映画『予告犯』では、吉野 絵里香(戸田恵梨香)が警部なのに、なぜか被害者に逆ギレしてしまうので、その理由について詳しく紹介しましょう。
『予告犯』のキャスト
2015年6月6日に日本で上映された『予告犯』は、日本のサスペンス映画になります(DVDの収録時間は119分)。
監督&脚本
- 監督:中村義洋
- 脚本:林民夫
登場人物&俳優
- 奥田 宏明(演:生田斗真)新聞紙をかぶった予告犯
- 吉野 絵里香(演:戸田恵梨香)予告犯を認めようとしない女性警部
- ヒョロ(演:福山康平)フィリピン系日本人
- 葛西 智彦(演:鈴木亮平)ゲイツの仲間
- 木村 浩一(演:濱田岳)ゲイツの仲間
- 寺原 慎一(演:荒川良々)ゲイツの仲間
- 北村(演:田中圭)公安
- ハローワーク職員(演:野間口徹)
- イベントの司会者(演:ブラザートム)
- CMモデル(演:菜々緒)
- 設楽木 匡志(演:小日向文世)衆議院議員
- 岩渕 颯太(演:輝山立)アルバイト店員
- 西 啓吾(演:北本哲也)大学生
『予告犯』のストーリー
インターネットで、新聞紙で作られたマスクを頭から被った男が、ある動画を配信するようになりました。その動画の配信では、悪どい人間なのに法律では裁けない者を、自らの手で裁く事を予告する動画だったのです。
新聞男は『アジサンフーズ株式会社』に制裁する事を予告します。この会社は多くの重症者を出しておきながら、法律が悪いと逆ギレ会見した企業だったのです。
女性警部の吉野たちは、新聞男を捕まえようとしますが、なかなか逮捕できず、その間に自分男は次々に正義の鉄槌を下していきます。
新聞男は、料理店でゴキブリを揚げるメニューをネットで配信した者を制裁しようと予告します。なぜなら、この店はこれが原因で閉店の危機にさらされていたからです。
新聞男は、元アルバイト店員を椅子にしばりつけて虫のてんぷらを強引に食べさせる動画を配信します。吉野警部は「ふざけてるわね」と嫌悪感を示します。
新聞男は、次に、性犯罪にあった女性について「男にホイホイついていく女も悪い。自業自得じゃねえの?」とSNSで発信していた大学生である西啓吾をターゲットにします。
西啓吾は、拉致監禁されたあげくに、拷問に近いほどの制裁を受けてしまいました。吉野絵里香は、法律を無視して正義の鉄槌を下す事を認めようとせず、新聞男を執拗に調べていきます。
そうしたら、新聞男の悲しい過去が明らかになっていくのですが、予告犯は何があって正義の鉄槌を下すようになったのでしょうか?
『吉野絵里香 警部(戸田恵梨香)が被害者に逆ギレした理由』
女性が、男に性的暴行されてしまいましたが、大学生の西啓吾は「男にホイホイついていく女も悪い。自業自得じゃねえの?」とSNSで発信してしまいました。
ところが、西啓吾はバイトの帰り道に、小太りの男性から「予告犯について調べている」と教えられたので、話だけでも聞いておこうと思ったら、不意打ちされて、気づいた時には、しばりつけられていました。
西啓吾は後ろから、異物を押し込まれてしまい「警察は守ってくれないどころか、俺の事ひやかしに来たんですか?学生証はさらされるし内定は取り消されるし、あげく拉致監禁って。俺そんなに悪い事しましたか」と抗議します。
それに対して吉野絵里警部は「自分でホイホイついて行ったんでしょ?自業自得じゃねぇの……て言われたら、どう思う?」とギャグ切れに近いほどの説教をしてしまうのです。
しかし、これは吉野絵里の言う通りであり、性的被害にあった女性をバッシングする男のほうが悪いですね。
『予告犯』と他の映画を比較
映画『予告犯』と凄く似ているものがあって、それが『不能犯』です。
不能犯は、目で見つめるだけで人を殺害できるので、警察は法律で捌けなくて、次々に被害者を出してしきます。
松坂冬季さんが「愚かだねぇ、人間は」とつぶやく姿は、カッコよすぎるダークヒーローぶりで、一見の価値がありますね。
『予告犯』の感想
この映画では、日本社会に苦しめられている人間たちが、悪どい人間たちを予告した上で追い詰めていく独創的なストーリーになっています。そのような独創的な映画を見た私の感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
予告犯のオススメ層
新聞をかぶった男が、法律で逮捕できない者たちを次々に裁いていくので、多くの方たちが満足できる内容になっています。
特に、女性の敵とも言える男を裁いたり、女性警部が活躍したりするので、女性には特にオススメしたい映画です。
- 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 男性:⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️
予告犯の残念な所
この映画は途中まで、悪どい人間たちを制裁してくので、気分がスカッとするものでした。しかしラストを見たら、そういうものだったのかと少し気分がガックリとくるものだったのです。
そういうラストシーンは望んでいないんだけどなと思うもので、日本の社会の悪い部分に不満がある方は、ラストシーンにはあまり満足できない可能性があるのは残念な所ですね。
予告犯の見所
社会的に弱者になるまで追い詰められた者が、復讐するのは見ていて『こういう男は現れないものかな?』と思ってしまうほど気分が良かったです。
しかも、この映画では新聞紙のマスクを頭に被るというインパクトのある人物が、予告犯罪を実行するので、視聴者の心を大きく揺さぶります。
そのため、私はインパクトのある姿をした者が、社会に復讐していく所が、この映画の大きな見所だと思いますね。