事か?よく分かる内容になっています。
その一途な姿勢や、不器用な人物が苦闘する生き様などは、今作『笑いのカイブツ』に劣らないほどの魅力があるので、オススメです。
映画『笑いのカイブツ』のまとめ
笑いのカイブツを見た感想について、詳しく解説します。
映画『笑いのカイブツ』のオススメ層
ツチヤタカユキは、お笑いの仕事につくために、一生懸命になる映画であり、お笑いに生きる者から非難されたり、守ってもらえたりしました。
少し重いストーリーになっていますが、お笑いに興味がある方や、お笑いの仕事についている方であれば、見ておく価値はありますね。
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
- お笑い芸人:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- お笑いに興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『笑いのカイブツ』の残念な所
ツチヤタカユキは、西寺に認めてもらい、何度も守ってもらえたのに、3年我慢する事を嫌がって、すぐに自分の笑いのネタを使ってもらいたいと願ってしまいます。
気持ちは分からなくはありませんが、西寺があそこまでよくしてくれているのに、なぜ、その気持ちをくみとってあげられないのか?と思うシーンが多かったのは残念でした。
映画『笑いのカイブツ』の見所
岡山天音さんは、映画の雑誌のインタビューで、ツチヤタカユキのような異常な所は、多くの方が持っているのではないかとコメントしていました。
確かに、多くの者が、多かれ少なかれ、ツチヤタカユキのような所がありますが、それを理性で押し殺しているのがほとんどです。
岡山天音さんは、そんな異常のある人物になりきるために熱演できていたのも、この作品の大きな見所ですね。
そして、ツチヤタカユキと西寺のぶれない信頼関係や、熱い友情も、大きな見所なので、見逃せません。