刎頸の交わりの語源や由来について解説!大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第31話』

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第31話』では、三浦義村が「三浦と北条は、刎頸の交わり」と言っていたので、この刎頸の交わりの語源や由来について解説します。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第31話』のキャスト

鎌倉殿の13人の登場人物や俳優さんたちは、以下の通りです。

北条家

源氏勢力

その他

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第31話』のストーリー

源頼家が重病に陥ってしまい、再び比比企能員北条時政が、どちらの家に運ぶのか言い合いをしてしまうので、北条義時は「良い加減にしなされ」と叱責してしまいます。

北条義時は、姉の政子に「今思えば、頼朝様は正しかった。先に敵になりそうなものをつぶしていった。今は比企を倒さねばなりません」と言うと「一幡は、どうなされるのです?頼朝様の血を受け継いでいる者は殺してなりませぬ」

「分かっております、一幡殿には、仏門に入ってもらいます」

姉には、そう約束しておきながら、影で、北条一族に「何があっても、一幡様は殺しておけ」と冷酷に命じて、妻の比奈には比企家の動向を探らせました。

比奈は、北条義時の妻でありながら、比企家の者だったので、簡単に動向を探る事ができて、比企能員が三浦家を取り込もうとしている事を北条家に知らせます。

1203年9月、ついに北条家は動き出して、比企家に和睦を申し出て、比企能員は、ほぼ丸腰の状態で北条家の元を訪ねました。

しかし、そこには多くの兵が集まっていて、不意打ちをくらい、比企能員は切りつけられ「このような事をして、未来永劫のそしりはさけられぬぞぉ」と叫びながら、討ち取られてしまいうのです。

北条義時は、姉の政子に「能員を始末しました、これより比企の館を攻撃します」と進言して、ついに北条勢は比企の館に突撃していき、比企道はおろか、源頼家の妻のせつまで殺害して、一幡はゆく知れずとなってしまいます。

比企は、これで滅び、北条家が実権を握り、全てが解決したかに見えました。ところが、死ぬものと思われていた源頼家が息をふきかえして、意識を取り戻したのです!

源頼家は「せつや一幡に会いたい」と言い始めてしまい、北条家の者たちは顔を青ざめてしまいますが、鎌倉はどうなってしまうのでしょうか?

『刎頸の交わり』の語源や由来

北条家と三浦家は、代々、親交があり、共に戦ってきた仲でした。三浦義村は、そんな両家を『刎頸の交わり』と言っていましたが、この言葉の意味は『この者であれば、自分の首をはねられても、悔いはない』と誓い合う関係を指します。

この言葉が生まれたキッカケは、中国が戦国時代にまで、さかのぼる事になります。

秦は六国を滅ぼすために、領土の拡張を進めていましたが、趙の藺相如は弁舌だけで、国を救う働きを見せて、秦王にも一目置かれて、趙でもてはやされて、重く用いられるようになりました。

これに、趙の廉頗将軍は凄く嫉妬してしまい「いつか、藺相如を辱めてやる!」と周りの者たちに言いふらしてしまいます。

この言葉は、藺相如の耳にまで届いていて、藺相如が外へ出かけた時に、廉頗将軍と遭遇しそうになってしまい、ものかげに隠れて、廉頗将軍が通り過ぎるのを待ってしまいます。

家臣たちは、この行いを凄く恥じてしまって「今回の行動には納得できませぬ」と嘆くと「お前たちよ、強国の秦が、趙を攻めて来ぬのは、私と廉頗将軍が頑張っているからだ。個人の争いよりも、今は国を守る事を優先するべきだ」

この言葉に、家臣たちは「私たちの考えが浅はかでした」と恥じてしまいます。

廉頗将軍は、この言葉を聞いて、館まで訪れて「私が愚かでした、このムチで、思う存分、叩いて下さい」とひざまずきますが、藺相如は「何をおっしゃいますか、将軍あっての趙なのですぞ」と優しい言葉をかけて、簡単に許してあげるのです。

廉頗将軍は「私は、藺相如どの相手であれば、首をはねられても悔いはありませぬ」と言い、藺相如も「私も廉頗将軍どのなら、首もはねられても悔いはありませぬ」と誓い合って、この事から『刎頸の交わり』という言葉が生まれました。

それからは、強い絆で結ばれた二人の事を『刎頸の友』と言われるようになった訳です。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第31話』の見所とまとめ

三浦義村が刎頸の交わりという言葉を使いましたが、この言葉は日本でも広く使われるようになり、ロッキード事件では、田中角栄の盟友が使った事もありました。

源頼家が死ぬものと思われていたので、北条家は比企家を滅ぼしてしまった訳ですが、思いがけず、源頼家が息を吹き返してしまったので、これより血で血を洗う争いが行われようとする訳なので、今後の展開が楽しみですね。