スパルガピセスが殺害されずに済む方法があった?映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』で、スパルガピセスが部下から殺害されずに済む方法があったので、詳しく紹介しましょう。

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』のキャスト

カザフスタンの歴史映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』は、2019年に制作されました。

監督&脚本

  • 監督:アカン・サタイェフ 
  • 製作:アリーヤ・ナザルバエフ&アンナ・チャキルトワ
  • 脚本:アリーヤ・ナザルバエフ

登場人物

  • トミュリス:アケメネス朝ペルシアに立ち向かう女王
  • スパルガピセス:トミュリスの父親
  • カバス:スパルガピセスを裏切る臣下
  • クルトゥン:カバスと共に長を裏切る人物
  • アルグン:トミュリスの夫であり、遊牧民の長
  • サルダナ:トミュリスの親友
  • ティラス:トミュリスに拾われて、育てられる戦士
  • キュロス大王:世界征服を狙うペルシアの大王

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』のストーリー

紀元前6世紀ごろ、中央アジアのある草原には、マッサゲタイ族をまとめあげていた長と妻の間に、待望の子供が生まれましたが、それは女子(おなご)でした。

妻は「ごめんなさい、あなた。本当は男の子が欲しかったのでしょうけど、この子は私とあなたの血を分けし子供」と言い残して、早くにも命を落としてしまいます。長は、妻が無くなり悲嘆に暮れますが、娘を立派な戦士に鍛え上げていきました。

ところが、長は部下の裏切りにあってしまい、部下に娘を託して、壮絶な討ち死にを遂げてしまいます。トミュリスは、復讐を胸に抱き、立派な大人に成長して、父の友人を頼り、各部族をまとめあげて、父が治めていた領土の軍と対峙!

トミュリスは「こやつらは、我が父を卑劣な方法で殺害した者だ」と叫び、あっという間に首謀者たちを切り捨てて、元の領地の家臣や民は「トミュリス様ぁ!」と歓迎します。

草原の王女に君臨したトミュリスは、遊牧民の長アルグンと結婚をして、その勢力は拡大していき、アルグンとの間で待望の息子を出産しました。

そんな時に、大帝国ペルシャから使者が来て「ぜひ、同盟を結びたいので、わがキュロス大王は、都バビロンに来て、話し合いたいと申されております」と伝えにきました。

トミュリスは嫌な予感がして、行く事を反対しますが、アルグンは「お前は今しか見ていない。私は未来を見ている。ぜひバビロンを見てみたい」と行って、王子と共にバビロンへ向かいます。

しかし、トミュリスの不安は的中して、夫と息子は不意打ちで殺害されてしまい、やがてペルシャの大軍がさしむけられてしまいます。トミュリスは降伏をよしとせず、大軍を迎え撃ちますが、はたして勝つ事はできるのでしょうか?

『スパルガピセスが殺害されずに済む方法』

スパルガピセスは、カバスやクルトゥンたちに「最近はホラズム人と親しくしているそうだな?」と問い詰めたら「ホラズム人は長と取引をしたがっています」

「お前は、いつからホラズム人を取りまとめるようになった?今度同じ事を言ったら、お前らの首をあいつらの元へ送り届けてやる!」

その言葉に二人は青ざめてしまいますが、スパルガピセスは「怖いか?どうやら怖がらせたようだ」と笑い飛ばしてして、他の臣下たちとともにあざ笑い続けてしまいました。

二人は、この事を屈辱に感じてしまって、突如として兵をまとめあげて、不意打ちをしてスパルガピセスを殺害してしまいます。

織田信長明智光秀を笑い者にして『こんな奴が、俺に逆らえる訳がない』と油断をして、不意打ちをくらって命を落とした構図によく似ていました。

スパルガピセスが、殺害されずに済む方法は、二人にあまり屈辱を与えないようにしながら、いつ攻め込まれてもいいように事前に備えておくべきでした。

そして、二人が明らかにホラズム人と一緒に反旗をひるがえすような動きがあったのを察知してから、二人を処罰しておけば殺害されずに済んだでしょう。

『女王トミュリス 史上最強の戦士』と他の映画を比較

中東を舞台にした歴史映画は、今作の他にも『アレキサンダー』があります。

この映画では、アレキサンダーが少年の頃に親から愛されず、不遇の時を迎えて、やがてアレキサンダー大王となりエジプトを統治して、遠方まで進撃していきました。

アレキサンダーは連戦連勝でしたが、母の反対を押し切って、アジア人の女性と結婚しようとしたら、臣下たちから反発されていきます。

この映画では、アレキサンダーの一生がどういったものか?よく分かる内容になっていますし、迫力のある戦闘シーンは今作に匹敵するものがあるのでオススメですね。

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』のまとめ

引用:https://www.amazon.co.jp/

女王トミュリス 史上最強の戦士を見た感想について、詳しく解説します。

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』のオススメ層

紀元前の頃に、女性が王となり大帝国に打ち勝とうとするので、女性が活躍する映画を見たい方には、オススメの映画ですね。

さらに、中東の歴史も分かるので、世界史に興味を抱いている方も、一度は見ておく価値があるでしょう。

  • 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 男性:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 世界史が好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』の残念な所

トミュリスが、父の仇を討とうとするのは良いのですが、首謀者の二人を討つ所が、あまりにもあっけなく終わってしまうので『えぇ?いくらなんでもあっけなすぎないか』と思ってしまいました。

砂漠で戦うシーンが多いので、遠方から兵士を眺めるような構図の時は、あまり兵士の色が分かりづらくなっていて『少しもったいないなぁ』と思ってしまう所があり、残念でした。

映画『女王トミュリス 史上最強の戦士』の見所

カザフスタンが制作した映画ですが、戦闘シーンは思ったよりも、迫力のある斬り合いが見れて、大満足な映画でした。

しかも、兵士たちが美しく隊列を整えて前進する所は、なかなか壮観でしたね。カザフスタン制作の映画は、あまり見てこなかったのですが、是非とも、邦画も迫力のある歴史映画を負けずに作って欲しいです。