映画『三国志 黄巾の乱』郭嘉の設定がありえない!

映画『三国志 黄巾の乱』では、曹操たちが黄巾の乱と鎮めようとしますが、郭嘉の設定がありえなかったので詳しく紹介しましょう。

映画『三国志 黄巾の乱』のキャスト

引用:https://www.amazon.co.jp/

三国志 黄巾の乱の監督・制作・脚本は以下の通りです。

  • 監督:フイ・ユ 
  • 製作:チャン・シャオ
  • 脚本:シュ・ユエニャンフイ・ユ

三国志 黄巾の乱の登場人物は以下の通りです。

映画『三国志 黄巾の乱』のストーリー

漢王朝は腐敗しきっていて、その力は著しく弱まっていました。張角は、その隙をついて「蒼天(漢王朝)すでに死す 黄天(太平道)まさに立つべし」と宣言して、一斉蜂起したのです。

曹操は軍を率いて、黄巾の乱を討伐していきますが、相手はあまりにも大軍で苦戦させられてしまいます。そこへ左慈が現れて、劉備の力をを借りてはどうかと勧められます。

劉備は草履のわらじ売りであり、得体の知れない者でしたが、黄巾賊は10日のうちに洛陽に進行する恐れがあり、一刻の猶予もありませんでした。

左慈の弟子である郭嘉は「頭である張角を潰せば何とかなりますが、張角は仙人から授かった書物 虎遁天書があり、その妖術は驚異です。しかし、青龍の剣があれば」と進言します。

曹操たちは、劉備郭嘉と共に青龍を探そうとしますが、そこに黄巾族たちが邪魔をして、熾烈な戦いが繰り広げられます。はたして、勝つのは、どちらでしょうか?

郭嘉のありえない設定』

郭嘉曹操に従う所までは良かったのですが、今作では、なぜか美しい女性として登場します。

しかも、曹操を巡って孫香香と争ってしまうので、ここまで来たら無茶苦茶な設定と言わざるを得ません。

日本の大河ドラマは歴史の設定を変えまくっていましたが、ついに中国の映画も設定をかなり変えてまで、ストーリーを盛り上げたいんだなぁと思ってしまいました。

郭嘉の一生が中国の歴史を変えた?』

史実の郭嘉は、曹操袁紹の一族を討伐している最中に亡くなってしまいました。郭嘉や荀彧の力がなければ、曹操華北を統一する事は難しかったでしょう。

しかし、郭嘉の早すぎる死は、のちに曹操赤壁の戦で負ける要因にもなりました。

のちの曹操は「郭嘉が生きていれば、このような事にならなかったのに」と嘆いており、もしも郭嘉が長く生きていれば曹操が早く中国を統一して、中国の歴史を変えたかもしれません。

映画『三国志 黄巾の乱』と比較

三国志を題材にした映画は『三国志 黄巾の乱』だけではなく『レッドクリフ』シリーズもあります。

レッドクリフシリーズでは、孫龍(孫権劉備)連盟が、100万近い大軍の曹軍(曹操軍)に立ち向かう映画です。

どちらかと言えば、レッドクリフのほうが史実に近い内容になっていて、好感の持てる作品です。

今作は少しコミカルな内容になっているので、正統派の歴史映画を見たい方には『レッドクリフ』のほうがオススメですね。

映画『三国志 黄巾の乱』のまとめ

曹操たちが黄巾賊を討伐する映画だったので、面白そうだと思ったのですが、コミカルな要素と恋愛の要素が強かったので、少し残念な要素のほうが多いです。

色々と残念な所はありますが、CGを多様する事によって、歴史映画とファンタジー映画を融合できているので、この辺りは日本の映画界も見習って欲しいかなと思いました。

個人的には『陰陽師』が、結構好きでしたね。

話を戻しますが、三国志 黄巾の乱は正統派の歴史映画という訳ではないのですが、三国志が好きな方であれば、一度は見てみるのも悪くはないかもしれません。